ギャン妻にはキャリアコンサルを!です

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昨日は、依存症の家族の親バージョンについて書きましたが、
今日はギャン妻についても書きたいと思います。

私はギャン妻をこの世で一番愛しているといっても過言ではないですが、
とにかく回復したギャン妻というのは、女っぷりがいいんですよね。
はっきりってなかなか回復しないギャンブラーが多い中、
ギャン妻たちは良い職を求めて、がんがんキャリアアップしていきます。
それはもうお見事です。

ここで道はいくつかに分かれます。
まず、夫も一緒に回復して、
共に同じ方向を見て歩く人がいますよね。
まっそれはめでたし、めでたしなわけです。

でも、ギャンブラーの回復はなかなか難しいです。
だから回復しない夫たちも非常に多いです。

となると自分がキャリアを積んで、
なんとか自分と子供が生きていけるようになったら、
グダグダして一向に回復しない夫を見限り離婚する人。

夫は回復もしないが、家計費はちゃんと入れるし、
子育てはしてくれるので、借金の被害を被らないよう手当し、
なおかつ一蓮托生にならないよう自分もバリバリ稼いで、
一緒に生活していくことを選ぶ人。

と多くはこの3つのいずれかになるんですけど、
中にごく少数にですけど、
夫もグダグダだが、妻もグダグダ・・・
という人がいます。

で、もう私なんかは一生やってろ!と思うんですけど、
こういう妻たちの誤解のひとつに、
自分が稼ぐようになったら、夫はますます止まらなくなる。
という思い込みがあるんですね。

それと夫のギャンブルのせいで、自分が働くのは悔しい・・・!
と思ってる人。

さらには、夫が妻を養うのが当然、
みんなそうやって幸せに暮らしているのに
なんで自分だけ・・・と自己憐憫型。

つまりは、このギャン妻が回復しない、
共依存と呼ばれる人たちです。

もうこういう人たちは、ひたすら借金におびえながら、
夫にすがりつき、なんとか夫に給料を持ってこさせようと、
日々格闘しているわけです。

自分の生命線は自分が作る!
という単純なことをやる方が、よっぽど簡単なのに、
自分の生命線は、夫によって作られる、
だから夫にしっかりしてもらわなくちゃ!と思っているんです。
実に面倒くさい考えです。聞いてるだけで疲れてきます。

時々、自分に十分な稼ぎがあっても、
こう思ってる人がいて、そういう人は全く心配はないので、
「この人は夫のことで悩むのが趣味なんだな」と、
暖かく遠くから見守ってます。

でも回復し、キャリアとなった多くのギャン妻たちの多くも、
ビギナーのころはこう思っていたんですよね。
夫あっての自分と。
なんせこの私ですら思っていたくらいですから。

ギャン妻は、妻もギャンブラー。
夫に賭けちゃうんですよね。

そして夫の方も、妻がそう思っている限りは、
絶対に回復しません。
なぜなら回復しなくても妻が自分を見捨てないことが、
いや自分から離れられないことを読んでいるからです。

だからですね、ギャンブル依存症の家族支援には、
キャリアコンサルがかなり重要になります。

実は、私の最も得意な分野がこれです。
私が、独立開業しろ!とか、
フリーランスで頑張れ!とか、
どんなに就職落ちまくっても、
絶対いける!このまま頑張れ!とか、
そんなことやってないで、あ~しろこ~しろ!
と言ったことは、かなりの確率で花開いています。
ギャン妻の適性を見抜く目があると思っています。

そう!稼げてないのはまさに私だけ(笑)
自分のコンサルだけができてないんです。
誰か助言して欲しいんですけど~!

まっ、それはさておき、私は輝く女たちが大好き!
女同士が好きだし、男って面倒くさいんですよね~。
そしてギャン妻というのは、あり得ない試練を乗り越えちゃう人たちなので、
キャリアに目覚めると大活躍しちゃいます。
ご主人の年収越えちゃう人なんかざらですね。

Facebookで、大活躍の仲間たちを見てると、
もうそれが一番の私のエネルギーです。
あぁ、みんな頑張ってる!
そう思うと、ここまでやってきてよかったなぁ~と思うんです。

ギャン妻の家族支援をやる方は、
是非、このキャリアコンサルに力を入れてください。
「一蓮托生で、泥船に乗ってちゃダメ!
奥様は働くのです。
すると必ず道が開けます。」
どうかこの助言を必ず伝えてください!

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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