「フロントランナー」プロのお仕事です

公開日: 

本日朝日新聞の土曜日の特別版beの「フロントランナー」のコーナーで、
私を、紹介して頂きました。
フロントランナー

大きな取扱いいだったので、さすがに色んな方々が気がついて下さり、
ご連絡を頂き、有難く思っております。

この記事の写真、すごくかっこいいと今成さんとかに、
お褒めの言葉を頂いたんですが、これは真夜中の上野で撮影しているんです。
記事にもあったように、私、ギャンブルでハマってた頃、
昼間は東大病院で秘書、夜は上野で水商売をしていて、
夜中は上野で朝までウロウロしてたんですね。

で、その時のことを忠実に再現した写真なんです。
すごいですよね、プロのお仕事って。

記事のコンセプトを決める時に、
「そもそもギャンブル依存症者の気持ちとは?」みたいな話をしてたんですね。
で、よくあるんですけど経験していない人のイメージって
「興奮」とか「楽しくてやめられない」という風に思われるんですよね。
でも我々からしたら真逆じゃないですか、苦しいのにやめられない。

で、そんな話をしていて、
「私にとってあの頃の自分に一番ぴったりくるのは、殺人事件になった東電OLです。
あの人のやってたこと、気持ちはものすごく分かる気がするんです。」
「私も二つの顔をもち、どんどん堕ちていきたかったんですよね。
私のことを誰も知らないところまで堕ちていきたかった。そこが居心地がよかったんです。
そして自分を徹底的に傷つけたかったし、罰してたんです。」

というような話をしたら、記者さんとカメラマンさんが、
「最初は公営競技の雑踏で撮影しようか?」と考えておられたようなんですけど、
「それは面白い!だったらその時と同じく真夜中の上野で撮影しよう!」となったんですね。

そして、夜中2時頃から、あちこちの暗闇を探しながら撮影して、
気がついたら夜が明けていたんですよね。

何枚撮影したでしょうか?ちょっと分からないですけど、
プロの人のお仕事ってこういうことなんだなぁと思いました。

また記者さんは、私を「ひと」でも取り上げて下さった方なんですが、
間違いがないようにしたいということで、
何回も確認があり、訂正し記事を仕上げて下さったんです。

あの依存症ど真ん中のころから考えると、
いつの間にか「フロントランナー」などと呼んで頂けるようになり、
全く別の人生となりました。こんな社会貢献なんて考える人間じゃなかったんですよね。
どっちかと言えば、ワルで真面目に生きる人達をバカにしてるようなところがありました。

今では時々、どうやったらやめられるんですか?から始まり、
Ricoさんのような活動がしたい・・・なんて言われることがあるんですけど、
それはもう止めてる仲間を見つけて、その人の真似をし、
その人のアドバイスをきくってことですよね。

私が仲間からアドバイスを受けやってきたことは、
回復が始まった頃は、可能な限り沢山自助グループに行く。
ちなみに私の場合は、週7回行ってましたね・・・毎日とも言いますが(笑)
そこでなんらかの役割を引き受ける。
12ステップをやり、伝え手になる。
困っている人がいたら助けに行く。
まぁ、単純にこれを今でもやってるだけですね。

そして気がついたらこうなっていましたが、
こんな風に、メディアで活動を認めて貰えると、
本当に嬉しいですね。

普段、家族に見せたりしませんが、
今日は娘に「ホレホレ」ってな感じで、記事を見せてみたりしました。
娘が素直に「へぇ~!ママはすごいなぁ~」と言ってくれたので、
えへへ!とちょっと誇りに思いました。

これからも目の前の課題にひとつずつ取組み
走り続けます。
道を切り開き、次世代に渡したいです。
どうか今後とも応援して下さい!
宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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