長くかかる病気です

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昨日から、福井県におり、先ほど帰って参りました。
現在、毎月1回福井県を訪れているのですが、
何をしているかというと、こちらの福祉事業法人
ライフトレーニング
さんが、アルコールとギャンブル依存からの仲間たちの支援をされているので、
そちらで午前中 家族相談会 午後 FDPをやらせていただいているのです。

このブログでも何度も書いておりますが、
北陸というのは本当にリソースが少なく、
支援をするのも一苦労。
そこでどこかに拠点を作り、人が集まるようにして、
そこから自助グループの種をまいていきたいと悪戦苦闘している次第です。

ライフトレーニングさんは、代表をはじめ、
一生懸命に自助グループなどの、
社会資源を作ることにも前向きに取り組んでくださることから、
なんとかここを北陸の拠点にしていきたいと願っています。

さて、各地で相談会をやっていて、つくづく思うのは、
「特効薬のような方法はないんですよ」
「依存症は長く付き合う慢性疾患なんです」
ということが全然知られていない・・・ということです。

ご家族はにっちもさっちもいかなくなって相談に来るものだから、
「一刻も早くすぱっ!と解決して欲しい」
「もめたくないので、本人に自主的に治療につながって欲しい。」
「どこかに完璧な治療を行ってくれるところがあるはず」
という幻想をもって右往左往しています。

中には相談ばかりしていて、
いっこうに自分たちの対応を変えようとしない人たちもいます。
ハッキリ言ってこの時間がとってももったいないですよね。
依存症は進行性の病気なんですから。

依存症からの回復は、リハビリです。
どんな病気もリハビリには時間がかかりますよね。
少しずつ良くなっていくイメージです。
簡単ではないし、再発も多いです。
国はこの辺りをしっかり啓発して欲しいし、
我々もこういった啓発が広まるよう頑張らなくちゃいけないなと思います。

特効薬はないけれども、希望はあるし、
生き方を変えていくことは、人生をものすごく面白くしてくれます。

変に特効薬を探して、ぐるぐるさまよう時間が減らせるよう、
尚かつ絶望してしまわずに、前を向いて行けるよう、
そんなことを広報するには、
どんなものを作成したらわかりやすいでのかなぁ???
なんか良いアイディアはないかなぁ~と、
常々考えているのですが、
これ!っというものがいまだひらめきません。

まぁ啓発も一発勝負でなく、
色んな人が少しずつ広めていくことに、
意味や意義があるんですよね、きっと。

コツコツやりつつ、色んな仕掛けも考えて、
苦しみ右往左往する人が少しでも減るように、
私ならではのアイディアの知恵も絞りたいと思います。

仲間の皆さんも是非、恐竜の街
福井県にメッセージを運びに来てください!
ご一緒に全国各地、色んな所にいきませんか?

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三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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