受益者負担です

公開日: 

世の中、ポケモンGOが大流行していますが、
それに伴い、事故や様々な迷惑問題も起きているようで、
湘南の方では、駐車違反の列の取り締まりに、
警察が翻弄されているとか・・・

こういう記事をみると、「そんなの任天堂が人を派遣しろ!」と思います。
なんで任天堂に大儲けさせて、そのための社会的問題に対しては、
税金にツケがまわされるのでしょうか?
ただでさえ警察は忙しいんだし、そんなことで他の業務が手薄になってどうする!

いや税金に限らず、神社や公園、地域住民など、迷惑をかけられた側が、
看板を整備したり、諸注意を発したりと、なぜ負担を強いられなくてはならないのか?
と、こういう社会の仕組みに実に腹が立つんですよね。
万が一、逆恨みでもされて、被害にでもあったら大変ですよね。
看板等設置したら、皆さんその費用位、任天堂さんに請求したらどうですか?

特に、ゲーム業界と、ギャンブル業界の、
知らんぷりの決め込み具合がひどすぎますよね。
儲けには貪欲だけど、自分たちの産業の負の側面には知らんぷり。
社会人に迷惑をかけても、そんな費用は出したくない。
黙ってりゃ誰かが出してくれるんだから、黙ってよう。
って、どんだけ、自分勝手なんでしょうか。

しかもですね、その不公平感に、国民が気づいていない、
もしくは、気づいていても「あの業界は仕方ない」とあきらめているんですよね。
あのですね、パチンコメーカーさんなんて、ご存じない方も多いかもしれませんが、
東証一部上場企業ですよれっきとした。
あきらめる対象じゃ全然ないんですよね。

今回の不正くぎ問題だって、メーカーさんはホールさんに責任を押し付けて、
逃げきろうとしているようですけど、そんな訳にはいかないのでは?
ってか、そんな身内の押し付け合いもどうかと思いますけど、
いずれにせよ、不正くぎに限らず、
パチンコはこれほど多くの社会問題を引き起こしているんですから、
その負の側面に対し、もっと責任を負担すべきと思います。

実は、本日在日ペルー人の方から、
「パチンコが止まらない、助けて欲しい」と電話が来たんです。
なるほどなぁと思いました。
今まであまり考えていませんでしたけど、
パチンコなんて言葉が通じなくてもできますもんね。
そりゃあ、そういうことも起きますよね。

どうやらお電話頂いた方は、日系2世の方の様ですが、
この方が働いている、工場には日系人が多く働いているので、
パチンコにはまっている人が多いとか。
スペイン語の支援が欲しい・・・とのことなので、
まずはスペイン語のミーティング場作りに動いてみることにしました。

いきなり自助グループにできるかどうか分からないので、
とにかくスペイン語グループを作ってみて、
人が集まり、場所も確保できたら、自助グループになって、
ご自分たちで運営して貰うとか、そんな感じになると思うんですけど、
いずれにせよ、何らかの支援を作らないわけにはいかないですよね。

だって、どこの国の人であろうとも、パチンコはできるわけで、
やれば一定数はギャンブル依存症に罹患する。
それでいて何らかのサポートがなければ、病気は進行する訳で、
やがて、そこから犯罪に手を染める場合もあるでしょう。
いや、すでにこれまでも、万引きや窃盗という犯罪は起きているのかもしれません。
ですから、サポート体制を作らないと、当然日本の治安は悪化してしまいます。

で、じゃあやってみよう!と思ったんですけど、
大したお金じゃないですけど、当然お金はかかるわけですよね。
8/3に彼に会うことになったんですけど、場所は橋本という八王子の方なんですね。
だから交通費はかかる。
ミーティング会場が決まるまで、何度か通わなくちゃならないでしょう。
スペイン語の文献も取り寄せたり、
チラシを作ったり、それを撒いたりと、なんだかんだと費用は発生しますよね。
幸いにもスペイン語のボランティアをかって出てくれた方が何名かいらしたので、
そこは本当に助かりましたが・・・

で、そういう費用を、我々が快く負担しているのに、
なんだってまたパチンコ業界に文句言われなきゃならないんでしょうか?
業界側の色んな話が聞こえて来たんですけど、
私なんぞ「金目当て」だの「乞食」だのと、
散々悪口言われているようで、お門違いも甚だしいですね。
それはこっちのセリフですよ、全く。
お金儲けのためには、社会負担なんか目もくれないんですから。
逆にこっちは大盤振る舞いですよ。

しかもそのお金に、多くの立派な企業人から政治家の先生方まで群がってるっていうんですから、
金に囚われてる人たちのメンタリティは、理解に苦しみますね。
パチンコの弊害なんて、皆さん重々ご承知でしょうよ。
お金貰って、そこに目をつぶっちゃうって、よくできますよね???

国民はもっと、受益者負担という考え方を理解し、
害毒と負担をなんの抵抗もなく受け入れてしまうのをやめましょうよ。
きちんと、自分たちの負の側面に対して、責任を取らない企業に対しては、
NOと言いましょう!

今や、こんなに財源がない!と言われる日本なんですから、
ギャンブル依存症にかかる財源は、ギャンブル産業に負担して貰いませんか?
それだけでどれだけの国費がまかなえることか・・・
是非、どなたか経済学者の方に試算して頂きたい所です。

私も、まだまだ力がない弱小団体の代表に過ぎないからなぁ・・・
もっと発信できるように頑張らないと!ですね~。

クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑