御礼参りのススメです

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今日は九州アルコール問題関連学会の市民公開講座で講演させて頂きました。
長崎のこども・女性・障害者支援センター(精神保健福祉センター)の浦田実先生と、
仲間達も日頃からお世話になっている西脇病院の西脇健三郎先生がご登壇され、
私が最後に現場からのご報告をさせて頂きました。

今って、やがりギャンブル依存症対策の黎明期ですから、
行政・医療・当事者家族のそれぞれの役割が、
上手にかみ合っているとは言えない状況です。

行政や医療が良かれと思ってやってくれていることも、
我々にとっては困る状況になることも有ります。
また我々もやはり力不足感は否めません。

そういった状況の中で、実例をあげてガツンと忖度なしでいつもぶちかますので、
終わったあとはいつも「これでまた敵が増えて事であろう・・・」
と思うし、実際そうだと思うのですが、
逆に「良く言った!」「共感する」「よくわかった」などの
お褒めの言葉を頂くこともしばしばあり、
もう私としては、分かってくれる人、味方になってくれる人を、
増やしていくしかないよな~と思ってます。

で、今日はですね~、
そもそも私が毎回ぶちかますのを「面白いね~」と言って下さる、
三和中央病院院長の塚崎稔先生が座長でいらしたし、
西脇先生はおなじみでしたので、ガンガン言ったろ~と思ってました。

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今日初めて、長崎のセンターの浦田先生にお会いしたんですが、
仲間とも言ってたんですが、交流していったら色々分かって下さりそうな感じがしました。
少なくとも現場を理解しようとし、大切には思ってくれているんだなと思いました。

で、帰りに肥前の杠先生にも「すいません、言いたい放題で・・・」
と申し上げた所、先生には優しく
「いや~、皆さんに情熱が伝わったと思いますよ!」
と言って頂きホッと致しました。

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どうでも良い話ですけど、昔、私は、杠(ゆずりは)先生のことを紅(くれない)先生と読み間違えており、
先生のお名前をお見かけするとX JAPANを思い浮かべておりました・・・汗

で、まぁ今回現場で起きている様々なミスマッチについてお話しさせて頂いたわけですけど、
こっち側の問題についても触れました。
そして当事者・家族にやって欲しい事としてお願いしたのが、
「御礼参りに行こう!」と言うことです。

あのですね~、行政も医療も「回復した姿」というのをみた事ない人が多い訳ですよ。
そうするとですね、依存症者とその家族って、
面倒くさい、厄介な人っていう印象しかないんですよね。

そうするとその医療従事者の人達は、
自助グループの魅力なんか分かりっこないじゃないですか。
厄介な人達の集まり・・・そんな所に自信を持って繋いでなんかくれないですよね。

だから、回復したら最初の情報提供者には、
必ず御礼参りに行こう!
というのが私の呼びかけです。

最近はネットで直接自助Gに繋がってくる人も多いですけど、
そうではなく、センターや保健所、もしくは医療から紹介されて、
自助Gに繋がってきた人達は、回復したら「お陰さまで~」と
顔を見せて、自分の体験を伝えて欲しいんですよね。

我々もビギナーさんがドンドン元気になる姿を目の当たりにするのは
とっても嬉しいもんですけど、
多分医療者・援助職の皆さんも嬉しいと思います。

実際、それをやってる人たちって、そこの保健所さんなんかの、
家族講座なんかに呼ばれてメッセージ活動などの機会に恵まれたりします。
いいですよね~!そうやって、良い関係って築かれていくんだと思います。

私たちも、文句ばっかり言っていないで、
こっち側からも良い連携が築けるよう
努力すべきですよね。

ですから「御礼参り」お世話になった方、情報提供して頂いた方がいる場合は、
皆さん必ず「御礼参り」に行きましょう!
きっと喜んでくれて、良い関係が築けるはずです。
ちょっとの手間を惜しまずに、
まず自分たちから変わっていきましょう!
どうぞ宜しくです。

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三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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