どびっくり!横浜カジノ無しMICE構想です

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皆様、今日は私ども夫婦の結婚20周年記念日です。
いや~、20年良く持ちました。
今日は、二人で当時のこと色々思い出したりして、
書きたい事があるんですけど、敢えてカジノ問題について書くことにしました。

というのも、今日ほど驚いたことがなかったからです。
皆さん、カジノ問題が取り沙汰されるようになってから、
よく「カジノの本命は、横浜と大阪」って聞きませんでした?
私は、もう何度もこの話を聞いてきました。

それじゃあIRの当初の目的「地方創生」はどこいっちゃったのさ?
といつの間にかこの大義名分が消えてしまったことには、
いまでも不信感を持ってます。

それはまぁさておき、当会はこれまでもこれからもずっと、
「IRには賛成反対どちらの立場でもありません。」
と申し上げてきましたが、これは一つには我々のプログラムにもそう書いてあるし、
そもそも産業側をつぶそう!というのが依存症対策ではないからですね。

それともう一つ実質的に、それを我々がやるのは無理だからです。
あのですね、やったことある方は分かると思いますが、
政治家に対するロビー活動というのはものすごく手間暇と時間がかかり大変です。
私は、とにかく突然降ってわいたこの機運に、
「ギャンブル依存症対策基本法」を成立させ、
この国にギャンブル依存症対策を作ることで、もう精一杯です。

だって、子供たちや老人たちの諸問題のように
誰しもが必要と感じ、誰もが賛成してくれるような案件じゃないじゃないですか。
自業自得と思われるギャンブル依存症対策なんて、カジノの神風が吹かなかったら、
もう絶対に国会で議論されることも、世論が後押ししてくれることもなかったです。
ですから、この機に精一杯悔いのないようやれるだけのことをやるしかない。
こんな貧乏団体ですから、もう依存症対策だけで本当にいっぱいいっぱいです。

なので、どこがカジノに手をあげ、誰がやりたがっているか?
大ざっぱには聞いてますが、万が一実施法が通ったら、
実際どこがどうでてくるのか?なんて分からないし、
通ろうが通るまいが、とにかく依存症対策に力を入れてくれるよう、
自治体に働きかけるしかないってことで、
あとは地元の皆さんにお任せ!といった感じでやってきたんですね。

で先月、たまたま横浜でギャンブル依存症の勉強会があると知ったんですね。
しかも主催が「横浜港運協会」という我々からはご縁のない団体。
でも会長にはあの有名な藤木幸夫氏のお名前が記載されていたんですね。
その上、講師の方が犯罪社会学会がご専門とあり、
「へぇ!?なんかいつも我々が目にするギャンブル依存症勉強会と全然違う感じ・・・」
と思って、スタッフと一緒に申し込みしておいたんです。

そしたら前日になって、主催者の事務局の方からお電話を頂き、
「少しお時間とりますから、ご挨拶お願いします。うちの会長も是非にと言ってますので!」
っておっしゃって下さるじゃないですか!
なんでも私が出演した「爆報フライデー」をご覧下さったとかで、
もう、どびっくりしてしまいました。

最初、「なんとかきょうかい」と聞こえたので、てっきりどっかの教会だと思ってしまい、
よくご講演の依頼を頂く、天理教さんか、カトリックorプロテスタントの団体さんかな?
と思っちゃったくらい、実は私、本当にカジノ誘致にはこだわりがありません。
だから、こちらの団体さんのことも全然良く分かってませんでした。

でも、あぁ~明日のセミナーの主催者の方々だ!と気が付き、
「えぇ~!なんかすいませんお気づかい頂いてしまって。」と、
その時は、まだ横浜のこちらの皆さんはド推進派なんだろうなと思っていたので、
ギャンブル依存症関連団体でこうるさい私が行くのは逆にご迷惑だったかしら?と、
ちょっと申し訳なく思ったんです。

ところがセミナー前に少し打ち合わせさせて頂いてどびっくり!
なんと超本命と思っていた、皆さんがカジノ反対っておっしゃるじゃありませんか~。
しかもカジノなしのMICEに動かれるとのことなんです。

MICEっていうのは、
企業等の会議(Meeting)
企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)
国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)
展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、
東京のビッグサイトとホテルなんかがくっついた感じですね。

ひぇ~~~~~~~そうだったんですか?
だって、ここの会長さんの藤木さんて、菅官房長官も頭が上がらないくらい、
とにかく、すんごい方だって聞くじゃないですか。
私なんか、むしろこの藤木会長さんと言う方が、IR議連を動かしてるのかしら?
くらいに思っておりました。

何より驚いたのは、国民の誰もMICEなら反対しやしない。
でっかい国際展示場とでっかい会議室、それとホテル作ったらいいじゃん?って思う訳ですよ。
でも、それだけだと採算が取れないからカジノを作るんだ!って、
さんざんぱら聞かされてたわけじゃないですかぁ~。
なのにここにきてカジノなしで作る???
えぇ~!できるの???とこれまたびっくり。
モリカケじゃないけど、これも虚偽説明か?なんて一瞬思っちゃいました。

で、実際セミナーで、藤木会長さんが本当に反対だ!っておっしゃってたし、
会場には江田憲司先生はじめ、野党の先生方が沢山いらしてるじゃありませんか!?
しかも江田憲司先生ですら、ご登壇されないのに、この私が500人もの聴衆のみなさんを前に、
お話しさせていただく機会を頂戴するとは、もう心から恐縮しきり、
とにかく現場の声を精一杯お話しさせて頂きました。

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なんせ会場が広く、人がぎっしりでしたので、
写真が超遠いです・・・(笑)

今日の様子はさっそくYahoo!ニュースになっておりましたので、
こちらでご覧下さい。(映像あり)
横浜港運協会 ギャンブル依存症の勉強会

そしてあの有名な藤木会長とその周辺の、とにかくすごい方々だと思いますが、
その方々と講師でいらっしゃった横山実 国学院大学名誉教授と、
なんとお食事もご一緒させて頂くというとんでもない機会も頂いてしまいました。

お食事中、名だたる政治家の先生方との様々な武勇伝が、
あっちゃこっちゃからポンポン出てきて、私なんぞお口あんぐり・・・
なので「会長は何故そんなに大物政治家の先生とお親しくなられたんですか?」と伺ってみたら、
「だってこっちから行くんじゃなくて、向こうから来るんだもん。」とのこと。
はぁ~~~~~~!恐れ入りました。
私なんぞ、押し掛けることは多々あれど、来て頂くことなどまずありゃしません。
当たり前ですが世界が違いすぎて、ただただびっくりでした。

「横浜で困ったことがあったら、なんでも言って下さい。」
なんておっしゃって頂きましたけど、一緒に行った仲間と車の中で
「そう言って頂いても、あまりに器が違いすぎてお願いすることがないよね・・・」
「うん、公民館の予約が取りにくい・・・とか頼んでも仕方ないしね。」
と、二人で大爆笑!

きっと会長にお目にかかりたいって方はこの世に沢山いるんでしょうけど、
私なんぞはあまりに器が違いすぎて、映画の世界のお話しを聞いているようで、
終始へぇ~!はぁ~!えぇ~!っと感嘆符の連続だけで会食は終わりました。

でもまさに、政界の歴史がきけてめっちゃエキサイティングで楽しかったです。
世の中には、すんごい人っているもんですね。
あ~、面白かった!

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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