田中角栄さんブームです

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昨日のブログで、シドッチさんの遺骨発見について書きましたら、
野田先生に新井白石「西洋紀聞」の現代語訳がネットにUPされている旨、
教えて頂き、早速読んでみたところ、これがめっちゃ面白い!
白石さんのシドッチ尋問が詳細に記録されていますので、
ご興味のある方は是非読んでみて下さいね。
「西洋紀聞 現代語訳」で検索すればHitします。

更に私、今日は文京区に電話してですね、
「是非、この発掘にちなんだ企画展をやって欲しい!」
「3人の御遺骨をお参りしたい!」
と要望まで出してしまいました。
文京区の区議とか都議、衆参議員の先生方にお知り合いがいる方は、
是非、企画展の要望をお届け下さい。
宜しくお願い致します。

さてさて、この様に何でも熱中しやすい私ですが、
今、かなりハマっているのが、「田中角栄」さんです。
ご存知のように今、田中角栄さんてブームになっていますよね。
関連本がバンバン出版され、さらにはTVで特番も組まれています。

なんせこの私、田中角栄さんとは、
少なからずというか、実際にはかなり少ないので、
単なる気のせいなんですけど、ご縁を感じております。

というのもご存じの通り、私の住まいは「神楽坂」。
角栄さんの愛人がいらした街です。
ですから、この街には角さん伝説が多数残されていて、
ママ友と話していると「角栄さんの愛人のマンションがあそこよ」
なんて話が飛び出してきたりします。

何と言っても一番有名なのは神楽坂の一方通行の向きが、
午前と午後では変わること。
この逆転式一方通行を決めたのが、他ならぬ角さんだと、
地元ではまことしやかに伝説が流されています。
ご自分が目白御殿から国会に向かうのに、
行きと帰りで便利な向きに一歩通行を変えさせたのだというのです。
本当にそうだとしたら、その発想が面白いですね。
そしてそれが現代では、神楽坂の代名詞のようになっているのですから。

更に言わずもがな、お嬢さんの真紀子さんと私は、
フルネームが一字違い。
田中紀子と名刺を出すと、
「田中真紀子さんかと思ったよ!はっはっは~」と、
親父ギャグを飛ばすおえらいさんに、
それこそもう何十人お目にかかったことか(笑)

田中紀子という、平凡極まりない名前も、
角さんの名付けセンスのお陰で、
実に効率よく覚えて頂けることとなりました。
ありがたや、ありがたや。

しかし、私が子供の頃あれだけ叩かれた田中角栄さんが、
今、何故こんなにもブームになっているのでしょうか?

昔、「田中角栄」と子供にあやかり名前を付けたら、
「ロッキード!ロッキード!」といじめられるので、
名前を変えたい・・・という裁判まで起こりましたよね。

子供心に「コーチャン副会長が・・・」と連呼されるので、
「高ちゃん」とか「公ちゃん」といった、
男の子のあだ名かと思ったら、
ある時、外人さんの名前だった!と知り、驚いたあの頃。

当時の小学生は、都合が悪いことが起きても
「記憶に御座いません」と、
非常に便利な言い逃れのセリフを多用でき、
シメシメと思ったことなどを昨日のことのように想い出します。

・・・と、どうしてこうくだらないことは、
よく覚えているのでしょう私。
すいません。
けれども小学生にまで流行語が浸透するほど、
あの事件はあの時代大騒ぎになりました。

確かに角栄さんの金権政治は問題があったのでしょう。
で、ありながらそれを押してまで、
なぜ今、田中角栄さんが再び脚光を浴びたのか?
様々な書籍を読んでみると、
もうそれはひとえに「庶民への愛」「地方への愛」
そういった民衆への情愛がとっても強い、
人間的に魅力と温かみを感じさせる人だったから、
だと思います。

角栄さんは、天才だけど、貧乏人で学歴もありませんでした。
さらに豪雪地帯の新潟という地方出身で、
当時、地方は不便極まりなく、
その格差を不公平だと思い、義憤を感じていたわけですね。

「地方で貧しい暮らしを余儀なくされている人たちを、
便利で豊かにしてやろうじゃないか!」
この「庶民の暮らしをよくする」という基本スタンスが、
角栄さんの人気なのだと思います。

そしてもうひとつは圧倒的なリーダーシップでもって、
辣腕をふるったということですよね。
ビックリしたのは33本も議員立法を成立させたって言うんですからね~。
言っちゃなんですけど、今みたいにコロコロ大義もなく、
解散総選挙ばっか繰り返してたら、
それこそ立法なんてできやしないですよね。

なんせ議員立法どころか、国会質問にすら立たなければ、
質問趣意書も出したことないっていう先生方が、
ゴロゴロいて、それが週刊記事にすっぱ抜かれちゃうんですから現代って。
本当にトホホ・・・な時代ですよね。

あれだけ「金権政治」で角栄さんが、叩かれまくった時代に、
青少年時代を過ごした私ですら、
「あ~ぁ、あんな辣腕をふるってくれる政治家がいたらなぁ」
と思っちゃうくらいですから、
角栄さんの時代に良い目を見た人達なら尚のこと、
「あんな人がいたらなぁ」と、
ノスタルジーに浸ってしまうことでしょう。

そうすりゃ待機児童も、介護問題も、
なによりもギャンブル依存症対策も、
「よっしゃ!よっしゃ!」で解決してくれたんじゃないかなぁと、
妄想してしまいます。

選挙制度もかわり、
政治資金に対する法律もどんどん変わった現代。
もうあんな風な、強引でダイナミックな政治が、
行われることもないのでしょう。

でもですね「うちわを作った」だの「奥さんが妊娠中に不倫した」だの、
国民の生活には全く関係ない、
瑣末などうでも良いことが、国会で審議され、
大臣が変わったり、議員辞職したりで、
無駄な税金がバカスカ使われる時代は、もううんざりです。

国民の暮らしはどんどん苦しくなり、
共稼ぎでなきゃ暮らせない世帯ばかりになり、
子供たちは奨学金という名の借金をしなくては、
大学に行かれない時代になっているのに、
そういう「国民の暮らしを良くしよう!」
という法律は全く議論もされず、
安保だ、原発だ、憲法改正だと、
天下国家の議論ばかりに終始しているのが現代ではないでしょうか。

国民が絶望したら、国家もなんもあったもんじゃないじゃん!
国民が幸せになる国造りを!
という現代のムードが「角栄ブーム」を起こしているのではないでしょうか。

とにもかくにも、これだけ政治家で、
多くの人に懐かしまれるというのは、
やはり唯一無二の希有な方であったことは間違いありませんね。
もうしばらくの間、私も「角栄伝説」に浸ってみたいと思っています。

ところで角栄さんと言えば、裏切り者の竹下登さんを、
ぱっと想い浮かべる方も多いはず。
どっちが良い悪いではないですけど、
相当な策士でもあったであろう竹下さんのお孫さんが
あのDAIGOさんですからね~。
意外というかなんというか・・・
隔世遺伝は1ミリもしていない感じがしますね。

田中角栄さんの多くの人を惹きつけた人心掌握術は、
お嬢さんの真紀子さんには全く遺伝子なかったようですし、
これもまたホント不思議なものですね~。
やっぱり、お嬢様は、庶民派にはなれなかったんですよね。

あ~ぁ、庶民派議員として、いっそ私が立候補しようかしらね(笑)

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