顔が見える支援を!です

公開日: 

本日は、家族介入がうまく行って、一人のギャンブラーを、
回復施設に送り届けました。
本人も腹が据わり、じっくり話をすることもできて、
よい支援となりました。

山梨の回復施設グレイスロードのスタッフが駅まで迎えに来てくれて、パチリ!
会心の笑顔です!

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最近、こういう家族に上手に介入をすすめて貰っておいて、
一気にかたをつけるのではなく、ちょこちょこアプローチをしながら、
長いこう着状態に決着をつける!みたいな介入の方法が、
結構うまくいくようになって、新境地を開拓した気がします。

ご本人も「回復したい、でも怖い」と、揺れているわけですから、
最後に背中を上手にひと押ししてあげる!
そのひと押しに、コツがあると思っています。
その辺は、うまく言語化して、お伝えできたらなぁと思います。

最近は警察庁やぱちんこ業界の打ち出す、
ギャンブル依存症対策に言及してますけど、
業界は電話相談みたいな入口の対策ではなく、
きめ細かい、回復支援をして欲しいということを、
先日のブログで書いたように、
今日もつくづく依存症支援て、多岐に渡るんだよなぁ、
って思いましたね。

だから、ギャンブル業界がその多岐に渡る支援を、
少しずつ負担してくれたら、税金も使わないし、
また依存症者も回復できて、納税者に復帰できるわけですから、
社会にとっても良いことだらけだと思うんですよね。

と言うと、「それは難しい」と、行政も業界もすぐ言いますけど、
やろうと思ったら別に難しくないですよ。
確かに、行政だけでやろうと思ったら難しい事もあるけれど、
そこに上手に民間団体が関われば、かなり難しい案件でも、
ひっぱりあげられると思うんです。

そしてとにかく回復者を増やすこと。
これが業界にとっても最大のメリットになるはずです。
回復者とその家族が「あの時、あの支援があったから助かった!」
顔出しじゃなくても、生身の発信が増えることで、
業界もイメージが上がるはずです。

あとですね、最近分かってきたんですけど
「業界は依存症対策をやらなきゃならない、
ということは共通のコンセンサスとしてある!」
という所まではきているよなぁと思いました。

わずか3年前までは、これがなかったですよね。
「ギャンブル依存症対策なんて騒がれているのは今だけ、
やりすごせばいずれ静かになる。」
と思われていたと思います。
でも今は「やる気はあるが、イマイチ何やっていいかわからない?」
という感じがします。

ぱちんこ業界は、電話相談みたいな入口ばらまき対策では、
絶対にイメージアップも、今のこの流れも変えることなどできないと思います。
そうではなく、細部かつ深部に届く、顔が見える支援をやって欲しいです。

そして各地の関係機関、団体と連携を持って欲しいです。
そうすれば口コミで、依存症対策ちゃんとやってると、
支援者たちも実感できるし、助かる人は格段に増えるはずです。
ご自分たちの関係者だけで完結しようったって無理があります。

業界は私に、ちょっと聞いてくれれば、業界にもメリットがあって、
回復者が今よりもっとずっと出る支援のあり方を提案致しますから、
是非、話しを聞いて欲しいんですよね。

そうなったら今度は「田中紀子はぱちんこに寝返った」とか、
批判があるのかもしれないですけど、
そんなのあたしゃ全然平気っすから!どうぞ遠慮なく。
だって、仲間が助かりゃ、それ以上の望みなんて別にないし、
大義のためには、自分の小さな評判なんて、気にならないんだも~ん!

特に、小さい子供がいる家族にダイレクトに届く支援は悲願としてあります。
どうすれば話を聞いて貰えるでしょうか?
いや聞いて下さる人は少しずつ現れておりますが、
そんな進歩的な方々はまだまだ少数で、事を動かすまでに至っておりません。

でも、秋の臨時国会は、ギャンブル依存症対策とIR法案がありますから、
それまでには是非とも一度話しあいたいんですよね。お互いのために。

食わず嫌いでなく、一度会って頂ければ、
田中紀子それほど嫌な奴ではございません。
なかなか人に理解されない、変わりものだとは思いますが、
ただ単にギャンブル依存症対策への情熱と、
仲間愛が異常に強いだけなんです。

なんか選挙演説みたいですが、
どうぞ宜しくお願い致しま~す!

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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