生き抜くことです

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私の、大切な仲間の一人は、去年からガンと闘っています。

この仲間とは浅からぬ縁で、私より先ゆく仲間です。
けれども私も良く分かるのですが、
プログラムがない時代の、自助Gに繋がり続けることは、
なかなかに困難で、途中で一度フェードアウトされます。
そして、今から数年前に、再び戻ってこられ、
私が、たまたま遊びに行った、妹分のホームグループで出会いました。
その後、うちのホームのミーティングにも来てくれるようになり、
やがて、プログラムに繋がります。
だから、新しく繋がってきた人には分からない、
私たちには良く分かる、グループにプログラムがあることへの感謝は、
二人の共通の思いです。
あの頃、苦しかった
今は、プログラムがある、その奇跡を伝えていきたいと。
そして、一度彼女のご主人を、施設に繋げたこともあります。
残念ながら、その時は繋がりきれず、1週間で退寮してしまったのですが、
その後、変化があり、ご主人は今もGAに通い、
スポンサーも見つかったそうです。
仲間は、つらい抗ガン治療で、体調が悪くなると、
やはり孤独になっていくそうです。
「もう、どうでも良い」という想いになる・・・
そんな話を聞くと、私は身を切られるように辛いです。
以前、ブログに書きましたが、
関西の仲間がガンで亡くなったことがあります。
大好きでした。
ショックでショックで、出張先のホテルで、
そのお知らせのメールを読みながら、号泣したことを覚えています。
私たち、家族はガンができても不思議はない位、
長い長い間、信じられない位のストレスを抱えて生きています。
不安、悲しみ、むなしさ、恐れ、恨み
ありとあらゆる負の感情を飲みこみながら生きてきます。
その上、時には一家の大黒柱となって、
経済を支え、子供も育てなくてはなりません。
どんなに辛く、頭の中が、共依存で乗っ取られていても、
日々の義務や責任からも逃れられず、
向き合い、乗り越えていくしかないのです。
自分なんか二の次、三の次、
健康を気遣うことなど、考えつきもしません。
強い負荷を抱えて、10年20年といった長い時間を過ごすのです。
当事者が回復したあとも、経済的な圧迫が回復しない時も多々あります。
沢山のことを諦め、爪に火をともすような暮らしをし、
旅行どころか、ミーティングに行く交通費すら、
節約しなくてはならないという仲間も見てきました。
検診や、健康診断といった余裕は、なかなか生まれないのです。
だから今、ガンと闘っている仲間には、
自分を省みて、心も体も労わり、点検する大切さを、
是非、伝えて欲しいと思います。
そして、それでも回復の道を諦めずに生きる勇気を、
どれほどの試練が与えられても、
でも、前を向き、希望を持ち続ける勇気を伝えて欲しいです。
仲間のガンは、しつこくて憎たらしいです。
手術で、なくなると思ったのに、
リンパにも、もぐりこんでいました。
だからここから先、抗ガン治療、放射線治療と続きます。
仲間が、体調不良で辛くなると、
私は、オロオロして、どうして良いか分からなくなります。
これだけは、どうしてあげることもできないからです。
好きな人が、苦しんでいるのに、
何にも出来ることがない・・・それを認めたくないし、
仲間の状態を、私が本当に理解できるわけなんかないと思うと、
なんて言ってよいか分からなくて、腹が立ってきたりします。
だけど、どうして良いか分からないし、
なんて言ってよいか分からないんだけど、
これだけは言いたいんです。
私は、Nさんが、どうなっても良くない!
Nさんが、どうなっても良い・・・そう思ったとしても、私はやだ。
絶対に、一緒に長生きして欲しい。
ずっとずっと、一緒に長生きして、80歳になったら、
若い仲間達に交じって、「あの頃はねぇ~」なんて想い出話をしたりしたい。
確かに私は、何もできない。
代わりにガンと闘ってあげることも、治療を受けてあげることも、
Nさんの、恐怖や悔しさだって、想像することだけで精一杯。
本当になんかわかりっこない。
だけど、「死んだら沙羅が悲しむ」って思うのは、
なんかの励みにならないかな?
だから絶対諦めないぞって思って貰えないかな?
って思うの。
あたし、最後はあきらめなかった方が勝つと思うの。
ガンが諦めるまで、こっちは諦めないぞって。
私ね、今日Nさんが、自暴自棄になる時の言葉を聞いて、
「そんなこと言っちゃイヤ!」って言いたかったんだよね。
でも、そう言っちゃうと、弱音も吐けなくなって良くないのかな?
とか色々考えちゃって、オロオロしちゃった。
ご主人とのプログラムや、関係改善のアドバイスは、
いくらでもできるんだ私。
でも、本当に言いたかったのはね、
「絶対、死ぬわけない。死んじゃイヤだからね!」
って、本当は本当は言いたかったの。
でも「死」なんて、縁起悪いこと言っちゃいけないかな?とか、
本当に心がオロオロして、
何を言っていいのか分からなくなっちゃうの。
だから一緒に泣くしか出来なかった。
本当に大好きなんだよ。
どうしていいか分かんないくらい。
こういう時、励ますのは良くないの???
もう良いとか悪いとかじゃなくて、
死ぬわけない!って信じてる。だってこんなに愛してるんだよ。
ってもうそれだけが言いたいんだよね
ど~しても、言いたくなったんだよね、今夜。
愛してる。
絶対、大丈夫、そう信じてる、私。

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Comment

  1. あらお より:

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    ただただ、その仲間の快復を祈ります。
    施設にいると、ギャンブラー当事者はすごく安全な場所にいることを忘れ、施設に対し、家族に対しそしてインターベンションしてくれた沙羅さんに対して好き放題いう姿を見ます。そう言う仲間を見ると『ビッグブック』の嵐の話を思い出します。周りをめちゃくちゃにしておきながら『嵐がさって良かった』とどこか他人事。これでは、いけないと思います。
    沙羅さんが昔、施設を修了する仲間に『今度は奥さんの回復に付き合ってあげてね』と言ってたことを思い出します。
    ぜひ、沙羅さんのこの文章をギャンブラー当事者も見てほしい。家族がどんな思い出いるのかを知るべきだし、沙羅さんがどれだけ寄り添ってくれているかを知るべきだと思います。
    そして、家族は孤独の中にありながら並々ならぬ覚悟で私たちギャンブラーを施設に繋げてくれて、その家族を沙羅さんが支えてくれているから、仲間に常に囲まれた『安全な場』にいることを忘れてはいけない。
    今日は、病と闘っている仲間とその方を支えている沙羅さんをはじめとした家族会のメンバーに『神様の慰めと癒しと恵みが豊かにあらんことを』祈ります。

  2. ユキ より:

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    私もNさん大好き。
    ずっと一緒に年を重ねていきたいです。私も絶対大丈夫って信じています。

  3. M より:

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    私もNさんの事愛していますし信じています。あきらめないです。今朝は沙羅さんのブログを読んで、私もNさんも沙羅さんの溢れる思いを感じ取り、嬉しかったし心強かったです。これからもプログラムや、仲間の力を借りてNさんの仲間として一緒に生きて行きます。あらおさん、コメント読ませて頂きました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございます。感謝です。

  4. ミニー より:

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    沙羅さん、なかなか難しいけど、与えられた生き方を生き抜いていくんですね。
    大切な仲間大好きなNさん、共に生きていきたいです。
    ただただ寄り添っていくことしかできないかもしれないけどね(*^^*)

  5. Uco より:

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    私にとってNさんは大切で愛する仲間です。
    常にあらゆる事にこの原理を使って生きようと努力を続ける姿に気づきをたくさん頂いています。
    私も絶対に大丈夫と信じています。

  6. mm より:

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    私も宣告されてから3年です。寝ても起きても病気の事が頭をよぎります。どんなに楽しい時も、どんなに美味しいものを食べていても。どうする事も出来ないと分かっていても。やはり辛いです。
    Nさんもお辛いですね。でも一人じゃあありません。祈ってくれる仲間がNさんの周りにはたくさんいます。私も今日からNさんの為に祈ります。

  7. YK より:

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    Nさん、大好きです。かわいくって、お洒落で、洋服の好みが私と似てるなーって♪思ってます。
    私も信じています。諦めません。Nさん、仲間と一緒に諦めずに共に歩んで行きましょう!
    あらおさん、コメント読んで涙がでました。あらをさんの優しい心、大きな愛に感謝いたします。

  8. 沙羅 より:

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    あらおさん、コメントありがとうございます。
    あらおさんの言葉に多くの仲間が涙しました、もちろん私も。ありがとうございます。
    ものすごい忍耐と努力を強いられながらも、何かと悪者扱いの家族。だからこそ助け合いの力、結びつきも強いです。でも、家族以外にも分かってくれる人がいるというのも、とても嬉しいものだと知りました。感謝です。

  9. 沙羅 より:

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    ユキさん、コメントありがとうございます。
    皆で、信じていればきっと願いは叶うと思ってます。90歳の時に「すごいストレスだったのに、長生きできたね~」と笑いたいです。

  10. 沙羅 より:

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    Mさん、コメントありがとうございます。
    孤独な戦いを続けているMさんを、今一番勇気づけているのは、Mさんだと思います。こちらこそありがとうございます。共に支え合っていきたいですね。今を大切に。

  11. 沙羅 より:

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    ミニーさん、コメントありがとうございます。
    ホントただただ寄り添うことしかできないけれど、共に生きたいという強い願いはきっとかなうはず。私たちの愛は、病にも負けないはずと信じてます。

  12. 沙羅 より:

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    Ucoさん、コメントありがとうございます。
    どんな困難が自分と仲間に起きても、いつでもどこでもプログラムがあってよかったと思える私たちって本当にけなげであり、幸せ者でもありますよね。どんな時も仲間と共に!

  13. 沙羅 より:

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    mmさん、コメントありがとうございます。
    そうなんですね、mmさんもでしたか。案外多いんですよね。
    宣告を受けたら、いつでもどこでもそのことを考えちゃって辛いですよね。その気持ちは、分かります。
    私もmmさんのために祈ります。

  14. 沙羅 より:

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    YKさん、コメントありがとうございます。
    はい~、私はいつも声としぐさが可愛いなぁと思ってます。
    がさつな私は少し見習わなくてはなりません~(^^ゞ
    絶対あきらめず、信じて、祈りを捧げましょう。

  15. 響子 より:

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    GAに入っている父と帰りに、東京から普通電車で帰りました。なんか情けなかったです。自分まだアルバイトで給料が少ないので、行きは皆と新幹線で行ったのですが帰りは疲れながら普通電車…。でも金銭的に行きたくても行けない仲間も沢山いると思うんです。ミーティング行けて沙羅さんに直接会えて良かったです。少し元気もらいました。沙羅さんは怖いくらいパワフル!

  16. 沙羅 より:

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    響子さん、コメントありがとうございます。
    へぇ~、お父さんと仲間同士なんてすごく羨ましいですよ!のんびり一緒に帰るなんて素敵だなぁと思いますけど~?我が家なんぞ、母は一度もミーティングに来てくれませんから(~_~;)
    お金がないことより、愛がないことの方がよっぽど辛いと思います。恵みを数えていきましょうよ!パワフル?自分では良く分かりませんが・・・?!

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