痛くて、寒くて、悲しいパチンコ依存症の親をもつ子供たちです

公開日: 

既に皆さまご存知かと思いますが、
2/15に「パチンコに行きたくて、3人の子供たちを監禁していた」
という事件が報道されました。
http://www.news24.jp/articles/2016/02/15/07322403.html

この国は、子供たちを救う気持ちが本当にあるのか?と、
何故こんなにも痛ましい事件が起きているのに、
事態は何も動かないのかと、悔しさでいっぱいになっています。

「パチンコ依存症の親を持った子供たちを救おう!」という気運に
今すぐ待ったなしでやろう!とならないのか歯がゆくてなりません。

私たちのまとめた「ギャンブル等の理由で起こった事件簿」を見て頂いても、
http://media.wix.com/ugd/e13b49_fdc863cc22ea45ea9df361e8d0f742f5.pdf
お分かり頂ける通り、親がパチンコに行っている間に犠牲になった子供たちの事件は、
ひんぱんに起きていて、死亡事故にも繋がっています。

でもいつもいつも「ひどい親だ!」「人間のクズだ」といった、
自己責任論による、人格否定だけで、終わってしまいます。

今回の事件も、この親はどういう処遇となるのでしょうか?
実刑もしくは執行猶予判決を貰って終わりでしょうか?
パチンコ依存症の回復プログラムに繋がるような、
道筋は示されないのでしょうか?

そもそも刑務所プログラムに、
ギャンブル依存症のプログラムはいまだに導入すらされていません。

パチンコ業界に対しても、
「こんなに子供たちが犠牲になっているんだから、
いい加減依存症対策に本腰を入れよ!」と、
何故どこからもお達しがでないのでしょうか。
こんな産業って他にあるでしょうか?
どうしてパチンコやギャンブル産業だけが治外法権のように、
責任を問われないのか?不思議でなりません。

そして何よりもパチンコ業界に携わる人たちのメンタリティが、
どうしても理解できません。
何度も書いていますけど、こうして皆さんの産業の発展のために、
多くの子供たちが犠牲になっていることは、
辛くはないのでしょうか?
皆さんは悲しくはならないのでしょうか?
私たちは、辛く、悲しいです。

犠牲を減らすために、できる対策は全てやろう!
という気持ちになりませんか?
企業としての誇りはないのでしょうか?

普通メーカーさんなら、人の命、安全に関わる対策には、
万全を期すのが当たり前ですよね。
あと何人犠牲者がでたらその気になるのか、
それともこのままずっと見て見ぬふりを続けるのでしょうか。
まして皆さまは機械にずっと不正改造を加えていたとのこと。
責任を感じないのでしょうか?

パチンコに呼び込むために、
TV番組を作り、CMを打ち出し、人気キャラクターを使って、
多くのお客さんを獲得されています。
そうやってまんまと皆さんの作戦にはまっていく、
若者や大人たちがいます。

そしてその作戦にはまった、大人たちから生まれる子供たちは、
痛くて、寒くて、ひもじくて、淋しくて、悲しい想いをしているのです。
そして時には、息をすることもできなくなるのです。

報道された6歳の男の子は、全裸で33度のぬるま湯の入った浴槽に浸され、
2時間に及び「寒い寒い」と泣き続けていたそうです。
これがもう少し続いたら、
低体温症で亡くなった可能性もあったかもしれないとのことでした。

こんな悲しい想いをした子供たちがいるのに、
何故、再発防止策について、誰からも何も出てこないのでしょうか?
議員の皆さま、そして警察の皆さまお願いです。
この件、親たちをギャンブル依存症の治療のレールに繋げて下さい。
子供たちには、心のケアプログラムを受けさせて下さい。
そして、再発防止策を今すぐ検討し、実行してください。

子供たちは保護され、親たちは収監されました。
利益は全てパチンコ店にいき、
子供たちの保護費と、親たちの収監費は全て税金で賄われます。
何かがおかしくないですか?
これだけ社会福祉費が不足している日本で、
この悪循環を断ち切る必要があるのではないでしょうか。

パチンコ依存症の親を持ち、虐待されている子供は、
今も日本の中に沢山います。
その子たちを救いだす策を今すぐ実行して欲しいです。
次の犠牲者が出る前に。
お願いします。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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