財務官僚の天下り先が!?です

公開日: 

昨日のブログ、アゴラさんに掲載して頂いたので、
まだお読みでない方は是非ご一読下さい。
依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク

あの「はてなぶっくまーく」通称「はてぶ!」にも掲載して下さった方がいて、
コメント欄にも「そうそうたる顔ぶれ」なんて書いて頂き、嬉しく思っています。
はい、雑用係の私以外は、そうそうたる顔ぶれです!
是非、このネットワークをきっかけに、
少しでも依存症問題の報道が改善されることを願い活動して参ります。

ところで、昨日はもう一つメディアに掲載されたものがありました。
それはあの「週刊新潮」さんです。
ここに私のコメントも掲載されているのですが、
記事の内容は
「元財務省大物事務次官がやっているパチンコホールに銀行ATM」
というタイトルなんですね。

で、もちろんこの内容について私は全く存じ上げませんでしたが、
先週、突然、新潮の記者さんからお電話頂いてこの案件の概要を知った訳です。

え~~~~~~!?って思いましたよ。
というのもですね、
「パチンコ店にATMが置かれていたことを知っていますか?」
⇒もちろんYes.
「それに対してどう思いますか?」
⇒やりすぎ
「そのATMを設置した会社が、元財務官僚の天下り先なんですがご存知でしたか?」
⇒え~~~~~~!!!!!全然知りません。そりゃ問題でしょ!!!!!

ってな会話になっていったんですが、これには猛烈に腹が立ちましたね私。
腹が立つというか、傷つき、悲しい想いでいっぱいになりましたね。
この国って結局「自分たちの利益」しか目がない人達が動かしてるの?って。

もちろん「豊さ」を追求することは悪くない。
福祉を充実させるためには、経済が良くないとね!と思ってます。
だけどですよ、利益追求にのために、社会保障費が増大するような、
そんな利益追求は意味がないし、それはどう考えたってダメですよね。

現在のギャンブル産業は、公営もそしてパチンコも、
「自分たちの」利益追求のために、社会福祉費が増大しても知らん顔・・・
受益者負担が全くないのが現実です。

対して諸外国ではギャンブル産業の受益者負担の考え方が根付いていて、
例えば先日視察に行ったシンガポールなんかは、
カジノやその他のギャンブル産業から、
しっかりと依存症対策費が捻出されている訳です。

更には、自国民がのめり込まないような対策が様々に施されていて、
その一つに、「カジノ内にATMを置かない」というものがあります。
但し、入口には置いてありますが。
要するにギャンブラーが熱くなりすぎて、ガンガンお金を使わないように
っていう配慮なわけですね。

まぁその位の気遣いは当然かと思ってましたが、
対して日本のパチンコ店の約1割が、店内にATMを設置しているんです。
「儲かれば何でもやるんだなぁ」と思っていましたけど、
まさかそれが元財務省官僚の天下り先の会社が設置してるとは、
本当に思いもよりませんでした。
(正確には、元財務省官僚の天下り先の会社の子会社)

だってですよ、財務省と言えば、この世の税金の使い道を仕切ってるわけですよね。
で、この国の依存症対策費は、世界レベルからみて突出して少ないんです。
昨年度までは、厚労省の依存症対策費1億円。
それだってですね、殆どがアルコール薬物に使われていて、
ギャンブル依存症になんて配分されてきていませんでした。
それが本年になって、やっと1億9千万円に引き上げられたというレベル。
それに対しお隣、韓国なんて
ギャンブル依存症対策費だけで22億円ですからね。

で、そんな依存症対策費の拠出に冷たい財務省の大ボスが天下った会社で、
パチンコ店にATM設置ってですね、こっち側からみたら、
「依存症者作って、ご自分たちの利益につなげたいんですか?」
っていう気持ちになりますよ。ATM手数料だけだってぼろ儲けですもんね。

この記事にも書いてますけど、消費税増税を決めたのだって財務省。
その名目は「福祉費」に充てるってことだったのに、
日本の福祉なんて一向に良くならないのが現実じゃないですか。
それでいてパチンコATMって、腹が立ちます。

しかもですね、この記事によると、
天下り先の会社の会長さんと言う方がですね
「ATMを置いたのは客が消費者金融に頼ったりすることがないようにと、
頼まれたからで、消費者ローンを借りてパチンコをする人が減り、
環境は良くなっていると思います。」
とコメントしてるんですね。

はぁ?
そんなデータどこで出ているんですか?
今の所、私、聞いたことがないですけど、
ATMを設置した店のお客の方が借金が減ったというデータが、
どこかで出ているんですか?
ご存知の方がいたら是非教えて下さい。

「店内にATMを設置したら、消費者金融に借金しなくなる」
というロジックは、私から見たら摩訶不思議ですけど、
一体この根拠はどこにあるのでしょうか?

私たちの側からみたら、財務省は天下り先の顧客である、
パチンコ店の景気が悪くなると、自分たちの老後収入が減っちゃうから、
ギャンブル依存症真面目に取り組みたくないんだよね~
って見えて、めっちゃ傷つきますけど、
そういうお気持ちがないのなら、
「君子危うきに近寄らず」「李下に冠を正さず」で、
こういうグレーなことはおやめになってはいかがでしょうか?

ってなことを、もちろん穏やかにこの会社の社長さんあて、
元財務相事務次官 勝栄次郎様にお問い合わせしたいと思います。
特に、「店内にATMを設置したら、消費者金融に借金しなくなる」
この根拠については、絶対に知りたいですね。
だってこんなデータが出ているならむしろ画期的な法則ですからね。
根拠もないのにこんな無責任なことおっしゃるなんて
・・・まさか?あるのかな!?

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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