カネに執着しているわけではない!です
今日は、仕事でひきこもりになり、くさっていたので、
出張から帰って来た夫と合流して、映画を観てきました。
今日の作品は、映画「GOLD/金塊の行方」。
1990年代にアメリカやカナダをはじめとした、アメリカ経済に大混乱をもたらした、
通称“Bre-X事件”を基に作られた映画ですが、
はぁ~めっちゃ面白かった!
こんな事件が起きていたなんてちっとも知りませんでしたが、
それもそのはず、日本ではあまり話題にならなかったようですね。
どうやら、記者さん達があんまりよく内容が分からなかったとか!?
日本て、世界で起きてる巨額詐欺事件とか、損失事件とか
あんまり騒がれないですけど、でも知ると実に面白いですよね。
若い頃なんか、そういう実話もの読みあさってました。
特に大和銀行ニューヨーク支店の日本人トレーダーの巨額損失事件を、
ご本人が小説化したものなんか、いまだに忘れらんない位、ドキドキハラハラしたものです。
で、このGOLD。
夫と帰りながら、「すげ~!これ実話ってマジ!?」
「めっちゃ面白かったぁ~」と大興奮で、
ついついステーキまで食べに行っちゃった位ですが、
巷の映画評はそんなに高くない・・・???
こんな面白いのに一体何故?
と、思ったんですけど、これってもしかしたら、
私たちがギャンブラーだからかも?
と、夫と意見の一致をみました。
この映画、金塊を掘り当てることに取りつかれた男の話なんですけど、
「あの興奮は味わったものしか分からない」
ってなセリフがあって実に良く分かるなぁ~と思いました。
まさに発掘依存症とでもいうべき男たちですね。
で、あぁ~~~~~~~すっごく共感!今日イチのセリフがですね、
「いいか俺はカネなんかに執着してないんだ!
カネじゃない、金(GOLD)に執着しているんだ!
分かるか!これは全然違うんだ!」
ってなセリフがあるんですが、そう!その通り!
ギャンブラーも一緒なんだよね!と思いました。
そう!一般の人はここをものすごく誤解してるんですよね。
ギャンブラーもカネなんか執着してない。
カネじゃない、問題は勝負に勝つこと。
ギャンブルに勝つことに執着してるんですよね。
だってカネに執着してたら、もったいなくてギャンブルなんてそもそも出来ないし、
パチプロのように勝ったら、勝ちを減らしたくなくてそこでやめますよね。
カネに執着しているなら、それができるはずなんですよね。
でもギャンブラーは、ギャンブルに、賭けごとに執着してるんですよね。
私も、そうなんです!
だって私たちはカネは十分稼いでいた。
だからギャンブルをやらなければ、カネが溜まることも分かっていた。
でも賭けごとに勝ちたかったんですよね。
このレースに勝ちたかった。
まさに、そんな感じでした。
私は、自分が変なことは良く分かりませんでしたが、
何度目かの、夫の借金が再び出てきた時に、
夫に、「あんたね~、ギャンブルで金持ちにはなれないんだよ!」
と言った時に、
「お金が欲しい訳じゃないんだ。ホントに質素な暮らしでいいんだ。」
と苦しそうに言ったことをすごく覚えているんですよね。
その時は、なんだそれ!?と思ったんですけど、
今になって良く考えると、私だってギャンブルで金持ちになれるとも、
金が稼げるとも思っていなかったんですよね。
でも、せめて借金を返さなきゃ!と思ってたし、
とにかく勝負に挑みたかった。
刺激を感じていたかったんですよね。
「あのヒリヒリするような刺激なしで生きられない・・・」
と、脳が指令を出していたんですよね。
その命令に抗えなかったんです。
金塊に取りつかれた男も、
金じゃなくちゃダメで、カネじゃないんですよね。
実に、実に、よ~くわかりますとも!
だから私たちめっちゃ面白く感じたのかも!?
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