息子の誕生日に思うです

公開日:  最終更新日:2018/10/04

昨日は、うっかり寝落ちしてしまいましたが、
10/2日は、息子の誕生日でした。

ケーキを買って家族でお祝いしましたが、
息子が生まれてもう17年もたったとは信じられません。
5年くらいどっかにすっ飛ばしてきてしまったのでは?と思っちゃいます。

しかも途中の記憶はどっかにいっちゃってるのに、
朝出勤しようとして陣痛が始まり、FAXで産休をだしたことや、
コンビニで水を買っている間にいまにも生まれそうになったこと、
診察室に入ったら、医者が「あらあら大変。もう生まれちゃうわ~!」と、
焦りだしたことなど、産んだ日のことは昨日のように覚えてます。
人間の記憶って不思議なものですよね。

決して、子育てに熱心な母親ではないですが、十分愛しているし、
何を基準にするかによりますが、悪い母親ではないと思っています。
子育ての方針は「誰とも比べない」1本できましたが、
お陰様で、姉弟の仲もよく、この度彼女もできて青春を楽しんでいるようです。

あまりに勉強ができないことが気がかりですが、
これも「遺伝だ・・・」と思えばあきらめもつくってもんですね。
息子は、本当に優しくて、感受性の豊かな子で、のんびりしているので、
良いところを残しつつ成長してくればと思います。

さて、そんな日にこんなニュースが飛び込んできました。
着服した現金を支店裏口で息子に手渡し JAの53歳元女性係長と22歳息子を逮捕

会社の金を横領してまで、息子に貢いだ母親。
これを「馬鹿な親!」と一蹴することなどとてもできません。
JAの係長ということですから、それなりに優秀な女性でもあったのでしょう。

この記事だけでは、背景に何があったかわかりませんが、
母親も苦しんでいたと思われます。
・どこかに相談しようと思わなかったのか?
・暴力などがあったのか?
・相談してもらちがあかなかったのか?
.自分を変えるすべを知らなかったのか?
などなど思わず想像を巡らせてしまいますが、
一言で表すなら「共依存が重い人」だったわけですよね。

でも私、もし自助グループにつながっていなかったら、
息子にお金をせびられ続けたら、貢ぎまくったと思います。
愛とかなんとかじゃなくて、この子を何とかしなくちゃ!という思いは強いし、
どうしていいかわからないので、とりあえずいつか起きる奇跡を信じて、
目をつぶって今を突っ走るしかない!と思ったと思います。

それとなんと言っても「必要とされる喜び」ですよね。
「私が何とかしないと病」
孤独感の強い人間にとって、この求めほどうっとりするものはありません。
苦しいんだけど、「自分を犠牲にしてまで尽くしている」という感覚は、
脳内麻薬がドバドバ出ます。

だから私たちギャン妻は、ガンガン仕事をして丁度いいのです。
仕事でちょっと悩むくらいで、バランスがとれます。
そうじゃないと家庭で悩みを探し出し、「自分が必要なんだ!」というポジションを何が何でも見つけ、
「私が何とかしないと病」の脳内ホルモンを出そうとします。

我々は家族の動向に夢中になったら、家族を殺します。
これは大げさではなく、本当に死んでしまう場合もあるし、殺し合いにもなる。
また、死んだように生きる、自分の人生が生きられない、そんな子供にしかねません。

世間で良い母親といわれる必要はありません。
私なんぞ、「あなたの用事で来たんだろが!」と思うのに、
仲間にすら「お母さんがいつもいなくて、お子さんも寂しいですね」と言われることなどしょっちゅうです。
「だったらおめ~も頼ってくんじゃね~よ!」と、突っ込んで、慌てさせていますが(笑)。

子供はとやかく言わなくても、割と社会がそれなりに育ててくれるもんです。
むしろ親以外に頼れる人を、沢山作るすべを学んだほうがいいんですよね。
親が頼れる人であるのはどんなに長くても義務教育まで。
それ以後は、頼りにならない親を目指しましょう。
我が息子への私からの贈り物は、最高に頼りにならないお母さん!
Happy Birthday 親の思うままにならない自由な息子!最高だぜ。
17歳をますます楽しんでね!

ブログ是非応援して下さい!クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村

現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑