ついに完成!「ギャンブル事件簿」涙の誕生秘話です
ギャンブル依存症問題を考える会が、約1年をかけ調べ上げた、
「ギャンブル等の理由で起こった事件簿」がついに完成し、
HPにUPしました。
http://media.wix.com/ugd/e13b49_fdc863cc22ea45ea9df361e8d0f742f5.pdf
嬉しい~~~~~~!!!!!
ついに日の目を見せることができました。
当会の仲間の努力の結晶です。
私は、総監督としてまとめ上げただけで、
ホント仲間の惜しみない努力のお陰で、実現できました。
まぁ、これまでのことも全部そうなんですけどね!
この事件簿、例によって例のごとく私の思いつきで、
「世の中の事件って、ギャンブル依存症がすっごく関わっているのに、
皆気がついていないよね~。
だからさ、ギャンブルが動機にあった事件まとめてみない~?」
という呼びかけで始まりました。
で、やろ~やろ~と言ってくれた仲間と、
安易に始めたのですが、これがまた大変な作業でした。
まず、数人で手分けして、
ネット上でギャンブル問題があった事件を拾い上げました。
分かりやすいように、
「横領等企業犯罪」「強盗 / 殺人等重大事件」
「児童虐待 /ネグレクト / 児童被害」「少年事件/世代伝播事件」と、
カテゴライズして分担作業を始めました。
ところが、やりだしてその大変さに気がつきました。
なぜなら・・・
事件が「ありすぎる!」からです。
しかもやっていると気が滅入る、具合が悪くなる作業です。
でも、なんとかかんとか頑張って、
大体これで全部Pickupできたかな?
と思った時点では、600を超える事件がありました。
はぁ~、やっぱりギャンブル依存症って大変な問題ですよね。
報道されたものだけで、これだけあるんですから。
で、この大量のデータ、さて、これどうしよう?
ってなことになって、
まずは某新聞社の論説委員の方にご相談しました。
すると「すごいね~!これはやる価値あるよ!!!」と言って下さり、
「ただこのままだと真偽のほどが分からないから、
出典を明らかにしたほうがいいよ。
判例もしくは新聞記事で確認できたものに絞った方が良いよ」
と、アドバイスして下さいました。
「なるほど~」と思いましたが、
とはいえ、弁護士でもない我々に判例検索などできませんから、
おのずと過去の新聞記事を確認する必要があります。
でもどうやって?
そりゃあもうめちゃくちゃアナログしかない!
図書館のコンピュータで、新聞検索を1件1件かけたんです。
これはやってみると分かるんですが、
めっちゃくちゃ効率の悪い作業でとても終わりません。
そこで、オフィスRicoの社員も手伝って、
日中図書館にこもったんです。
図書館によって扱う新聞が異なりますから、
読売さんを検索して、なければ図書館を変えて、
今度は朝日さんを検索して、それでもなければまた移動して、
今度は毎日さんを検索する・・・
気が遠くなるような作業を来る日も来る日も繰り返すわけです。
ネットにはあっても、新聞記事では見つからないものも沢山ありました。
古い地方紙掲載分はまずみつかりません、お手上げです。
また、有名な事件で、確かギャンブルが理由だったよなぁ~と思うものでも、
「遊興費」と書かれ、ギャンブルと明記されていなければ、
涙を飲んで切り捨てました。
こうやって、数人の仲間で根気強く作業を続けながらも、
私は、私で、なんとか多くの方に問題提起できるよう、
この事件簿をどうやって発表したら良いか、
模索していました。
当初考えていたのは「ギャンブル依存症白書」として、
刊行できないか?と思っていました。
しかし、白書を作るには、他のデータが少なすぎることもあり、
一民間団体では無理だとわかりました。
再び、新聞社の論説委員の方にアドバイスを求めた所、
「田中さん、その事件簿をもとにきちんと自分の意見を書いて出版しなよ」
と、思ってもみなかったお言葉を頂いたんですね。
え~!?そんなことできるかなぁ・・・
「三代目ギャン妻の物語」で、目一杯じゃないだろうか?
と思いましたが、とにかく言われたからにはやってみよう!
と動き回っていた所、
偶然にもその時期に、出版社を紹介して貰うことができ、
この企画を持ち込むことができました。
そこで、お話を聞いて頂き、実にとんとん拍子で
事件簿のテイストを出版できることになったのです!!!
それが、次回拙本とし近日発売となる、
「ギャンブル依存症」角川新書
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E7%B4%80%E5%AD%90/dp/4040820401
なんです。
この頃、ギャン妻の出版とも重なり、
そりゃあもう死ぬかと思う忙しさでした。
ずっとイベントも続いていましたし、
よく乗り切ったよなぁ~と思います。
で、新書出版により、伝えたかった内容は出版で書きおろし、
大量にあるこのデータは、
「これは多くの人に目に留まるようネットにUPしよう!」
と、考えたんです。
というのもですね、具体的な数字が出ることで、
世論て高まるんだなぁということを、
例のギャンブル依存症推定罹患者数536万人で、
痛感していたんですね。
あの536万人という数字がインパクト大だった。
だからこそですね、
この事件簿をみて、頭の良い人たちに色んな数字を出して貰おう!
と思ったんです。
社会的負のコストの計算ですね。
こんなの私たちだけじゃなかなか出来ないじゃないですか。
ギャンブル依存症による収監費用っていくらかかってるんだ?とか、
予防が進むことで、将来的コストはいくら削減できるのか?とか、
さまざまな予測数字をを、社会学、統計学、経済学、予防医学etc・・・
といった研究者の方々など、日本の頭脳になんとか算出して貰えるように、
願いを込めて、広く一般に公開して見て貰おう!
って考えたんです。
そして精査の末、やっとこの事件簿が完成したんです。
本当に、丸1年かかっちゃいましたね~。
産み落とすまでに。
当初、600以上あった事件も、だいぶそぎ落とされてしまいましたが、
それでも、「横領等企業犯罪(168件)」「強盗 / 殺人等重大事件(98件)」
「児童虐待 /ネグレクト / 児童被害(94件)」「少年事件/世代伝播事件(18件)」
と、あきらめずに検索したことで、多くの事件を確認し残すことができました。
めいさん、ナヲさん、たっちゃん毎日の図書館通い本当に有難う!
これだけまとめ上げたことで、
社会の認知も進むのでは・・・と期待しています。
どうかこの事件簿、
マスコミの方々、研究者の方々、経済界の方々、医療従事者の方々、
多くの方々により問題提起して頂けますように。
私たちの、努力の結晶を、どうぞ社会に役立てて下さい。
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