IR法案衆院通過です

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昨日IR法案が衆院を通過したので、
これでもう例え参議院で野党が審議拒否しても、
絶対に法案は通っちゃうんですよね。
いやIR法案通ってもいいんじゃない?対策が進むならと思ってはいましたけど、
まさかこんなずさんな計画のまま押しとおすとは思わなかったので、
実に複雑な心境ですわ・・・

こうなったからには野党はなんとしてももう少しまともなIR実施法となるよう、
お力添え頂きたいと思います。

ところで参議院に送られた、ギャンブル等依存症対策基本法はどうなったんでしょうか?
こうなってくるとですね、やっぱり財源は大事だと思います。
是非とも、参議院内閣委員会では、ギャンブル等依存症対策基本法に、
ギャンブル産業による依存症対策費の受益者負担を実現しなくてはなりません。

既得権益の既存ギャンブル産業からは反発があるかもしれませんが、
以前も書いた通り、ギャンブル依存症対策というのはシートベルトと同じです。
ギャンブル依存症対策はシートベルトの様なものです
規制されたからと言って、産業が衰退したりしません。
むしろ長期的に産業が続いて行くためには、絶対に必要なことです。

むしろ何故日本はこの応益負担を義務付けないのか?
ものすごく不思議です。
だって税金だって節約できるし、よいことしかないじゃないですか?
既得権者だって、それで負の側面が減り、バッシングが減り、イメージアップになるなら、
それに越したことはなくないですか?
業界の反発なのか、官僚の忖度なのか?この国がやることは全く理解ができません。

そもそもカジノ推進派の言い分としてよくあるのが、
①カジノは世界の130か国で合法化されている。だから日本も合法化すべき
②シンガポールは依存症対策を強化したので、カジノ開業前よりギャンブル依存症が減った
③IRはカジノだけではなく、カジノはごく一部。コンベンションセンターなどが併設される。

という推進理由がありますけど、それに対して我々としては、


いやその130カ国のなかに、パチンコを認めてる国なんかないですよね?
しかも合法化もせずグレーゾーンのまま、換金黙認しちゃってきた国が世界で唯一日本という国なんですよ。
その失策についていまだに誰も責任もとってなきゃ、改善もしていないですよね。
なのにまたギャンブル産業作るんですから、今までの遅れ取り戻す依存症対策やらなきゃだめでしょ。


いや、だから「強化」しなきゃダメですよね。「強化」しなきゃ。
シンガポールだって「しっかりやります!」「頑張ります!「ちゃんとやります!」
って掛け声で改善した訳じゃないですよね。
強化するのにはきちんと予算も割いたわけですよね。
対する日本、今年のギャンブル依存症対策費1942万7000円です。
掛け声だけでやる気なし・・・厚労省が悪い訳じゃない。財務省が予算を出さないんです。


だからなんなんだ?といつも思う。
一部だろうが全部だろうが「ある」のが問題なんでしょうよ。

それとカジノ法案じゃないIR法案だ!という言い訳ですね。
逆ですよ逆!
もともとはカジノ法案だったんですから。
それを誤魔化すためにIRなんてあとから名前付けたんですから。
正々堂々カジノ法案をよいものにすりゃ~いいじゃないですか。
誤魔化したりせずに!

時々、この国の官僚って本当に頭がいいのかな?と疑いたくなったり、
頭はいいかもしれないけど、国民愛はないのかな?とか勘ぐったりします。
ひたすら与党のお気に召す法案にすれば、自分は安泰・・・とかね。

もうね、何故こんな簡単な受益者負担すら実現できないのか?
全く理由が不明です。

あとはマスコミに期待したい所ですけど、
マスコミも相変わらず、紀州のドンファンとか、栄監督とか、
どっちかっていうとワイドショー的なことばかりで、
全然カジノを取り上げてくれないので参ってます。

あとは、このしょ~もないIR実施法を少しでも良い内容に改善するにはどうしたら良いのか?
だれか良い手立てがあったら教えて下さい!
宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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