奇跡!仲間の愛が命を救ったんです

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今日は私たち「ギャンブル依存症の家族」という共同体の、
素晴らしい連携をまざまざと見せつけられて、感動と共に
「あぁ、私たちというのは本当に大いなる力に守られてるなぁ」と
この世の摂理にも感謝しました。
やっぱ神様っているんですよね~。

実は今日、私は夫と共に高校野球西東京決勝戦を見に行っていたんですね。
お互い、夕方から用事が入っていたので、昼間は時間あるから行こう!
ってことになって、なんと朝8時に神宮球場に行ったんです。
ほぼ徹夜・・・たまにはゆっくり寝ればいいのに!と我ながらあきれます。

でも、野球観戦大好きなんですよね。
大声出して騒げて、ストレス解消できるじゃないですか。
まぁ、今日は負けたのでストレス溜まりましたが(笑)

で、試合を待つ間に仲間から電話があったんです。
しかも聞いた瞬間は「えっ?」っと、思うような内容でした。

というのも私たちは自助グループを含め全国の仲間と連絡をとる手段に、
LINEをものすごく活用しているんですね。
特に当会は、支部ごと役割ごとに細分化し、
200人~数人のグループまでとにかく毎日LINEがフル稼働しています。

で、もちろん個人的にも繋がっているわけで、
電話をくれた仲間の話の内容というのが、
「仲間の一人と金曜日から連絡がとれない・・・」
というものだったのです。

もともと別の仲間が、その連絡がとれない仲間と仲が良くて、
家に遊びに行ったりもしていて、
しょっちゅう連絡を取り合っていたそうなんですね。
ところが金曜日から全く返信がなくなり、既読にもならない。
何か変だということで、電話をくれた仲間に連絡が来たんだそうなんです。

というのもこの仲の良いお二人というのは
共に60代でしょうか?ちょっと年齢が上めなので、
40代の仲間を頼ってきたんですね。

そして住所を聞いたこの仲間。
フットワーク軽く、住まいまで見にきたそうなんです。
で、いくらピンポンを押しても出てこない。
ラインをしても相変わらず既読にならない。

で管理会社に連絡してみたそうなんですけど、
家族でもないので開けることはできない。
警察に相談しろとのこと。
そこで「こういう時どうすべきか?」と、
私に相談してみよう!と電話を入れてきたとのことなんです。
この見に来てくれた仲間は私のスポンシーでもあるんですね。

私も話しを聞いた時は一瞬「えっ?」っと迷いました。
もしかして旅行やなんらかの理由で長期出かけたとか?
でも今や全世界どこに行ったとしても、LINE位は見れるはず。

そしてなんども当事者の危機に瀕し、警察に立ち会って貰った経験のある私。
別に空振りであっても、警察に「ごめんね」と言えば済む話とよく知っています。

そこで「やっぱ警察に連絡してみよう」と伝えました。
「わかりました。110番すればいい?」
「いや110番より、そこの住所の所轄の警察署を調べて、生活安全課に相談してみて。」
ってなことで、連絡して貰ったんです。

その結果、警察と消防が来てくれたそうなんですけど、
そこの現場でもどうするか?話し合いがもたれた。
でもって、仲間が携帯電話を鳴らしてみると、
部屋の中で鳴ってる音が聞こえた。
益々おかしい・・・ってことで、
「いや、入って貰わないと困ります!」と仲間が押しきり、
消防隊員がベランダから入ってくれた。
そしたらやっぱり中で連絡取れなかった仲間が倒れていたそうなんです。

でも命に別状ない模様で、ゆっくりとなら会話もできるとのこと。
その後ご家族とも連絡が取れ、入院先に駆けつけてこられて、
仲間に大感謝だったそうです。

この顛末を聞いて、私は仲間の愛に感動するとともに、
よくギャン妻で「老後が心配で離婚できない」
とかって言う人がいるんですけど、
「いや、家族より仲間がいれば大丈夫だし!」との思いを益々強くしました。

遠くの家族より、近くの他人。
だって、家族って案外そんな頻繁に連絡取ったりしないじゃないですか。
でも、仲間はホントしょっちゅう連絡し合ってますからね。
私だって毎日連絡してる仲間がいます。
だからなんか変?ってすぐ分かりますよ。

みんな家族幻想を持ち過ぎて
「家族が一番頼りになり、一番愛し合っている」と思ってますけど、
全然そんな事ないと思ってます。
別に頼りになって、愛してくれるのは家族だけじゃない。
場合によっては、家族よりも頼りになって愛してくれる人達がいる。
本当に幸せだなぁと思いました。

普通の友人同士でなかなかこんな濃い関係を維持できないし、
これだけ大きな共同体に居続けることって難しいですよね。
でも私たちにはプログラムがあるから揉めずに居場所で有り続けられる。
これを奇跡と呼ばずに何と呼ぶ!って感じです。

みんな!くよくよと先の事心配するの止めようよ。
大丈夫、私たちはこんなに守られてるんだから!

この件をきっかけに一人暮らしで、
何かあったときに心配と思ってる仲間については、
住所及び連絡先やそういうの希望があれば預かろう!と思いました。
安心できるシステムを益々充実させて、
辛い家族関係があるなら、
そこから解放されるよう助け合って行こう!と思いました。

今日、用事を差し置いてまで、仲間の元に駆けつけてくれた、
この仲間に感謝を捧げると共に、
このスピリットこそ我々の誇りだ!と声を大にして叫びたい気分です。

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