今国会カジノ審議断念!です

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つい先日、「今国会での、カジノ審議を断念した」と報道がありましたが、
本日は、この件について私たちの考えをお伝えしたいなぁと思います。

私たちは、カジノ建設について、以前より申し上げております通り、
「どちらでも良い」というのが正直な見解ですね。

賛成・反対どちらのお立場の方とも、
協働させて頂きたいと考えつつ、
どちらのお立場の皆さまにも、
歯がゆさを感じているというのが現実でしょうか。

賛成派の皆さまに申し上げたいのは、
現在より、ギャンブル依存症対策を1歩でも2歩でもご一緒に推進して頂かなければ、
カジノ建設は有り得ないと思っております。
それは、ネットなどの声を見ても明らかです。

でも推進派の政財界の皆さまは、
「カジノができれば依存症対策を進める」というスタンスでおられるんですよね~。
正直、この言葉を素直に受け止められないなぁ~という気持ちがあります。
これは我々だけでなく、国民の皆さんがお感じになっていることだと思います。

というのも、今現在あるギャンブルの運営側に対して、
何一つ提言もされずにいるのをみると、
「始まってしまったら、一度決まってしまったら、
それを変えることはこの国では容易じゃないなぁ~」と、
もう何度も壁にぶち当たり実感しているからです。

もういい加減、一つくらいは具体的に対策が始まっても良いのではないかと
思いますが、この1年業界側から新しく始まった依存症対策は、
な~んにもありません。

ここ最近、これだけ沢山の、
ギャンブル依存症に対する報道がなされた訳じゃないですかぁ。
私たちも、頑張ってるんですよ。
でも何一つ変わんないんですよね~。

「運営側って結局徹底的に儲けにだけ必死じゃん!?」
ってな気分になるわけです。
「カジノも儲かってれば対策もそれなりにやるかもしれないけど、
ひとたび売上落ちたら、対策費はどんどん切り捨てられるんじゃないの?」
って思っちゃいます。
だって、運営側皆さん「今は、業績が悪くて・・・(だから対策費なんて出ないよね)」
って感じですもんね。

売上とか、市場規模と依存症者なんて比例しないですからね。
いつだって必ず一定数は出るわけで、だからこそ私たちも、
賛成も反対もしないでいられるわけですけど、
でも、「売上落ちたから、対策はやめるね~」ってことだけは、
絶対に困っちゃう訳です。
でも、そうなりそうだよなぁ~って思わずにはいられないですよね~、
このままじゃ。

それとIR推進派とされている自民党さんも決して一枚岩ではありません。
今回のように特命委員会さんで「18歳解禁」などという話が出てくると、
「18歳からカジノもOKになるの?」という懸念はぬぐえません。

カジノを知り尽くした私だからこそ申し上げますが、
カジノは面白いです。夢中になります。
18歳の子供がはまったら大変なことになるでしょう。
特に女性がはまったら、売春問題に直結することは間違いありません。

「18歳解禁で更にカジノもやるの!?」
この国がギャンブルだらけになるような恐怖を感じてます。
ギャンブル依存症対策推進議員の先生方や、
IR議連の先生方がいくら「大丈夫!任せとけ!」って、
おっしゃって下さったとしても、
関係ない委員会から爆弾降ってくることがあるんだ!?
って、今回めっちゃびっくりしちゃいましたもんね。
アルコールの皆さまも同じようにおっしゃってましたけど。

現状は「カジノが始まったら依存症対策は万全にやる!」
という言葉を信じる要素が、全然ない~~~って感じじゃないですかぁ。

また、せめてカジノに参入したい産業の皆さまも
まずは依存症の基礎講座や勉強会への参加が、
もっと積極的にやりましょうよ。

勉強会や企業内予防教育など、むしろうちからはじめちゃう!
ってな、企業さんがあっても良いんじゃないですか?
勉強会に参加したり、私たちと共催させて頂くことなど、
何のデメリットもないじゃないですか。

しかもカジノの一番の懸念である、
「ギャンブル依存症対策が不十分」という世論も払しょくされていくんですから、
メリットだらけじゃないですか。
それでも、誰も何も動かない・・・一体何でなんですか?と、
本当に不思議でならないです。

私ならもうガンガンやって、
いざカジノの入札!ってなった時にですよ、
「うちはもうこんなに勉強して、こんなに対策考えてるんですよ。
もう1歩も2歩も進んでまっせ!」ってアピールしますけど???

だって万が一カジノがなくなったって、
依存症教育は未来永劫会社に役立つ知識ですよ。
デメリットなんて何もないじゃないですか。
皆さんの会社にも必ずいらっしゃいますから、依存症者は。

では、反対派の皆さんの動きはどうでしょう?
こちらも「ギャンブル依存症対策が不十分だ!」と、
おっしゃって頂くだけで、現実は何も変わってない~
って状態です。

私、反対派の先生方や、団体の方に
「カジノ反対して、カジノがつぶれて、めでたしめでたし
で、終わるなら、私たちカジノやって貰った方が良いです!」
と、ハッキリ申し上げてます。

ほんのちょっぴりでも対策が進むなら、そっちの方がマシだからです。
今は最悪の時、全てのセイフティネットからこぼれおちているのが、
ギャンブル依存症対策です。

「カジノで治安が悪化する」なんて呑気なことおっしゃってる先生をみると、
もう心の底からがっかりしますね。
だって今現在、こんなに治安が悪いんですよ!

犯罪は、どんどん低年齢化、残酷化しています。
これは日本国民の依存症問題が進んでいる証拠だと考えています。
ネット、スマホ、SNSに依存し、待てなくなり、キレやすくなる子供たち。
人との関係がエンドレスに続く現代、脳は休まる暇がありません。
そしてネット、スマホ、SNS依存と、ギャンブル依存は親和性大です。

今、すぐ対策はじめなくっちゃ、すでに手遅れになってるじゃないですか!
もうこんなに人が亡くなってるんです。
子供たちも、こんなに犠牲になっているんです。
一体、どこをどう見たら「治安が悪化する」なんて、呑気な発言が出るのか!?
と、この発言を耳にするたびに、腹立たしく思います。
ギャンブル問題の治安なんか、もう最悪に悪いのが今の日本じゃないですか。

昨日、UP致しました「ギャンブル等の理由で起こった事件簿」
多くの方々に衝撃を持って受け入れて頂いたようです。
是非、ギャンブル依存症の治安はもう既にこんなに最悪だ!
と、ご理解頂きたいと、切望致しております。
http://media.wix.com/ugd/e13b49_fdc863cc22ea45ea9df361e8d0f742f5.pdf

でもこれ、報道の一部、さらに現実のほんの一部に過ぎません。
そしてこの中には自殺問題は含まれておりません。
それをふまえて、どれだけ最悪の事態が起きているか、
どうか現実を過小評価せずご覧いただきたいと思います。

更に、お願いです。
日本の中枢を担う様な、優秀な頭脳の持ち主の方。
是非是非、この事件簿から、負の社会的コストを算出して下さい。
そしてギャンブル依存症対策が進むことで、
どれだけメリットがあるのか?
どうかそれを検証して下さい。
その数字が各種どんどん出てくることを切望しています。

賛成派の皆さんが、「負のコストは現在これだけ、
カジノをやったらこのコストは削減されます!」
ってな具合に、プロパガンダに利用して下さることでも全然構いません。
大歓迎します!
もちろん、逆もまた然りです!

今のように、議論しかない何も動かない状況よりは
何が何でも一歩前進させたいんです。
そのためには、私たちだけの力ではなく、
皆様方のお力を貸して下さい。

本日「10万人署名」の件を日経新聞の夕刊で取り上げて頂きました。
ありがとうございます。
もちろんカジノの是非に関わらず、依存症対策は必要だよね!
とおっしゃって下さる方も沢山おられます。

国民の誰にとってもメリットがあるギャンブル依存症対策です。
どうか、一歩でも推進されるよう、行動力という力をお貸しください!
まずは議論ではなく、署名という第一歩をお願いします。
https://izonsyo-syomei.org/

IMG_0363 (1)

なんとかギャンブル依存症対策推進のための、
世論が盛り上がるよう、私たちも益々一生懸命頑張って参ります。
すみません、好き勝手申し上げましたが(いつもですけど・・・)
どうぞお許しください。
私たち、真剣勝負なものですから。

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