嫌な予感がしていましたが、やっぱりというべきか何というべきか・・・
愛知県春日井市ラーメン店殺害事件の犯人は、
ギャンブルによる借金があったそうです。

この事件「お金目当て」と聞いた時から？
「ギャンブルかな？」と思ったんですよね。

被害あわれた方のご冥福を心よりお祈り申し上げ、
ご遺族の皆様方に、お悔み申し上げます。

今日は、この事件と同時に、さくらの街信組組合の係長が、
2億8000万円の横領が発覚し、こちらも使途は競馬だったそうです。

「ギャンブルによる借金が原因の事件」
これほど頻繁に起こっているのに、
何故抜本的な対策に着手されないのでしょうか？
再発防止への取り組みは、最重要課題ではないでしょうか？

当会が作成した事件簿をまだお読み出ない方は、
是非、このデータファイルをご覧になってみて下さい。
http://media.wix.com/ugd/e13b49_fdc863cc22ea45ea9df361e8d0f742f5.pdf

そして是非拙本「ギャンブル依存症」も併せてお読みください。

きっと、この国にギャンブル依存症対策が必要なこと、
ご理解頂けると思います。
そして是非10万人署名をお願い致します。
http://www.izonsyo-taisaku.org/

署名の件ですが、様々な方にご返信頂き、感激しております。
同級生あり、行政あり、皆さまのお気持ちに深く心より御礼申し上げます。
お一人お一人にお礼をお伝えできませんが、
本当にありがとうございます。

さて、本日はこの事件から、もう一つの真実、
私たちにしか分からない、苦悩をお伝えしたいと思います。

それは私たちの最も大きな不安、
「いつ加害者側になるかわからない」ということです。

どんどんどんどん狂っていく息子や夫。
人格が崩壊し、かつては優しい人だったのに、
今では一切の会話が成立せず、
常にイライラと攻撃的になっていく・・・
そんな姿を見て、家族は常に不安を抱えています。

ひどい事件を起こしたらどうしよう？
他人様を傷つけるようなマネはしないだろうか？
そして時にそれが現実となってしまうのです。

得てして世間はこんな事件があると「親が悪い」と、
平気で責める言葉を投げかけます。
でも誓って言えます。
私たちの仲間も、精一杯親をやってきたのだと。

私たちの仲間の半分は、ギャンブラーの親の立場です。
皆、優しく、辛抱強く、働き者で、真面目です。
真面目に親をやってきて、
真面目に子供をなんとかしようと向き合って、
それでもどうにも出来なかったのです。

助けの手が少ない日本で、
じゃあ親はどうすれば良かったのでしょうか？
ギャンブル依存症は回復困難な病気です。
敢えて言うなら、どんどん進行していく難病なのです。
何十年も親も格闘してきているのです。

難病と同じくらい、大変困難で重篤な病気にかかった場合、
親に治せる術がどれだけあるでしょうか？
病気になったのは親のせいだ！と責められるでしょうか？

けれどもこれまでずっとこう言われてきたのです。
「親が悪いんだよ。」
「親の顔が見てみたい」と。

そう言っていれば、ギャンブル運営側は安泰です。
特に動く必要もないですし、責任も回避できます。
加害者の親は、沈黙するしかないんですから。
「精一杯、親をやってきました。息子はギャンブル依存症です。
私のせいではありません。」
とマスコミに訴えるわけにはいかないのですから。

言って聞かせることに効果がない、
言葉が通じなくなる病気なのに、
援助機関、病院、自助グループ、様々は相談機関は、
「本人が治したいと言って来るなら診てあげましょう」
とおっしゃるしかない・・・
それが今の日本では目一杯なんです。

なすすべなく月日ばかりが過ぎてしまい、
症状は悪化していきます。

愛する息子が、事件を起こした・・・
それだけでもすごく悲しい出来事なのに、
被害者のご家族と違って、嘆き悲しむこともできず、
ただただ頭を下げるだけ。

恐れていたことが現実になり、自分を責め、苦しみ、
それでも悲しむことさえ許されない。
それが私たちが、常に紙一重で、背負っている宿命なのです。

家族だけで解決なんか出来ないんです。
どうしようもないんです。
だからこそ助けの手が沢山必要なのと、
とにかく予防教育を導入することが大切なんです。

どうかご理解頂き、10万人署名ご協力のほど宜しくお願い致します。

事件があったのが、愛知県春日井市。
犯人の実家が、大阪の岸和田。
どちらも仲間の拠点がある街での出来事。
だからこそ、助けるチャンスはなかったのかと、
すぐそこに私たちはいたのに・・・と、
悲しみでいっぱいになります。

失うのは被害者の命だけではない。
もっともっと沢山の大切なものを奪うのです。

あの事件のご両親も今どんな思いでおられるか、
そう考えると胸が苦しくなります。

私たちだけでは、声が届きません。
悲劇を繰り返さないためにも、
今一度、ギャンブル依存症の問題を、
社会全体で考えていただけたらと願ってやみません。
どうかどうか宜しくお願い致します。

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