映像を使った家族教室です
まだ完成したわけではないのですが、筑波大学の森田先生と、
かねてより家族向けイーラーニングを作成していて、
本日、初めて家族教室で使用させて頂きました。
前回ブログでいきなり、「コミュニケーションスキル」を取り上げられても、
それは家族は混乱する、最初はもっと緊急時の知識を教えて欲しい、
次に、自分が癒されるように自助グループに繋げて、
コミュニケーションスキルは第三段階でお願いします・・・
ってなことを書いたんですね。
巷を席巻している家族プログラムについてです
ただ、このコミュニケーションスキルもですね、
私が思うにテキスト学習ってのは、めっちゃ伝え手の力量が問われるんですよね。
このファシリテーターの腕ってのは、どうしようもないというか、
今の時代って、「何にもやらないのマズイよね」ってことで汎用性を考えて、
テキスト配布が主流になってますけど、だけどその研修会ってのも大した事やんないですよね。
だいたい作った人が、1日か2日の研修やっておしまい。
いやそれでもですよ、長年依存症問題に関わってる人ならいいですよ。
でも、そうじゃなく、昨日から異動で担当になりました!
みたいな人だと、ホント上っ面しか出来ないと思うんですよね。
いまやセンターでもなんでもなく、その辺の民間のおじさん達でも、
ギャンブルのプログラムができるようになろう!
という動きもあって研修なんかやってるみたいですけど、
私は、これにはハッキリ反対ですね。
依存症ってそんな甘いもんじゃないですよ。
ファーストコンタクトの悪さで10年回り道なんて普通にありますからね。
そんなこと絶対に、アルコールや薬物ならやらないはずなんですよ。
どうもギャンブル依存症を甘く考える、にわか専門家だらけで、
本当に受難の時代なんでですよね・・・
確かに身体症状もないですし、それ自体は犯罪でもないですけど、
犯罪に絡むリスクや、自殺のリスクはめちゃ高いですからね。
それをホント誰でもできるようにってことで、
依存症に関わる仕事に就いていない人達にもプログラムやらせちゃうって、
ちょっと乱暴過ぎじゃないのかな?と思ってます。
しかもそんなプログラムをあっちゃでもこっちゃでもやられたら、
自助グループが全然育たないじゃないですか。
でもそうはいっても今やとにかくセンターなどが、
ギャンブルだけは前のめりじゃないですかぁ。
だからこちらも文句ばっか言ってらんなくて、少しでも我々の要望が伝わるような、
プログラム作っていかないと、ヤバいなぁ~と思ってます。
緊急避難的なことを網羅した書籍も作りたいなと思ってますけど、
自助グループの良さが伝わり、ギャンブル依存症って病気が理解できて、
さらに家族がどう対応していったらいいのか?
それらが臨場感を持って伝えられるプログラムを作りたいなぁ、
と思って映像を駆使したものを開発中なんです。
今日、やってみて「やっぱ、ただ講義聞いてるより分かりやすいな~」
とつくづく思いましたね。
なんせね、この動画わざわざ本職の小澤雅人映画監督に頼んでるんですよ。
あのギャンブル依存症の短編映画「微熱」を作った監督だけあって臨場感があります。
例えば、こんな感じです。
ねっ!あるあるでしょ~。
この夫のしつこさにまいっちゃうんですよね。
また、自助グループに通っているメンバーのインタビューなどもあり、
自助グループの良さも存分に伝えたいと思います。
まだ、完成版ではないんですけど、一度援助職の皆様に、
使い方などをお伝えする、ミニセミナーを開催したいと思っています。
是非いらして下さい。
そしてですね、自助グループが育つような、
当事者家族が本当に回復できる、幸せになれるよう、
協働して頂けたら幸甚です。
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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)