岡山セミナーで学んだことです
昨日は、当会初の岡山県でのセミナーを行いました。
岡山は、今年我々が「重点支援箇所」と考えている県で、
政令指定都市でありながら、家族の自助グループが立ち上がっていない・・・
この現状を何とかしよう!と願って、現地で活動しています。
全く、足がかりのない岡山県で、イベント主催するために、
関西や広島の仲間がみんな自腹で応援に駆け付けてくれて、
本当に大変かつリーダーとしてふがいなく思っています。
この現状を何とか打破したいです。
ただイベント自体はものすごく多くの人が集まってくれて、
とてもびっくりしました。
「ギャンブル依存症」なんて言うと、地方の人達は人目を気にして、
なかなか集まらないものですが、やはり時代は変わりつつあるというのと、
「ここにも困っている人が沢山いるんだなぁ・・・」と実感しました。
色々と辛いことや、とにかく活動資金不足で悩まされていますが、
こうして地域の皆さんのお顔をみると、
やはり頑張っていこう!って思えます。
御来場下さった皆様方、ありがとうございました。
さて、昨日は岡山県精神科医療センターの、橋本望先生にご講演をお願い致しました。
橋本先生のことは、以前から存じ上げておりましたが、
留学先のイギリスでの取組みなども、是非教えていただきたくて、
今回、私の方で是非に!とお願い申し上げてご登壇頂きました。
で、昨日一番「このやり方はいいなぁ!」と思ったことがあるので、
ご紹介させて頂きたいのですが、
今、急激なギャンブル依存症の医療化を我々は憂いているわけですが、
そもそも医療の方でも、そんなに沢山みれないわけですよ。
だから、予約が全然とれない状況は、全国どこでもおこっています。
県立の医療センターや、拠点病院は特にですね。
で、予約半年後・・・なんてなっても、
本人も苦しいし、ご家族だってその間参っちゃうじゃないですか。
だからホントもっとGAなどの自助グループを活用して欲しいと常々思っているんですね。
で、今、岡山の医療センターでは、予約待ちの間、
「GAに行って下さい」と広報してくれているのだそうです。
お~!これは素晴らしい!と思いましたね。
GAに繋がれば、GAだけで回復出来ちゃう人も結構いると思うんですよ、
そしたら本当に医療が必要な人に機会をまわせるし、
医療費だって削減できる。
社会にとっても好循環ですよね。
それになんといっても依存症者にとって
「他の誰かを助けていく」
という居場所ができていくことは非常に重要です。
それによって社会的ステイタスも高めていくようにすれば、
GAに留まる人も、飛躍的に伸びるはずなんですよね。
今の日本では自助グループが、まるで「負け組の巣窟」
のように思われていることが、回復者を多く排出できない、
要因の一つではないでしょうか?
このスティグマをなんとか払しょくせねばなりません。
地域のお医者さんに、自助グループの応援団、
広報部長になって頂ければ、ありがたいなぁと思いますね。
そして我々も「魅力あるグループ作り」に試行錯誤していかねば!と思います。
というわけで、今年は岡山県で家族会立ち上げにも動きます。
家族会は家族の自助グループの入口的役割を果たしてくれています。
考える会では家族会と連携しながら、
地域で顕在化していない、困っているご家族と当事者の助けになっていきたいなと思います。
これからも各地の医療者、援助職の皆様、
どうか連携して下さい!
宜しくお願い致します。
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