依存症からの回復は回復し続けること。支え合いこそ命なんです

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ここんところ政治の動き他BADニュースが多くて、
心が本当に疲れ切っていました。
一体どうしてこんなに次から次へと、難問が降ってくるんだろ・・・
なんで金にこずるい奴って、次から次へとギャンブル依存症者を平気で食い物にするんだろ・・・
ってな感じで「もう太刀打ちできない」という気分になってきます。

で、今日は1件、古くからの仲間の息子さんの支援に入ったので、
そのご報告を兼ねて面談を済ませた後、
「そうだ普段いかないミーティング場に行ってみよう!」
と思って出かけていったんですね。

そこのミーティング場に、最近持ったスポンシーさんが参加したと言ってたので、
会えるかな?と思ったのと、
そこに居る仲間のスポンシーの件で、ちょっと相談もあったので、
車をかっ飛ばして参加することにしました。

で、ミーティング後には皆でフェロー。
久々に会う仲間や、電話やLINEでしか話したことのない仲間がいて、
大歓迎してくれました。

そこで、最近会ったことや、政治の動き、関係者の事、
もう色んな抱えてたものをぶちまけたんですね。
「全くやってらんね~よ!」的な(笑)
「だけどなんとかしなくちゃいけないからどうしたらいい?」
みたいな感じですね。

仲間がそれぞれ共感してくれたり、一緒に怒ってくれたり、考えてくれたり、
あ~じゃないこうじゃないと、あっという間の楽しい充実した時間を過ごしたのでした。

「あ~、一人じゃないぜ!もういっちょやったろうじゃね~か!
どうせ失うもんなんかなんもない。
例え全てを失っても最後は仲間が助けてくれるぜ!」
ってな気分になってすっかり元気になるんですよね。
最近持ったスポンシーさんも、バリキャリでめっちゃ頼りになるし。

私は依存症者の家族でもあるけど、依存症当事者でもあるので、
孤独感とか、ストレス、プレッシャーが強まるとヤバいんですよ。
よく「一度依存症になったら完治はしない」と言われますが、
何故、生涯自助グループに通う必要があるかと言えば、
現在のような、心に激しい圧がかかるような日々を過ごしてると、
依存症者っていつの間にか、段々とハマっていたものにすがりたくなるんです。
なんか度々そのことが思い浮かぶようになったと思ったら、
いつの間にか・・・なんて感じですね。

子供の頃乗れた自転車って、大人になっても乗れますよね、
泳ぎだって、子供の頃に覚えたらずっと泳げる。
それと同じで、感覚を忘れないんです。

普段は全く感じないのに、ずっと持ってる感覚。
心の奥底にその感覚を持ってる感じだけはわかるんです。

私の場合、ストレス溜まると買い物やギャンブルの欲求が、
いまだに奥底から顔出すんですよね。
「宝くじ買ってみようかな~」なんて思ったり。

だから段々溜まっていく、不燃ガスが心の中に充満しちゃわないように、
定期的にミーティングに行って、心の中を綺麗に掃除しとかないとダメなんです。
どんなに忙しくなっても、行ける時はミーティングに行く!
それは絶対にやらなきゃダメですね。

それとミーティング以外に、スポンサー他サポートしてくれる、
話しを分かってくれて、アドバイスしてくれる人を持つ。

私の場合、今一番頼ってるのは、市民活動の大先輩の今成さんですが、
他には元官僚の宇佐美さん。
他にグレイスロードの佐々木代表にも結構相談しますね。

今成さんはもう何から何まで頼りっぱなし、
あのですね先日気がついたら600万の時計を真剣に買おうか悩んでいて、
はっ!としたんですよね。
「やべ~私」って。
まっ、さすがにそれはローン通らないでしょうけど(笑)
で「あぁ、今もし今成さんがいなかったら私いっちゃってたな~」
とつくづく思ったんですよね~。

宇佐美さんには、法案の事とかほぼ全部聞きます。
なんせ見たいものを政府のHPから探し出すってなことからして、
よく分かんないですからね、私だけだったら。

あとグレイスの佐々木代表は、長年関わってるとどうしても巻き込まれちゃうことがあって、
時々本人のことが分かんなくなっちゃう時があるんですけど、
そういう時は、客観的な意見が欲しくて、よく頼りますね。
「ねぇねぇ、どう思う?これどうすりゃいいと思う?」なんて感じで。

こんな風に仲間とサポートしてくれる人。
そしてミーティング、全てが回転し続けて回復し続けることができる。
止まったらダメなんです。
だから生涯やり続ける。
でもそれって別に大変なことじゃない、楽しいから続くんですよね。
だって人と支え合うことって、どう考えたって人間の本能にマッチしますもんね。

だから「依存症の専門家=医療」って世の中の発想自体が、短絡的過ぎるんですよね。
そんなわけないんです。
専門家はむしろ当事者同志じゃないの?っていつも思います。
支え合いこそ、依存症からの回復には必要なんです。

医療は一時よりかかる時があるけど、それは生涯じゃない。
だってそんなことしたら医療費があがっちゃって社会のためにならない。
囲い込む医者なんてもってのほか。
そんなの専門家なんて程遠い、金儲けしか考えてない悪徳やぶ医者に過ぎないです。

依存症って「もう治った!」っていう、
盲腸や骨折みたいな病気じゃないんですよね。
クスリもないし、ずばりこれが効く!ってな療法がある訳じゃない。

だけど不思議なことに仲間の中に居続けて、
誰かを助けることをやり続けた人は、
回復し続けられるんですよね。

だから皆「誰かを助けられる人でありたい!」って思ってるんです。
そんな共同体居心地良くないわけないじゃないですか。
依存症はチームプレー。
勝つ秘訣は「良いチームに入ること」
前向きな優しい人達に囲まれること。
案外、簡単なことなんですよね。
私も実践し続けていきたいです。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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