新潟刑務所までひとっ飛び~!です

公開日: 

現在、ギャンブル依存症対策法案の与党案が提出されたことから、
なんだか一気にまた目が回る忙しさになったのですが、
それでも現場は待っちゃくれない訳で、
かねてから予定していた新潟刑務所まで弾丸出張してきたのです。

最近、ギャンブル依存症者による詐欺事件のご相談がにわかに増えました。
あのですね~、今日の案件は違う詐欺ですが、
ホントご家族に注意喚起したいんですけど、
現在、こんなご家族の相談てホント多いんですよ。
「お金を要求されてつい渡してしまって・・・
携帯なんか何台も契約して、それを売りとばしたりしているんです。」

これ、もちろんお分かりかと思いますけど、
詐欺の片棒担いでますからね。
オレオレ詐欺の一味が逮捕されたりすると、
そこで使われた携帯番号の契約者が調べられ、逮捕される・・・
家族は呑気に考えてますけど、下手すりゃ今では実刑までありますからね。
ぐずぐずと手をこまねいていないで、
サッサと相談して下さいね!

ってなことで、最近とみに罪が重くなってきた詐欺事件。
に、対して正直、国選弁護士は、ものすごく当たり外れが大きいです。
本当に何もやってくれない人は、なんもやってくれません。
特に、地方の弁護士さんの方が理解してくれない傾向が強いです。
東京近郊だと、私が押し掛けていくからかもしれませんが・・・(笑)

で、今回の弁護士さんも何もやってくれなくて、
こっちは裁判でなんの手だても打てなかったんですよね。
でもって、本日出所ということだけは分かってたもんですから、
お父さんと出所を待ち構えて、介入してきたんですよ。

全く、いつ出てくるのか、時間も良く分からず、
とにかく待ってみたんですが、
無事キャッチできて、近所のファミレスで話すことができたんですよね。

早速、本人と話しをすると、
「働かなきゃ」とか、「迷惑かけたお金返さなきゃ」とか、
急に殊勝なことを言いだすわけです。
家族はこういうこと言われるとつい信じてきたわけですが、
まぁもちろん私はそうはならないことを良く分かっているわけです。

なので、ここに至るまでに、がっちりと家族支援をして、
本人が帰れない状況を創り上げておいたんですよね。
「んで、どうする?」ってな感じ。
まっそうなると大体きますよね。

家族だけだと上手く話しがまとめられないもんですよね。
第三者が入るって、ホントすごい効果だと思うし、
やっぱ家族支援で作戦を上手に絵図をかくってのが重要なんですよね。

私は、本人が収監されてる間に、
「家族は引っ越しちゃいな!」って言うの得意ですけど、
私が気軽に言う割に、家族は気軽じゃない・・・(笑)
「えぇ~~~~~~!」なんて驚いちゃって、
この世の終わりみたいな人いますからね~。
特に田舎で先祖代々の家なんていうと、やっぱ引っ越せないんですよね。

子供の命と家なら、比較にならないくらい、
子供の命じゃないの?って思うんですけどねぇ~!?

それでもなんとかしなくちゃならないので、
今回は家族でお金がダダもれしてるのがお母さんだったので、
お母さんだけアパートに移って貰ったんですね。
本人、お母さんには強いが、他には弱い・・・良くあるパターンです。

こうなってたんで、本人状況を理解し、
あきらめて「じゃぁ、施設入るしかないかぁ・・・」
ってな感じで、一緒に来たんですね。

かなり穏やかな話し合いで、納得してくれたんで、
ホントよかったです。
ホッとしましたね。

計画にのっとった絵図を、
家族とどこまで描けるか・・・?
それが介入の決め手なんですよね。

で、新潟から山梨の回復施設まで車で5時間。
そして、夜中12時無事帰宅した次第です。
はぁ~、さすがに疲れました~。

疲れましたけど、上手く行った時は至福の喜び。
無事回復してくれますように!
神様、応援ありがとうございました。
感謝です。

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