必死のパッチです
今日は、7/23の「微熱上映会&シンポジウム大阪開催」のゲストである、
桂雀々師匠にお会いして来ました。
独演会の前に楽屋にお尋ねしたのですが、
もう超気さくで、すっごく優しい方でした。
見て下さい、この写真。
「ぼく顔でかいから少し後ろから写るわ~」っておっしゃって、
このアングルになったんですけど、
いやいや私も顔でかいんですよ~!
おかげでこの私益々大顔に写ってます。
でも、現在の爆笑王のお姿からは考えられない、
壮絶な人生でいらしたんですね。
雀々師匠って。
なんせお父様がギャンブル好きで、おそらく依存症だったかと思うんですけど、
大卒の初任給が5万円の時代に、借金が1000万円もあったそうなんです。
それで、両親のけんかが絶えなくて、ついに11歳5年生の時にですね、
お母様が出ていってしまう。
しかも、小学校の三者面談の後、雀々師匠が
「遊びに行ってくる~」と言うと、
お母様は「早く帰ってらっしゃいよ~」と言っていたのに、
家に帰ったら、母がいなかった・・・
なんというドラマチックな展開。
それでもとまらぬお父様のギャンブル。
そしてついにお父様が無理心中を図ろうとするんですね。
馬乗りになったお父様が、雀々師匠に包丁を突き付け
「一緒に死んでくれ~」でも、師匠は逃げだした。
そして、その翌日なんとお父様も失踪してしまい、
雀々師匠は12歳にして、たった一人で生きていくことになるんですね。
すごいですよね~。
これらの自伝を師匠は「必死のパッチ」というご本にまとめていらっしゃいます。
「必死のパッチ」って、私は初めて聞いた言葉でしたが、
どうやら関西弁で、タイガースファンはよく使うとか?
実に明快な表現でいいですよね。
先日の貴闘力さんも、雀々師匠も、
そして有名人ではありませんがこの私も、
子供の頃、皆、親のギャンブルの問題で
家庭の中は喧嘩ばかりで、そしてとんでもなく貧乏だったわけです。
でも、そういう環境にあると、
良い悪いは別にして、ある種の人間は、
処世術が身につくんだと思うんですね。
どんどん外に向かうタイプですね。
貴闘力関も、雀々師匠も中学を卒業するとすぐに、
弟子入りするわけですよね。
中学時代からすでに新聞配達などの手段で、お金を手に入れていた。
この私もそうですね。
中3の卒業した春休みからすでにバイト三昧で、
高校時代なんて稼ぎまくっていました。
まちがいなくあの高校で1,2の稼ぎだったと思います。
そして大人に可愛がられることに長けていく。
人見知りとは真逆ですよね。
親が頼りにならない分、周囲の誰かを頼っていくしかないし、
自分でなんとかするしかない。
そしてピンチを脱出していく機転が働くようになります。
なんせ普通だったら家庭という一番安心できる場が、
常に危険にさらされている訳ですよ。
貴闘力関は何度も夜逃げをしたとTVでおっしゃってましたし、
雀々師匠は、12歳でたった一人残された家に闇金が押し掛けてくる。
私も、しょっちゅう大家さんが、家賃の値上げや立ち退きの話で来て、
それに家族が右往左往したり、
あまりのボロ屋で、台風なんかがあると、家が吹っ飛ばされそうになるので、
必死になって家族で窓を内側から母親と押さえたり、
その場その場で「もう行き場がなくなるかも」というピンチが、
しょっちゅう押し寄せてくるので
「なんとかせねば!」と常に考えている訳です。
まさにドACなんですけど、先日講演会で貴闘力関がおっしゃったように、
「そういう身につけた能力が今役に立っている」
という部分は確かにあると思います。
貴闘力関はとにかくアイディアマンなんですよね。
次から次へとアイディアが湧き、しかもそれを即行動に移す。
まだ短いお付き合いですけど、私の10倍は決断と行動が早いですね。
なにかおっしゃって頂いても、全然追いつけない感じです。
雀々師匠も、お話しを伺う限り、
そんな感じで、とにかく必死に生きて、ここまで上り詰めてこられた方。
またご講演を伺うのが楽しみです。
関西の皆さん是非いらして下さい
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