佐世保にて・・・です

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今日は、佐世保に弾丸出張して来て、最終便で帰ってきたんです。
しかも自腹で・・・

というのもですね、先日のブログで、
「クラフトという名のテキストが出回っていて、
家族支援はあれ1本になってきているけど、ギャンブルはあれだけでは全然足りない。」
「家族が、当事者を回復に繋げる役割を強いられるのは困る」
というようなことを色々書いたわけですよ。
巷を席巻している家族プログラムについて

そしたら、とにかく沢山の医療・行政の方々が読まれているようで、
各地の方々に「あれはうちのことを言ってるのか?」などとお問い合わせいただいて、
こんなに多くの方がブログを読んでくれてたのか!と驚いている次第なんですね。

でもってですね、医療・行政の方々のお話しを聞くとですよ、
・借金問題に手薄なのは分かっている(医療いの場合はこの部分はできない)
・自助グループはアナウンスはするがつながらない
・自助グループ以外の支援として始まったばかりなので、これからだと思う
ってことなんですよね。まぁ、私もそうだろうなぁ~と思います。

で、ですね、先日セミナーを長崎で行った際に、仲間とこのクラフトの話しになったんですよ。
で、佐賀とか、福岡とか、長崎の仲間がその時いたんですけど、
みんなこの最近流行りのプログラムを受けてるんですけど、
「その時は、納得するけど実際には使えない」って言ってるんですね。

まぁ、そりゃそうだろうなぁ~と思う訳です。
だってこの頑固な依存と共依存で凝り固まった頭がですよ、
たかだか数回のプログラムで変われるわけがないんですよ。
そんなことができるなら、我々こんな苦労してないっす(笑)
スポンサーシップしてる人なら、わかりますよね。
家族もマジやべ~くらい、認知が歪んでますからね。

んで、佐世保の仲間に
「じゃぁさ、行政にプログラム改編して一緒に作らせてもらえませんか?て言ってみてよ。
やっぱさ、自助Gか家族会とかに繋がってきてもらうプログラムじゃないと、やってもらっても意味ないじゃん。」
って伝えたんですよね。
だってそうじゃないですか~、数回来たってフェードアウトしちゃうんじゃ意味ないですよね。

そしたら佐世保市さんから「是非に!」とお返事頂いたんで、
今日、その第1回目の話し合いに行って来たんですよ。
ってか、ご挨拶というか、こんなプログラムはどうか?とか、
あとはざっくりした計画ですね。それを決めたかったんです。

で、結局、来年後半から実施できる、計6回の家族プログラムにする。
基本、個別支援ではなくグループで受けられるものにする。
来年前半でプログラムを検討して作り上げる。
県、市からは予算がでないので、当会でなんとかする。
ってなことが大体決まったんです。

なかなか大変ですけど、今のクラフト万能説での広まり方を鑑みると、
「このままじゃ絶対ヤバい!」と危機迫るものをもっているので、
なんとかよいプログラムを作って、実績出して変えていきたいなと思ってます。
もうね~、ホントどうしてこう私って情熱的なのかなぁ・・・と、つくづく思いますよね。
よく考えると、なんでここまで自腹でやんの?って思いますけど、
でも行政って予算のこと言いだすと、もう全然動かなくなっちゃうんですよね~。
それが私としては面倒くさいんですよね・・・
だから、まだ見ぬ仲間のためには致し方ない!自腹でやっか~!
もしくはどっか、誰か助成金下さい!って感じで、
とにかくやる!ってことだけは決めてきたんです。
まぁ潔いのが私の特徴なんですよね。そして自分の首を絞める・・・(笑)

だって行政でプログラムやっても、現実なんも変わんなかったら、
家族またひきこもっちゃうじゃないですか。
だから「なんとなくその時だけ気が楽になるプログラム」じゃなくて、
「行動変容が起きるプログラム」にしたいんですよね。

でも、こっちも色々やってみないと分かんない!ですからね。
私がやるならともかく、行政で汎用して貰うプログラムなんだから、
言い方とかどうしても「無難」なものになるわけじゃないですか。
で、ありながら「繋がる」ものにしなくちゃなんないわけですよね。

だからホント今回、やりましょう!って、佐世保市さんが言ってくれたのは有難いです。
あと、なんでこんなめっちゃ遠いのに佐世保がよかったかと言えば、そこの仲間がよかったから。
やっぱ繋ぎ先もモチベーションが高くないとねぇ。やりがいないし。
でも、マジこれは長崎の仲間が、行政とコツコツ繋がりを作ってくれたからです。
そして、よくぞよそ者を受け入れてくれた!という感じで、感謝してます。

んで、今日は長崎県の方もきていて、現行の家族プログラムのお話しも伺って、
あと我々が、森田先生と検討している家族プログラムの経験も踏まえて、
一つだけ「これだ!」と思ったことがあるので、是非、聞いて欲しいんです。

あのですね、我々の仲間に作った家族プログラム見せた時に、
「困ってる時に病気の概念なんかどうでもいい!」って話がでたんですよね。
で、私も森田先生も「はっ!」っとなって、そうだな!と思って、
自助グループのことを、最初に持ってきたんですよね。
そう、自分がさっさと自助グループに繋がっちゃったから分かんなかったんですけど、
あのですね行政の連続講座の家族プログラムって、
大体、自助グループの事が、後の方になってるんですよ。

多いのが、
1)医者の話し
2)借金の話し
3)自助グループの話し
ってなってんですけど、これ順番としては3)を最初に持ってくるんです。
で、ですね、必ずそこに自助グループメンバーに参加して貰って、ビギナーと繋いじゃう。
そうしたら3回あるうちに「自助グループ行きました?」って次に聞けるじゃないですか。
また、先行く仲間と、その会場で繋いじゃうことで、グッと「初めての所に行く」というハードルが下がります。

それで、自助グループのことを「重荷を下ろす場所」なんて、暗~い説明しないで、
「自助グループに繋がって、そこでアドバイスして貰って下さい。
こう言われたら、こう返す!みたいに、一挙一投足細かくアドバイスしてくれます。
行政は平日昼間しかつながりませんが、自助グループと繋がると、夜でも土日でも、
なにかあったらすぐアドバイス貰えるし、助けてくれます!」
こんな風に言って下さい。
これ私が相談会で言ってるセリフです。

自慢じゃないですけど、私の相談会、最近ホント家族会や自助グループに繋がってきます。
それはやっぱ自助グループの魅力がわかってるからだと思うんですね。

行政の人は、ミーティングに見学に来て下さいますが、
そうするとそのミーティングだけが、自助グループと思っちゃいます。
でも、ギャンブルの家族は違います。
それ以外のスポンサーシップや、フェローシップが濃厚なんです。
それが大きな柱なんです。そこ伝えて下さい!

まぁ、とにかくこんな感じで「繋がるプログラム」をやろうと思っているので、
他にも連携して下さる行政の方がいらしたら、
是非、お願いします。
色々試行錯誤と、良い苦労がしたいです。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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