お知恵を貸して下さい!無理解な弁護士さんです

公開日: 

今日はちょっと予定を変更して、皆さんにお知恵を貸して頂きたい案件ができ、
急遽そのことを書かせて頂きます。

実は、3年くらい前から関わっている薬物依存症の仲間がいます。
お母さんとも、仲間として親しくしています。

彼は、回復施設を何度も出たり入ったりしているのですが、
結局再発を繰り返していて、この度、自分から自首して薬物を止めようとしました。
そして現在裁判になっているのですが、初犯なので執行猶予は間違いないのです。
ですから裁判自体は何も問題はないのです。

問題は国選弁護士でついて下さった先生なのです。
弁護士になって3年目という、まだ若い大阪の先生です。
年は35,6歳といったところでしょうか。
薬物事犯はこれが初めてとのことです。

最初、お母さんから連絡を受け、私が本人に面会に行きました。
依存症者に良くあるパターンで、彼は家族特にお母さんだけには強気で、
態度が豹変し、ちょっとした言葉尻にも切れて、
これまでもまとまる話も、二人で話すと台無しになってきたことから、
特にお母さんは面会に行かない方が良いと私は判断しました。

また、ご両親もこれまでの経緯から、うかつなことを話したくないという思いがあり、
面会には行きたくないということで、私と意見も一致していました。
肝心の本人も私の面会で、施設に来ることを約束したんです。

ここまで普通に良くある話ですよね。
このパターンで何人もの弁護士先生と連携をとって、
やって参りましたし、多くの回復施設の皆様だって、
こんな感じでやって来られてますよね。

そして私か入寮する施設のスタッフさんが身柄引き受け人になり、
情状証人に立ち、執行猶予後は施設へ・・・という流れですよね。
ご両親には、嘆願書とかそういった、
書面にて協力して貰うという形にしたりしますよね。

ところがこの弁護士さん、最初っから、
「とにかく親子の絆を取り戻すことが先決」と譲らないのです。
「これまでの経緯から、親に過剰反応を示すから面会には行かない方が良い」
と何回説明しても「それでは裁判所が納得しない」というのです。

いえ、納得しますって!そんなの何回もやってるし、
今や薬物事犯は回復施設へというのは、当り前の流れです。

で、この弁護士さん、ご両親のお家にまで尋ねて来られ、
「家族の絆でうんぬんかんぬん・・・」と
ご両親そしてお祖父様にまで一人一人別々に手紙を書いて渡し、
説得に来られたのです。

もちろんご家族は困惑します。
だって、自助グループも長く、家族の愛ではどうにもならないことを、
うんざりするくらい経験しているのですから。

で、この本人最初に入った施設に恨みがあって、
金をぼったくられた!と信じているんですね。
依存症者の良くあるパターンじゃないですか。
「施設は金儲けだけしている」的なことを言うのって。
でも、施設に入るのは当然にお金がかかるし、
完全に彼の妄想なんですよ。

ところが、この先生、ご両親が面会に行かないものだから、
今度は、本人からその話を聞いて、
私が金もうけでやっている・・・というようなストーリーを作ったのでしょうか?
私に、「母親からいくら貰ってるんだ?」と聞いてくるんです。
母親との契約書を出せと。
でも私、面会に来る大阪までの交通費以外貰ってないんですよ。
だからそう言いましたよ。契約書もないし、お金も貰ってないですからと。

すると今度はお母さんを呼び付け、これまで施設にいくら払ったんだ?
と聞きとりしたそうなんです。
施設って月々16万位から20万位かかるじゃないですか。
で、そのことを話した。
そしてお母さんも、私には交通費以外払っていないと正直に話した。

で、ですよお母さんに「施設じゃなく、病院に入院させる方法もあります」
と言って、大量に病院のコピーを渡してきたんだそうです。
大人しいお母さんなんで、困惑してまた帰って来た。

そして、なんと裁判の日程も私に知らせてこず、
一度は決まってた情状証人の話もなしにしてしまったんです。

でもって母親には裁判の日を知らせて来て、
しかもここでもまたしつこく、
「裁判なのでブレザーかなんか差し入れてやって下さい」とか、
「一度も面会にも差し入れにも来ないので、非常に難しい裁判です」
なんて言ってるんですよ。
いや執行猶予以外ない超簡単な裁判ですよ。
初犯で自首なんですから。

それで今日裁判だっていうので
また私が急遽今日大阪まですっ飛んできたんです。
なんせ連絡受けたのが昨日なんですから。焦りますよ。
で、今日の今日までお母さんに「面会に行きましたか?」と電話をかけてきたそうです。
お母さん普通に仕事行ってたそうですけど。

どういう裁判にするのかと思ってたら、
なんと本人に弁護士会に贖罪寄付させて、情状酌量を求めてるんですね。
そして回復施設に対し
「親からお金を沢山とっていた」と証言させたんです。

そして両親が面会に来ないことに対し、
「私が間に入って面会させないからじゃないの?」と質問し、
そのことについて親とのお金のやり取りについて、
「問い合わせても返事も来ないことを君に伝えましたよね。」
なんて言ってるんですね。
いや私は電話で、お母さんは面談で、
金銭授受なんてないしボランティアでやってんだって伝えましたよね?と、
思わずその場で聞きたくなりました。

で結局、本人に「一人でNAに通って回復する」と言わせ、
「NAでダメなら病院に行きます」と証言させ、
回復施設に入る話はすっかりなしになっているんです。

裁判官も、「頭を下げて両親に監督して貰いなさい」
なんて言っちゃう人で、
一体いつの時代の話なの?って感じなんです。
弁護士、裁判官共に。

質問ですけど、薬物事犯を引き受けるのに、
国選弁護士向け研修とかってないんですか?
今どき、マック・ダルクのことなんも知らない、連携もない弁護士さんがいて、
それが依存症事件引き受けるなんてありなんですか?

しかも本人は弁護士の筋書き通りなんて証言なんてしないから、
度々言葉につまっちゃうんですよ。
するともう全部自分で答えて
「こういうことだよね?」なんて言って自分で結論締めくくっちゃってる・・・
なんじゃこりゃ?と初めての展開に唖然ですよ、こちらも。

で、頭に来て、裁判終わって当然弁護士に詰め寄ったんですよ。
実際に私が顔合わせたのも初めてだったので、名刺持って。
「先生、田中です。先生すごいですね、先生の言い分。
これまでの我々の経緯、苦労も知らないで、
一方的に決めつけて、私たちの努力が水の泡ですよね。」と迫ったんですね。

すると、どうしたと思います?

「僕、今日名刺持ってないし、急いでますから。」と言って、
小走りに逃げ出したんです。

えぇ~っ!!!て思いません?

だからおっかけていって、
「じゃあ歩きながら話しましょうよ」と言っても、
逃げまくり。
顔もあわせないし、話もちゃんとしない。
「僕は被告人の弁護をしたまでです」と言うので、
「弁護士会に先生のことご相談します」と告げると、
それに対しては「田中さんのお考えでどうぞ」と言って
エレベーターが1階についたら本当に走って逃げちゃったんです。

えぇ!?・・・って、茫然・・・
こんな弁護士さんっています?
こんなに連携が取れなかったのなんて、本当に初めてです。
ってか、理解されなかったことが今まで一度もなかったです。

何か私がおかしいのか?と思って、
何人かの施設の皆さんに
「こういう流れだったんだけど普通ですよね?」
と確認しちゃいました。

皆さん「えぇ、それ普通だよ」と言ってくれて、
「すごいね~、その弁護士、30年前の考えだね。聞いたことないよ」
と言ってくれたので、少しは安心しましたけど、
でも、ですよまさにこっぱみじんですよ。折角のチャンスが。

しかもこの弁護士は判決が出たら、
もう一切本人に関わらない訳じゃないですか。
ハッキリ言えば、ぶっつぶして、知らんぷり。
でも、私や家族はずっとこの後も心労が続くわけですよ。

この弁護士には、2度と依存症案件に関わって欲しくありません。
何か、そういう食い止めるような方法はないものでしょうか?
自分の考えに固執し、自分のメンツやプライドにこだわり、
薬物依存症者とその家族の長年の苦しみなんか、一向にお構いなしです。
最悪、死まである病気なのだと、全然理解していません。

弁護士会に話しても、何もしてくれないと思いますし、
判決が来週あるんですけど、この案件どうしたらいいでしょうか?
これから何かできることがあるでしょうか?

どなたか何かお知恵があったら教えて下さい。
できる手立ては全部やっておきたいんです。
どうぞ宜しくお願い致します。

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