罪を犯した人たちを助けようとする人たちです

公開日: 

本日は、共生社会を創る愛の基金さん主催「罪に問われた障害者の支援」
のセミナーに行って参りました。
このセミナーも、東京開催は既に5回目。
自慢じゃないですがこの私、第1回より欠かさず参加致しております。

ってか、本拠地長崎で開催された時、
今は亡き、故 小沼 杏平先生と参加させて頂いたことも、
懐かしい想い出です。

まぁ、とにかくこの取り組みは、南高愛隣会の田島先生がお力のある方なので、
協力されている方々がすごい!
なんか毎回「こんな取り組みが必要!」ってな話題になると、
あれよあれよという間に、法律が出来ちゃう・・・
ってな感じがしていて、私なんぞただただ
「へぇ~!」「は~」「ほ~!」ってな感じで、あっけに取られて眺めている感じです。

で、今年は、刑務所を出てこられた方々の就労支援について、
かなり濃厚なお話しが出たんですが、
我らがカンサイ建装工業㈱ 草刈健太郎社長も登壇されたんです。
草刈さんの活動は、当会のイベントに来て下さった際の講演を、
ログミーさんが書き起こして下さっているので、そちらをご覧下さいね。
再犯率は55% 元受刑者雇用の取り組みで気が付いた「与える愛」の大切さ

しかもファシリテーターはなんと荻上チキさん。
私も、一度ラジオでご一緒させて頂きましたけど、
話を聞いて要点をまとめ、重要なことを繰り返し冷静沈着に伝えて下さる、
あの仕切りは、さすが!

草刈さんが、ギャンブル依存症からの窃盗犯罪について触れて下さったので、
それを受けて依存症にお詳しいチキさんが、
依存症報道とメディアのあり方について提言して下さり、
「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」の発起人の一人としては、
実に嬉しく、草刈さんの上手なトークとあいまって、
めっちゃ充実した良いシンポジウムでした。

草刈さんのお陰で、元厚生労働事務次官の村木厚子さんや、
元千葉県知事 堂本暁子さんともお話しさせて頂けたのですが、
自分の反省としては、
これだけギャンブル依存からの万引き・窃盗・強盗・時には殺人事件まで起きているのに、
薬物事犯については皆さん意識はお持ちでも、
ギャンブル依存症については、全くもって問題意識がなく、
いかに我々の啓発努力が不足しているか実感致しました。

ギャンブルなどの行動依存は、社会では軽視されていますが、
実は日本の依存症の中では最も数が多く、
しかもですよ、自己使用の薬物事犯の方と違って、
ギャンブル依存症による窃盗等の事犯には、
必ず被害者がいるわけで、その分問題も大きい訳じゃないですか。

それなのにプログラムも入っていなければ、
支援者の中に問題意識として浸透もしていない。
ギャンブル依存症の課題は山積みであり、
ギャンブルの当事者や家族は、アルコール、薬物に対して
これだけ水をあけられた現実を真摯に受け止めなくてはいけないと思っています。

アルコールや薬物に比べて、お医者様の関わりがあまり必要ない
というハンデがあるにしても、我々自身が、
あまりに社会活動、社会貢献という恩返しを、
してこなさすぎたと最近とみに反省しています。

でも、今日はこんなにも熱心に、
こういった日のあたり難い活動に、
一生懸命の方が、しかも著名な方々が、
社会にはこんなに沢山いるんだなぁと知り、
実に勇気と、益々のやる気が湧いた一日でした!

さぁ、今日から8月!
頑張るぞ~!

クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑