魔法使いじゃないよ!です

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現在、とんでもない話しが舞い込んできて、
ものすごくてんやわんやしているんですけど、
もう少し経ったら、ちゃんとご報告しますね。

で、そんな超ばったばたな中でも、普通に相談ってある訳ですよ。
んで、昨日も今日もご家族の面談をしたんですけど、
どうも藁をもつかむご家族って、私を魔法使いみたいに思っているんですよね。

全くその気のない、回復する気配すら見せない当事者を、
私がなんか特別な言葉かけで、その気にさせられるんじゃないか?
って、おとぎ話みたいな事思ってるんですよ。

いやいや、全然違いますよ。
そんなことあるわけないですからね。

そりゃあね~、あたしゃ本人に介入して、回復施設につなげたりもしますよ。
でもそれって条件が揃った時か、家族が危険にさらされていて緊急を要する時のどっちかです。
緊急を要する時にもまず家族全員を避難させて、安全を確保してからやりますよ。

んで、介入の条件を整えるためには、
家族がまず余計な手助けをやめなくちゃなりません。
お金がどっかから水漏れしてないか?
私はそれをきっちり点検してるだけなんですよね。

で、ここの水漏れをふさげば、自立するか?施設に入るか?通所とか自助Gに行く
どれかの道に繋げられそうだよね!っていうゴールまでの道筋を描くんですよね。
多分ですね、この絵図の書き方がめちゃくちゃ上手いんだと思うんです私。

仲間があ~したら?こ~したら?って考えることと、
私の提案って、ぜ~んぜん違ったりするんで、びっくりされるんですよ。
でも、基本的には家族が相談に来てる訳ですから、
家族の問題であり、家族が変わる方が早いじゃないですか~。

だからまず家族支援を徹底的にやるんですよね。
支援って言うのは「よしよし」してあげることなんかじゃありません。
むしろイメージは協働ミッション!
「あっ!ココきっちり締めて!」「どこに到着したいの?」「じゃあ、こっちに舵を切って」
みたいな感じですね。

だから「Ricoさんお願いします!」なんて丸投げのご家族には、
「あたしゃ、魔法使いじゃないんだから、その気になんてさせられないよ!」
と言っています。
そうじゃなくて当事者が助けを求めるっきゃないよね!
っていう状況を作ってあげるだけなんだよってね。

あとですね、依存症の専門じゃない支援者が色々入ってるのも、
良いような、悪いようなで、船頭多くして・・・の例えじゃないですけど、
「とりあえず」とか「本人に選ばせる」みたいな感じが多くて、
チャンスを逃してる気がします。

決めるタイミングでは、バシっ!と決めていかないと、
また、ずるずると何年も過ごしちゃうんですよね。

だから支援者、関わっている援助職が何人も入っている場合は、
どっちかっていうとリレー形式がいいと思うんですよね。
「こちらができることはここまでなので、あとはそちらでお願いします!」
みたいな感じですね。

あまりにテーブルを広げ過ぎて、支援者が入りすぎちゃうと、
逆にあっちゃこっちゃの顔をたてなきゃならなくなります。
同じケースを見ていても、角度が全く違うため、やり方も全然違ってくるので、
義理がけが多くなりすぎちゃうと、上手くいかないと思います。

あとはもう信頼関係がどれだけ作れるか?
この一言です。
家族も疑り深いですからね~(笑)

まぁとにかく私は魔法使いじゃなくて、
回復という島に到着するための、航海士です。
お間違えなく!

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