誕生日を嘆く母です

公開日: 

昨日のブログ、アゴラさんに掲載して頂きましたので、
是非、ご一読下さい。
鳥越俊太郎氏の高畑事件を巡る「うかつ」な発言

昨日9/13は、母の83歳の誕生日でした。
朝「お誕生日おめでとう!」と言うと、
母は「何がおめでたいのよ!」と言うので、
「だって元気で83歳まで生きてるんだからめでたいじゃないのよ~」
と言うと、「ちっとも元気じゃないわよ!」と怒ってました。

オイオイあんたが元気じゃなかったら、この世の老人は全員元気じゃないよ。
毎日毎日我が家の家事を引き受け、孫と格闘し、
TVのワイドショーを見まくり、新聞を隅から隅まで読み、
時事ネタの受け売りは我が家の誰よりも詳しく、
朝ドラと大河ドラマを欠かさず観て、最近の芸能情報に通じ、
1ミリもボケておらず、家族全員の予定を把握している、
あんたが元気のない老人だったら、一体誰が元気なのさ~!?
と激しく心の中で突っ込みを入れておりました。

つまり母は、若い頃の自分と比較して、老いを嘆いているのですが、
まぁ、これは母独特のテレ隠しであって、
皮肉と嫌みが渦巻いていた原家族では、褒められる事に慣れておらず、
褒められたり、優しくされると怒りだすという、クソ面倒くさい人なのです。

ですから母と私はずっとギスギスした関係でしたが、
私が依存症のプログラムをやったお陰で、
すっかり寛容になり、そんな母を暖かく見守れるようになったことから、
関係は劇的に変化したのでした。

しかも私が夕方、母にバースデーケーキを買っておいて出かけていたら、
現在、高校生にもなる娘と、中学生になる息子が、いたずらっこのように
「パパとママどうせ遅いからケーキ全部食べちゃった」等と言い、
母も嬉しそうに
「ママは食べると太るし、パパは甘いもの嫌いだからなんて言ってたわよ~」
などと報告して来て、私も一応ノリで
「え~、残しておいてくれなかったの~」というと、
「きゃきゃきゃきゃきゃ~(娘の笑い声)」
などというサザエさん的ノリツッコミがあり、
私も多少「なんじゃこれ?」という気恥ずかしさはありますが、
「あぁ~、我が家は平和じゃのう・・・」と思った次第です。

高校生にもなる子供たちが、誕生日ケーキでこんな喜ぶか?
しかもコージーコーナーの安物だし(汗)

なんか私、最近つくづく実感していることがあるんですけど、
家族に一切の、不平、不満、心配事、不安がないんですよね。
こんな思春期の子供たちと、後期高齢者の親を抱え、
夫も自分もフリーランスだというのに・・・
心配してもしょうがないなぁと思うと、
何の対策も打たないので、
だから時間に余裕があって、
仕事に打ち込めるんだと思うんですよね。

これが「子供に勉強させなきゃ!」とか、
「年老いた母の手伝いをしなきゃ!」とかって、
常識的な思いに縛られてたら、
こうはいかないと思うんですよね。

そう考えると、母が多少可愛げなく、
素直じゃないとしても、
こうして安泰に暮らせるのも、母がサポートしてくれるほど健康なお陰と、
母よりも私の方が、この1年もまた無事に過ごせたことに、
感謝の気持ちが湧くのでした。

Mom!Happy Birthday!

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