超党派の和です
本日は、超党派の先生方による「ギャンブル依存症対策推進勉強会」でした。
いよいよ5回目となった今日は、これまでの勉強会から見えてきたことを、
取りまとめ、先生方の様々なご意見を伺う日でした。
私の個人的な感想ですけど、
この勉強会本当にすごい会だなぁって思うんです。
参加されている先生方のお人柄なのかもしれませんが、
終始穏やかな話し合いの会なんですよね。
でも、参加されている先生方のお立場や、ご主張は全くバラバラなんです。
そりゃあそうですよね、超党派での勉強会ですから。
そもそも共産党の大門先生や清水先生などは、
ギャンブルそのものが不必要じゃないか・・・というお考えですし、
自民党の岩屋先生などは、IRの先頭に立たれてカジノ建設を推進されてるお立場です。
ですから、話し合いなんてなるはずない!
非難の応酬では・・・!?と、思われがちかと思うんですけど、
全然そんな風にならなくて、常に冷静かつ穏やかに、
検討が進められました。
もちろん、カジノの是非に触れる所や、
ギャンブル産業のあり方のような所では、
先生方のご意見が真っ向ぶつかるところがある訳じゃないですか。
でも「まぁ、この議論になっちゃうと、進まないしね」という感じで、
それはそれでとにかく、ギャンブル依存症という課題に対して、
一番良い対策は何か考えましょう!という姿勢に終始されることに、
ある意味すごく感動がありました。
あと議員VS官僚という図式でもありませんでした。
省庁のそれぞれのお取り組みに配慮しながらも、
なおかつ更に対策を進めるには、
あとどんな法律なのか?予算なのか?運用なのか?
そういったものが必要なのかということを、
それぞれご質問から探られていくという感じでした。
実はこの私、この問題でVSという図式になるんじゃないかなぁ・・・
とすごく心配していたんですね。
もう、そうなっちゃったら絶対に対策なんて進まないと、
長年の経験で分かっておりましたので。
そこも我々ギャンブルの辛い所ですよね。
依存しているもの自体がグレーで、
存在の是非が問われている訳ですから。
そっからはじめなくっちゃならないの・・・?
というしんどさがあります。
ギャンブル依存症について検討して下さいってなると、
いつもギャンブル産業の是非ってことになっちゃうんですよね。
まずそっから決めようじゃないか!みたいな・・・
そもそも、ギャンブル依存症の最大の要因であるパチンコの換金問題が、
グレーであることから、そこにツッコミどころが満載している訳です。
しかも日本は賭博を禁止されているのに、
特例がありすぎる・・・って、
ギャンブル産業の成り立ち自体が、
グレーゾーンなわけですよね。
賭博はダメだよ、でも
競馬だけはOKにしよう
競艇だけはOKにしよう
競輪だけははOKにしよう
オートだけはOKにしよう
で、本当はダメだけど、これだけはOKにしてあげるねっていう、
ギャンブルだけで、実に売上3兆円以上あるわけです。
しかも、パチンコという最大のギャンブル産業が、
「ギャンブルじゃない」という、
訳の分からない理屈の超グレーゾーンにあって、
このグレーゾーンの売り上げが、実に18兆円!
ひえ~!!!
一番認められてないものが、巨額の売上、桁違いなわけです。
当然、これでいいの?ってことになって、
ギャンブル依存症問題となると、パチンコという産業のあり方
ってな具合になっちゃうんですよね。
しかもそこにまた更にカジノの是非まで・・・
私たちからみると、いやいやそれまだ起こってもみないことなんで・・・
ってな感じで、
「なんで依存症問題でカジノ建設になっちゃうんだぁ~」
って泣きたくなりますよね。
産業構造から語られるんじゃなくって、
取り急ぎ、患者を救って下さいって思ってたわけです。
で、やっとそれが実現したのが、この勉強会だったわけです。
宇都先生や薬師寺先生など発起人の先生方に、
お話しを頂いた時は、本当に嬉しかったです。
そして勉強会の趣旨通り、
ギャンブル産業のあり方については、考え方は真っ向違うけど、
ギャンブル依存症で困ってる人はお互い助けたいよね!
って思って下さった先生方によって、
終始この話し合いは進められました。
この穏やかな話し合いに、どれほど希望を感じ、
こういった場を、どれほど私たちが待ち望んできたか、
お分かり頂けるでしょうか?
そもそも我々依存症者の回復プログラム自体が、
お互いの考えを受け入れ、
折り合って仲良く生きて行こうよ!
ってことな訳ですから、
「賛成!」とか「反対!」に終始して、
お互いの非難の応酬になることって
苦手なんですよね。
それは無意味とよく理解しています。
だってどっちの理屈も正しいわけですよね。
ギャンブル産業の是非も、結局どっちも正しいんですよね。
私自身は政治活動って、反対のメッセージを声高に叫ぶんじゃなくって、
プラスのメッセージを届けるもので、いかに共感を創れるか、
「こんな社会良いよね!こうしたいんだけど、皆でやらない?」
ってな感じが良いなぁって、思っているんですね。
今の所、一般の方々になかなか共感して貰えず、
依存症者は苦戦を強いられていますけど、
でも、そんな中で一筋の光が見えてきたのが、
この勉強会だったんですよね。
で、本当にすごく意義ある勉強会で、
先生方のお気持ちに、深く感謝しています。
色んなお考えとお立場の先生方のお考えが集まると、
輪が広がって、色んなものを網羅できて、
みんなで共存共栄していく和ができますよね。
そうやってよりよいギャンブル依存症対策ができて、
社会も私たちも、そして次世代を担う人達も、
皆が人生を楽しめる社会ができると良いなぁと思ってます。
今日も感謝の1日でした!
クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村
依存症 ブログランキングへ
皆様、応援をお願いします。
Your Message