長谷川氏との対談で気がついた政治家の先生に申し上げたいことです

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昨日、あの長谷川豊氏との対談が実現し、
多くの方々にご視聴頂けたこと、感謝致します。
こちらからアーカイブもご覧いただけますので、
見逃した方、是非ご視聴下さい。
長谷川豊氏VSギャン妻生バトル

私としては、長谷川氏がさすがアナウンサーだけあって、
立て板に水にようにばぁ~~~~~~っと話されるので、
どこで口をはさんで良いのか、よく分からず、
押し負けてしまった感がありますが、
まぁ言いたいことは言えたかな?と思っております。
しかしながら、これから私も話術を磨かねば!と思っております。

さて、昨日の長谷川氏との対談で私も色々なことを学びました。
そして悟りました。
政治家の先生は同じようなことを皆さんおっしゃる・・・
そして言っても実現しない原因がどこにあるのか?
また、ピントがずれてるところはどこにあるのか?
それがハッキリと分かってきました。

ですから私は、今日は敢えて先生方に申し上げたいことがございます。
このブログ、政治家の先生方に多く読んで頂いておりますが、
是非是非、今以上の先生方のお目にとまるよう、拡散お願い致します。

また、国民の皆様の中でIRにご興味のある方も、
こんな政治家の先生は要注意です。
なによりも国民が力をあわせて政治家を選びましょう!

1)ここは日本です!

もうなんと言っても、これが一番申し上げたいです。
ちょろっと海外のカジノと、依存症対策のセンターを視察に行かれただけで、
依存症対策を理解したようなことをおっしゃらないで欲しいのです。

特に、シンガポールは日本とは国の文化も規模も体制も全く違います。
外国人労働者が多くひしめき合うシンガポールと、
自国民が大多数を占める日本が、同じ対策で上手く行くわけがありません。

海外事例の、取り入れるべく所は入れるべきですが、
それだけやれば上手く行くというものでもありません。
また、言われるほど、シンガポールが上手く行ってるわけでもありません。

国民の皆様も「僕は海外視察に何度も行ってわかってる」という人がいたら、
「この人は国内の内情を見ないで、海外旅行に行きたいんだな」
位さめた目で見ましょう。

2)金は大事だが、金だけで解決しない

あのですね、
「カジノやれば儲かるんだから、そっから金出してやるから、
依存症対策やればいいだろうよ・・・」
という姿勢なら、カジノによってギャンブル依存症の悲劇は、
恐ろしいことになるでしょう。
その時は私、集団訴訟でもなんでもやりますよ。

そういうものではありません。
今からやれることは全てやる!
それには既存ギャンブルに対する規制の強化や、
ギャンブル依存症対策ネットワークなども必要で、
カジノの前にギャンブル依存症対策法案を作り、
依存症対策を推進しておかなくてはなりません。

長谷川さんのご発言で「カジノ推進派はこんなこと考えてるのか~!」
と思わず、話しをさえぎってしまった部分があるのですが、
「カジノ作って、立派な依存症回復施設も作ればいいだろう!」
的なお話しがあったのですが、
だとしたら、これまで国が何の支援もしない中、
こつこつと支援を続けてきた、回復施設を潰す気ですか?と伺いたいですね。

依存症者の支援は、どこの国でも、回復した当事者の力が大きいのです。
その人材育成なくして、箱モノだけどでかく作っても意味がありません。
また、回復施設のスタッフになることも、
回復者の雇用先として機能しています。
この好循環を阻害すべきではありません。

人材育成も進んでいないのに、箱モノだけ作って、
医者や看護師や心理士さんなどばかりを雇って、
依存症者の雇用先を奪ってしまうのは決して得策ではありません。

これも先ほど申し上げたように、
国内事情が全く分かっていないゆえに起きる大きな齟齬です。

対策費の拠出は大事だけれども、
連携や人材育成、そういった地域に根付いた支援が大切です。
IRは、砂漠のど真ん中にある、ラスベガスのような規模のものを作るのではないのですから。

3)経済効果より社会コストの計算を!

経済効果については、各地でやたらと試算が出ています。
でもまずその前に、現在「ギャンブル依存症」による社会的コストが、
いくらかかっているのか?
それはギャンブル産業がもたらす利益と比較した時に上回っているのか?下回っているのか?
まずその試算を作って下さい。

カジノを含め、この国のギャンブル産業のあり方は、
ギャンブル産業の利益が、社会コストより上回るものでなくてはなりません。
是非、社会コストの試算を急いで下さい。

私は、本当に申し上げたい。
「ギャンブル依存症対策をなめるな!」と。
机上の空論で考えられているようなものではありません。

どうかもっと国内事情に目を向けて、
派手なことばかりぶちあげず、
真摯にご検討頂きたいのです。
それも可及的速やかに。
時間がありません。
カジノが出来てしまう前にASAPでやるべきです。

心から日本にあったギャンブル依存症対策の推進をお願い申し上げます。
国民の皆様も、どうか世論で盛り上げて下さい。
お願い致します。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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