依存症とひきこもり十日町で素敵な出会いです

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実は、本日、新潟県は十日町に弾丸出張して参りました。
いや~、日本は広い!
朝、東京を出た時は、「今日も暑いなぁ~!」と思って出かけたんですが、
新幹線で越後湯沢についたら、なんと気温15℃。
すっかり夏仕様の薄着で出かけた私は寒くて震えておりました。

が!今日の出会いは、熱かった!
なんか良いコラボが生まれそうな予感がしております。
そもそも本日のお招きは、今春、柏崎の社協さんが講演に呼んで下さったのが始まりで、
そこにいらして下さったのが、十日町でひきこもりの家族の会を主催されている、
関口さんだったのです。

で、私のこれまでやってきたことが
「ひきこもりと共通項が沢山あるわ~!」
と、とても共感して下さり、今日、お仲間の皆さんにお引き合わせいたんです。

で、関口さんが、十日町の駅まで、お迎えに来て下さり、
ランチを御一緒させて頂いたんですが、
なによりもまず、この十日町という町の個性にぶっ飛んでしまいました!

みなさん、十日町ってものすごく芸術祭に力を入れている町だってご存知でした?
なんでも、「大地の芸術祭」と言って、3年に一度の夏には町中に芸術作品がぶわ~っと、
至る所、それこそ山の中にまで並ぶんだそうです。
もうそういったこと20年もやっていて、今では世界中から作品が集まってくるんだそうです。

で、ですね、そんな経緯もあるせいか、町にある建造物がとにかくおしゃれなものが、
至る所に建っているんですよ。
ランチをさせて頂いた所も、建物自体もおしゃれですけど、
中に、芸術作品がずら~っと並んでいて、圧巻です。
しかもレストランも全体的に作品になっているばかりか、
こんにゃくまで手作りというこだわったお料理を出してくれるんですね。
しかも米どころですから、お米は抜群にうまい!

ちょっと見てくれます?
これが外観

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ねっ!素敵でしょ。

でレストランの天井。これが信濃川を表現しているんだそうです。

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そんでもって、テーブルにもこんな模様があるんです。
一つだけだと、何のこっちゃ?
でもこのテーブルを繋げると、こちらも信濃川の風景になるんだそうです。

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こんな風にいちいち凝ってるんですよ。

でもって、更に今回講演をさせて頂いた所も、こんな所なんです。

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これ公民館ですよ!こういった公共施設を、
芸術家さんが作っているわけですよ。
めっちゃ癒される空間ですよ、マジで。
机とか、椅子の一つ一つも木のぬくもりでこだわっているんです。
でもって、この木のフレームのサッシが素敵じゃないですか~!
これ十日町サッシっていうんだそうです。
うちの事務所にも取り入れて欲しくなりました(←夫よ、いかがですか?)
で、壁はみんなで泥団子作って焼いたんだそうです。
ひぇ~!すげ~発想ですよね!

で、こういった癒し空間に、ひきこもりの人達の居場所ができてるんです。
この関口さん達の活動のすごいところは、
そもそもは「ひきこもりの家族の自助グループ」だったのが、
ひきこもり当事者の人達も「自分たちも居場所がない」と参加しだし、
それぞれの得意分野を引き出し、彼らがHPを作成、管理したり、
パンフを作ったり、小冊子を作ったり、お茶菓子にクッキーを焼いてくれたり、
今日のようなイベント準備に関わってくれるようになったんだそうなんですよ。
すごい素敵でな話じゃないですかぁ!

第一こういった公民館などを運営していくための、予算を引っ張ってくる、
十日町の市長さんがすごい!って思いません?
ネットで調べたら、関口芳史市長さんという方みたいなんですけど、
(奇しくも同じ関口さんですが関係はないみたいです。)
一度是非お会いして、インタビューさせて頂きたいと思いました。
どなたかご存知でしたら、是非ご紹介下さい。

さらに、十日町マジすげ~!と思ったのは、
その市長さんに陳情して、市の中にひきこもりの方が何人いるのか?
実態調査をして、人数を把握したそうなんですよ。

でも関口さん達は「まだ把握しただけで、次のアクションは何もやってないんですけどね」
っておっしゃるんですけど、いやいやいやいやまずそれ把握できるってすごいでしょ。
実態調査なんて、ほぼほぼ進まないですもんね。

十日町市、人口5万人。
この規模感だからこそ、出来ちゃう事って色々あるんだなぁと、
ホント考えさせられ、感心させられました。

私なんか、生まれも育ちも根っからどっぷりの江戸っ子じゃないですか。
だからどうしても「お江戸こそ日本一」という狭い視野になりがちですけど、
でも実際は、ことメンタルヘルスに関してなんか、東京は全然まったくこれっぽっちも、
先進国じゃないですからね。
むしろ最もダメな自治体といっても過言ではないです。
その分、民間が充実してるからなんとかなってるだけなんですよね。

だから東京都って、ずぶずぶに税金無駄使いしてんだよねって腹立つんですけど。
オリンピックだ、築地問題だってどんだけどぶに捨ててんだよ!
そんな金あんなら、必死に都民を支えてる民間団体の補助しろよ!
って、腹立ちますが、東京都だけはも~う何言ってもダメ。あきらめてます。

と、ついつい恨み節になり、話しがそれましたが、
こういう小さい自治体こそ面白い!つくづく思いましたね。
但し、首長にやる気のある、市民思いの人がいないとダメですけど。

でもって、この関口さん達との出会い、
私の場合「ギャンブル他依存症の問題があって、その結果ひきこもりになってしまった」
というパターンになる訳ですが、コラボして早期介入なんかの仕組みが作り出せたら、
なかなか良いものができるんじゃないの?と思いました。

それと、関口さん達のお話しだと、
最近のひきこもりの人達は、
ほぼほぼネットゲームスマホ依存になっているそうですから、
そこら辺も、予防教育とか、脱していくためのプログラムとか、
なんか作れそうな気がしました。

ギャンブル依存症対策法案が実現したら、
次は、自治体にいかに落とし込むか?
これが課題になってくるわけで、
私もこれからますます地方巡りを増やしていきたいし、
同時に当会の各地支部の力も充実させていきたいなぁ~と、
実にやることが沢山あって、楽しみな限りです。

地元の熱く愛情あふれる人との出会いは、
ホントやる気にさせてくれますね。
出会いに感謝です!
このご縁が、発展していきますように!

最後に関口さんとツーショットです!
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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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