ギャンブル止めても・・・です

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本日の午前中は、大阪のミーティングに参加し、
思いがけず古い仲間と再会できたりして、
すごくラッキーでした。

しかもニューカマーが来てたり、
神戸の仲間が偶然来てたり、
こういうことがあると「あぁハイヤーパワー!」
ってなんかうれしくなります。

さて、本日はギャンブルとクレプトマニア(窃盗癖)の
両方の依存症を抱える仲間の面会に大阪の警察署に行ってきました。

最近このパターンのご相談が急激に増えていて、
ギャンブル依存症が認知されていくにしたがって、
問題が深堀されてくるなぁとつくづく感じています。

それに対し、ギャンブル依存症対策なんてまだ、
上っ面が始まったばっかりですからね・・・
早いとこ我々のような活動をなんとか救済してくれないと、
もう本当に手が回らないです(愚痴)。

ってなわけで、彼と話していて「やっぱりなぁ」と思ったんですが、
このギャンブルとクレプトのクロスアディクションって、
よくわからないところがあって、
ギャンブルで行き詰ったから、にっちもさっちもいかなくなって、
たまたま犯罪に手を染めたのか?
それとも元々クレプトマニアという依存問題も内在していたのか?
その辺が本人も周囲もよくわかんないんですよね。

ギャンブルが止まったら、犯罪行為ももちろん一切しなくなる場合と、
折角ギャンブルがとまっても、
今度は窃盗や万引きが止まらなくなる人がいます。

私も、ギャンブルが止まったあとに、
買い物依存症が爆発したので、
実にその感じはよくわかります。

彼も、「スイッチが入ると衝動が止まらない」
と言っていて、特に何かがあったわけでもないんですよね。

ただ、仕事の合間なんかに、暇ができるとふっと魔がさす。
いや暇じゃなくても、頭に思い浮かんじゃっただけで、
居てもたってもいられなくなるんですよね。

私なんか、神田の弁護士事務所に勤務していて、
昼休みに三越にすっ飛んで行き、
上から下まで一式洋服を買って帰ってきたこととかありましたもん。
仕事中なのに、いてもたってもいられなかったんですよね。
この強い衝動が普通の人にはなかなか分かって貰えないんですよね。

それとギャンブルとクレプトマニアのクロスアディクションのある人って、
エビデンスをとったわけでもなく、私の経験の肌感覚でしかないんですけど、
なんとなく仕事が続かない人が多いんですよね。

これまでの職歴が殆ど、アルバイトや派遣、日雇いくらいの経験しかなく、
短期でコロコロ変わっちゃうんですよね。
この辺もじっくりエビデンスをとっていきたいなぁと思っています。

こういう人たちの社会復帰支援って、
どういうことが適切なんでしょうね?
かなりまめにかかわっていないと、
難しい気がするのですが、
もちろん本人は、支援者と関わりを持つことなど、
それほど好まないですし、
そもそもそんな支援ができる人、制度、組織があるのか?
といえばないんじゃないでしょうか?

働こうと思えば、働けるけどそれが続かない・・・
果たしてそれは「働ける」と言ってよいものなのかどうか?
かといってどんな制度に載れるのか?
このボーダーラインなところがとても難しいと思います。

ギャンブルがとまってもクロスアディクトの回復の道は、
決して楽なものではありません。
むしろそっちで身を滅ぼすほど、激しく発症することがあります。

どなたかこのクレプトとのクロスアディクションの
研究や社会復帰支援の道を、
我々と共に模索していただけないでしょうか?
宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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