家族が望む<依存症支援>に関する要望書です

公開日: 

今日は、アスクの今成さんの所に、薬物の家族団体やっかれんさんと、
ギャンブルからは、当会と、全国ギャンブル依存症家族の会が集まり、
依存症の拠点病院である、久里浜医療センターの真栄里先生と、
国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦先生にいらして頂き、
アルコール・薬物・ギャンブルの
家族が望む<依存症支援>に関する要望書をお渡しし、
要望をお話しさせて頂く機会を頂きました。

きっかけは、Be!さんの企画で、アルコール・薬物・ギャンブルの家族の座談会があったんですね。
《緊急座談会》家族の提言 アルコール・薬物・ギャンブル 依存症対策こうしてほしい! 【島内理恵・横川江美子・田中紀子】

このなかで「めっちゃわかる~!」ってところと、
「いや~、それは全然違うわ~」ってところがそれぞれあって、
これ面白いね~って所から始まったんです。
皆さん、是非読んで下さいね。

で、今成さんを中心に、これはきちんと要望の形でまとめて、
しかるべき所にも伝えたほうがいいんじゃないの?ってことになって、
こうやってまとまることになったのです。
で、先日高木美智代厚生労働副大臣に手渡した訳ですね。
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でもって、本日は拠点病院の先生方にお渡ししたってわけなんです。
要望書の内容はこちらから。
アルコール・薬物・ギャンブル 家族が望む<依存症支援>に関する要望書

もうね~夜7時からなんと9時半まで話しこんでしまい、
しかも写真を撮るのを忘れてしまった!という状況だったんですが、
私というのはどうしてこうぐいぐい詰め寄るような言い方をするのか?
という我ながら参っちゃうんですが、そこは今成さんがカバーして下さり、
ホントありがったかったですが、真栄里先生にかなりガンガン言っちゃいました(汗)。

だってぇ、久里浜がギャンブルの拠点病院の元締めですけど、
全然繋がれている感じがしないんですもん。
そもそもギャンブルは医療との地域連携全然上手くいってないです。
こっちもリソースが少ないこともありますし、
久里浜の研修事業に我々を呼んでくれたこともないです。

あともう最近の医療に対し、我々は不信感が募ってます。
なぜなら医療者の人達はギャンブルをなめているとしか思えない!
ってな対応があまりに多くて、参っているからです。

依存症界の新参者であるギャンブルはIRを機に注目が高まったお陰で、
急に医療が介入することになり、
そうなるとどうしてもアルコール・薬物を診てこられた医療者が、
ギャンブルを診て下さることになる訳ですよ。

となるとですよ身体は頑丈、一応犯罪でもなく、
幻覚や幻聴もなく、受け答えしっかり、良い子ぶりっこが上手なギャンブルは、
どうしたって軽く大したことなく見えちゃうんだと思うんですよね。

なんたって医療者が家族に
「お金の管理をしなさい」なんて平気で言っちゃうんですから。
いや、それ出来ないから依存症なんですよね(怒)。
お金の管理が必要な人はいますが、それは家族以外がやらないと、
家族では無理ですし、悲劇が起きます。

それと
・利益相反で、ギャンブル産業から直接支援を受けてる医療者が多い事
(そりゃ違法でも何でもないですけど、そんなの少なくとも依存症研究者側では、
アルコールなどではみたことないですよね。)

・なんでもすぐ発達障害にしちゃうクリニック
(初診でいきなりなんの心理テストなどもせず、すぐストラテラ投薬なんてあるんですよ!怒)

・自分たちのデイ・ナイトケアに囲い込み、自助グループに繋げない病院
(ナイトケアの点数見直して欲しいと思ってます。基本自助グループでしょうよ!
医療が関わって自助グループが潰れるって、誰の得にもならないです。社会負担も増加します)

ってなことが次々耳に入ってくるんで、
ホント今の急激な医療偏重の気運に心の底から嫌になってます。

今日、今成さんに
「アルコールに地域連携の理想に燃える、
よいドクター達がいるから、その人達と繋がって~!」
と言って頂き、何カ所か教えて貰いましたので、
そういうところと頑張って連携作っていきたいです。

それとギャンブルは自助グループ等のリソースに力がなさすぎるのも事実で、
それは本当に急ピッチでなんとかしなくちゃなりません。
ところが民間ができるリソース作りなどに、
予算が全く下りてこないこの現実!
私が、怒りに燃えているのも、少しはお分かり頂けるかと思います。

ただあまりに私の態度がでか過ぎるのと、口が悪すぎるので、
どっからも同情されず、事態が改善されないのがネックです。ハイ・・・反省。

今成さんみたいに、調整上手になりたいですけどなれない・・・
だから今成さんの力をお借りしていますが、
この勝気な勝負を挑む、ギャンブラー気質から
少しは私も変わらねばなりません。
今度話し方教室でも行こうかしら?

まぁ、私の性格上の欠点はともかくとして、
アルコール・薬物・ギャンブルが力をあわせ、
そして何よりも、先生方も上から見下ろすのではなく、
民間と対等にお付き合い頂きたいです。
医療が介入したお陰で、民間が衰退したり、
自助グループが潰れるのではなく、
双方WinWinの関係を目指そうではありませんか!

どうか我々をシカトせず、話し合いのテーブルにのせて下さい。
家族の声を聞いて欲しい!
家族支援の民間団体の力をもっと活用して欲しい!
社会の好循環を目指し、これからも宜しくお願い致します!

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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