私は、二つの自助グループに通っていますが、
一つのグループは本当に文献が良いんですね。
分かりやすく、読むたびに感動を気づきを与えてくれます。
特に、私はこの「助けること」の最後の一説が大好きなんです。

「自分自身を変えることはできますが、
自分以外の人に対しては愛情を持つことだけができるのです」

ねっ！良い言葉ですよね。
最近、本当にそうだなぁ・・・とつくづく思うのです。

まだ12ステップのことが良く分からなかった頃、
「嫌いな人、憎んでいる人のために祈りましょう」と言われても、
どうしても、できなかったんですよね。

冗談じゃない！「天罰を下して下さい」なら祈れるけど、
幸せを祈るなんて絶対出来ない！
って思っていました。

でも今はその意味がすごくよく分かって、
最近では、嫌いな人、困ったなぁと思う人のこと良く祈ります。
「神様、あの人を正しい道にお導き下さい。」とか、
「どうか真の幸福を掴めますように」とかですね。

本当に、自分以外の人のことって、
愛することしかできないんだなぁと、つくづく思います。
だって誰かを憎んだり恨んだりする心って、
実は、その人にはなんの影響もなく、
自分を傷つけ、苦しめるだけですもんね。

しかし祈りの中でも、人を支配コントロールしようとしてたんですよね。
ホント当時の生き方って恐ろしいです。

でも今の生き方は誇らしいですね。
誰かを憎むことも、恨むことも、囚われることも、
殆どなくなってくるばかりか、
誰かから囚われ、攻撃されても、
ヒョイッとかわすことができます。

ある意味、常に誰にでも、
「愛すること」だけを考えるって、実に楽なんですよね。

「今度こうしてやろう！ああしてやろう！」
「次はこう言ってやる」
なんてどうでも良いことに時間を割く必要がなくなります。

愛するって「好きになる」ってことではないんですよね。
好きじゃなくても「愛する」ことはできるんですよね。
その辺の違いが理解できたときも、
ものすごく楽になりました。

コツはですね、嫌な人が登場した時に、
その人が楽になれるよう願ってみること。
もうね、感情なんて伴わなくても良いんです。
「フリ」だけでも。

「Aさんはいつもプリプリしていますけど、
どうか彼に平安の日々が訪れますように」
なんて、思っていなくても祈っちゃうんですよね。

そうすると不思議なんですけど、
どんどん楽になれちゃうんですよね。

「自分以外の人は、愛することだけしか出来ない」

びっくりしたことに、これ真実でした。

クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

現在国内の推定罹患者536万人（2014年厚労省）のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を！
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研)　ギャンブル依存症(角川新書)