死ぬまでやり続けたいたった1つのことです

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大阪の地震、本当に驚きましたね。
朝の時点では、震度6でも被害は少なかったのかな?と思いましたが、
4人も亡くなられ、しかもそのうちの一人は通学途中の9歳の女の子だったとのことで、
かわいそうでならないです。

どうか余震にも気をつけて下さいね。
Twitterなんかにも、家具の置き場所など情報がでてますから、
参考にしてみてください。
熊本の時の例もありますから、ホント気が気じゃないですよね。
大阪は仲間も多いし、私も心配です。

本当に人生って一瞬先は全く分からないよなぁと、
震災などがある度に思いますよね。
自分の死について考えるというか、身近に死を感じたりしますよね。

もし万が一、今私が死ぬような出来事に巻き込まれたりしたら、
周りの人は「志半ばで・・・」ってきっと残された人は思うでしょうね。
でも全然死にたくはないし、死んだら困りますし、
死ぬわけないと思っているから言えることですけど、
もし今死んでも、家族の事以外、仕事の面では心残りはないですね。

いやもちろん志半ばなんですけど、それだけ毎日
「やれるだけのことはやってきた」という気持ちがあります。
なんというか今日一日で「今日も精一杯やりました!」ってな日々を送っているので、
「もっとあれをこうしたかった!」みたいな思いは全然ないです。

そう想えているということは実に幸せな人生なんですよねきっと。
「もっと好きな事やっておけばよかった」とかってこともないですね。
やりたい事やれて、もちろんゴールにはたどり着けなかったけど、
自分の目指す方向には、走って来れて感謝しかないな~って思う気がします。
そして何よりも「回復してから死ねてよかった~!」ってことは絶対に思いますね。
だからこのまま死ぬ時まで再発したくないです。

そして思うのは、多くのまだ依存症の苦しみの中にいる仲間達に、
依存症のまま死んで欲しくないと思います。
例え1週間でもいい。死ぬまでに回復した人生を味わって欲しいなって思います。
残されたご家族の想いも、多分全然違いますよね。
最後まで依存症だった人と、最後は回復した人とでは。
「かつて愛したあの人が戻ってきた」「それ以上の人格になった」
そんな誇らしい気持ちになれますよね。

「死ぬまでにしたい10のこと」という大ヒットした映画がありましたけど、
私の場合は、死ぬまでやり続けたいたった一つのことは、
「このまま回復し続けていたい」ってそれだけですね。
依存症の苦しみの中で死にたくはないです。
依存症の苦しみの中でに居た時は毎日死を願っていましたけど、
今となっては、あの時死ななくてよかったなと思います。

ちょっと前まで「13の理由」という海外ドラマにハマっていたんですけど、
あのドラマって女子高生の自殺がテーマのすごい社会派なドラマなんですね。
我々依存症業界の人には全員是非見て欲しいんですけど、
現代の若者が抱える、依存症を含めた様々な闇を全部扱っているんですが、
一つ一つの問題に強烈なメッセージを発信しているんですね。
でもって、シーズン2までは実に微妙な終わり方をしているんです。
この続きがあるんだかどうか分かんないですけど。

でも、なんでこんな終わり方なのかな?と思った時に、
作者の意図として「『自殺は報われない』ということを描きたかった」とあって、
あ~なるほどなぁと思ったんです。

私も、多くの仲間を自殺で失っているので、こう言うことは勇気がいりますし、
自分の中でも何度も「これは自殺じゃない、病死なんだ。楽になれたんだよね。」
と言い聞かせてきましたけど、やはり依存症が止まらずに亡くなった仲間に対しては、
「回復して欲しかった」という気持ちは否めないです。

人間はいつ死ぬか分からない、本当にちっぽけな存在ですよね。
だからこそ死の瞬間は「悔いはない」と思える人生でありたいなと思います。
「回復し続けて死にたい」地震のニュースでこんなことを感じました。

亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。

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