アンビリーバボー 犯罪被害者を救えです

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今日は、なんとなく風邪気味だったので、早めに家に帰り、
家でゴロゴロしていたのですが、
たまたまつけたテレビに夢中になってしまいました。

それは「アンビリーバボー」という番組だったのですが、
市瀬さんというご夫婦の闘いが再現ドラマで描かれていたんですね。

市瀬さんは、通り魔殺人事件で一人息子さんをなくされるんですけど、
この犯人が19歳の少年だったということで、
懲役は5年以上10年以下という軽いもの。
しかも支払い能力がないので、加害者側から一切の賠償金もない。
その上、当時は支払い能力のない、犯人の犯行に対し、
国は何の保証制度もなかったんだそうですね。

「まさに殺され損じゃないか!」と苦悩するお父さん。
そんな苦しみの中、この市瀬さんは、他の犯罪被害者の方々も、
働き手を急に失うなどして、生活が困窮したり、
窮地に追い込まれている方が沢山いることを知るんですね。

そこで、犯人への憎しみという負のエネルギーを
国の犯罪被害者への補償制度作りへと、
方向転換して、まさに一生をかけてぶつけていくんですね。

現代では、こういう保証制度、あるのが当たり前だと思ってるじゃないですか。
でもこういう制度も、苦しまれたご家族、当事者の叫びから、
生まれたんだなぁと、ビックリすると共に、感動し大変勇気づけられました。

この市瀬さん、まさに私財をはたいて、他のご遺族を周り、
遺族会を立ち上げ、署名運動をしたりと、
本当に大変なご苦労をされるんですね。

ネットなんてない時代ですからね。
遺族会を立ち上げるって言ったって、
全国津々浦々歩いて伝えていくんです。

しかもご遺族の中にも色々な考えの方がいて、
「金目当てなんだろう!」とか、
「放っておいてくれ!」とか、
罵倒されたり、誤解されたりと、苦労の連続なんです。

遺族に会いに行く交通費を捻出するために、
ご自分の工場まで売り払うんですね。
そして体調も崩してしまう。

でも、奇しくもあの有名テロ事件
「三菱重工爆破事件」を契機に、やっとこの制度の成立となるんですね。
でも、市瀬さんはその制度を見届けることなく、亡くなってしまう。
しかもこの制度は、さかのぼって支給されることがなかったため、
頑張って活動された市瀬さんをはじめとする家族会の皆さんには、
なんの補償も下りなかったんですね。
市瀬さんに感謝状が1枚送られただけ。

でも、ご存知の通り、この制度はもちろん現代でも生き続け、
不幸にも犯罪被害にあわれた方々の大きな助けとなっている訳です。

こういうパイオニアがいたお陰で、
世の中って少しずつ必要なものが整ってくるんですよね。
感謝の気持ちでいっぱいになり、
思わず涙してしまいました。

そしておこがましいですけど、私も同じく、
後世の社会が少しでも良くなることを願って、
頑張って行こう!と思いました。

市瀬さん、なんども苦悩するんですよね。
上手く行かないことだらけで、実現まで何年もかかるんです。
その度に「無理なのかな?間違っているのかな?」と、
自問自答を続けるんですけど、そこは奥さんの支えもあって、
再び立ち上がるんですね。

私も、こんなこと実現できるかな?
と、何度も苦悩していますし、
当会の活動費は全て、仲間達の手弁当です。

相手はギャンブルという巨大産業で、
お金はバリバリにもっていて、
政財官ともぶっといパイプがある・・・
普通なら勝ち目ない・・・とあきらめますよね。

でも、あきらめずにここまできた。
そして少しずつ味方も増えてきたし、
応援団もできてきた。

何のために、これだけの苦労を引き受けたの?と聞かれたら。
それは一言で言えば、「後世のため」ですよね。
それしかない・・・

ギャンブル依存症対策費を、ギャンブル産業から出して貰う、
可能な限りの予防と、回復支援と、社会復帰支援をその対策費から行う。
そういう社会を子供たちの世代には残したい。

他にもそういう人が、私たちの以前にも、そして今も、
沢山、沢山いたわけですよね。
そしてこれからも現れてくるでしょう。
子供たちの時代にも、きっとそういう人が現れるのでしょう。

そうして世の中って、良い方に動いてるんだなって思ったら、
泣けてしょうがなかったですね。
やっぱ愛ですよね。愛。
本当に残るもの、残せるものって愛なんですよね。

お金や物なんて残し続けられないけど、
愛だけは永遠に残るんですよね。

沢山の方々の愛の上に、
今の暮らしが成り立っているんだなぁと思うと、
感謝しかないですね。

私たちが生きた証も、愛で残したいです。
頑張ろうっと。

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