初佐賀!初インタベンション!です

公開日: 

いや~はるばるがばいばあちゃんの故郷、佐賀県まで日帰りして参りました。
しかも、なんと空港から1歩も出ることなく、とんぼ返り。
う~ん、実にもったいないというか贅沢というか・・・
Nスタ放送もまだ見れていない始末です。
でも、仕事なので、これでいいのだ!です。

その上、午前中は東京拘置所にダイバージョンに行き、
その足で羽田に飛び、佐賀に行って、東京にとんぼ返りしたんです。
土日もセミナーして、インタベンションで群馬に行って、
全くもうどんだけタフなんでしょうか?
自分で言ってて、目が回りそうです。

でも今日は、超イレギュラーの初パターンで、
しかも、良いインタベンションでした~。
最後は、ご両親、ご本人笑顔もこぼれて、
家族の愛情をひしひしと感じました。

今日はですね~、もちろんご本人、最初はおこりますよね、
もう絶対施設なんか行きたくない!ってな感じ。
でも、話してると良い感じなんですよ~実に。
まぁ入院経験や自助Gにも繋がった経験があるからなんだと思うんですけど、
「自分では止められない」ってちゃんと分かってるんです。

で、ネックは今行っている専門学校の卒業が来春に控えていること。
もうちょっとで資格も取れるんですけど、ギャンブルもひどくなっている。
休学して、施設に・・・って最初は思ったんです。

でも、話してると
「ここで資格取得を挫折すると、なんか上手くいかない気がするなぁ」
いや、もちろん来年取れるんですけど、
モチベーションが来年まで続かない気がしたんですね。
それと、「なんか良い感じの人だなぁ」という、直感ですね。

だけど迷う所ですよね。
卒業まであと5か月。
これが2年あるならもちろん入寮。
1か月なら「卒業まで待とう」ってなりますけど、
5か月って実に中途半端じゃないですか。

で、思いついたのが、自助Gの仲間の力を借りよう!
ってことで、地元の私が良く知っている仲間に、彼のスポンサーをお願いして、
卒業まで支えて貰うことにしたんです。

一人じゃ無理だけど、もう一度自助Gにしっかりつかまる提案をして、
人も繋いで、プログラムもやるように話して、それで帰ってきました。
「これでダメなら、その時は入寮して貰うよ。すぐに迎えに来るからね」
って約束して来ました。
結果は分からないですけど、今のベストは尽くせたかなぁと思います。

どうしてこういうことができたのかなぁと思うと、
彼とざっくばらんに話せるようになった瞬間があったんですね。
で、それは、自分のギャンブルの経験を話した時なんです。
はまっていた頃の話ですね。

共感てすごく大切だなぁと思いました。
私たち夫婦が狂っていた頃の話が、
誰かの役に立つなんて思ってもみませんでした。
でも、今ではそれが財産です。

最後にお別れする際、彼から笑顔がこぼれ
握手して別れました。
なんだかほのぼのしたインタベンションだなぁと思いました。
彼はきっと回復できる!そう信じられた夜でした。

始めての佐賀県で見たものは、佐賀空港そして・・・
「希望」です。

神さま、若いギャンブラーをお守り下さい。
卒業と回復にお導き下さい。

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Comment

  1. とも in Apple house より:

    りこさん、長旅でのインタベンションおつかれさまでした。

    仲間のために労を惜しまず、自分の時間と命と魂を削って愛を注ぎ続けるりこさんに感動と感謝です。
    そんなりこさんの姿は、僕にとって最高の回復の目標というか、最高の回復モデルです。

    ブログ読んでいて、初めてりこさんに出逢った日のことを思い出していました。
    両親にはあえて厳しかったけれど、苦しんでいた僕には優しく温かい笑顔で会話を交わしてくれたあの時の眼差しは、今でも昨日のことの様に思い出されます。
    実はあの頃、周りを散々傷つけながらもギャンブルが止められない自分に絶望し、毎晩の様にネットで死ぬ方法を調べていたんです。
    そんな真っ暗闇の中にいた僕にとって、りこさんの笑顔は希望の光でした。
    苦しい時、自分と同じかそれ以上の苦しみを乗り越えて来た人には、出逢った瞬間に直感がそう感じるんですよね。

    きっと今回は行動分析学でいう所の短期の報酬ではなく、長期の展望とメリットを見据えた報酬をお互いに選択されたんですね。
    それも愛と安らぎに満ちた明るい希望の報酬です。

    僕も佐賀の仲間のためにお祈りします。
    いつもありがとうございます。

    • rico より:

      ともさん、コメントありがとうございます。
      長旅でしたけど良いインタベンションでした。
      仲間の手助けができることは私にとって最高の喜びです。
      常に仲間と寄り添い、励まし合って行きたいですね。
      これからも永久に。

  2. SA より:

    インタベンション、お疲れ様でした。
    インタベンション=施設、と思い込んで今したが今回のようなケースも有りですよね!むしろ、自助グループで回復出来たらとても嬉しいことです。
    りこさんのその人を見て感じて判断する力は凄いなぁと思いました。
    それから、昨日のテレビもワクワクしながら見ました。
    依存症に対する世間の見方を大きく変えるチャンスにしたいですね。

    • rico より:

      SAさん、コメントありがとうございます。
      とりあえず将来の余地を残し、今回は自助Gに繋ぎました。
      なんとなく直感に従っているだけなんですが、今はこれがベストだと信じています。
      TV良かったですね。メッセージが届きますように。

  3. M より:

    佐賀県日帰りインタベンションお疲れさまでした。依存症は家族だけでは解決する事が出来ない問題なので、りこさんの経験や行動提案が大きな希望に繋がりましたね。苦しんでいる仲間が神様、自助グループの仲間の愛を受け取り回復の道を歩まれることをお祈りします。

    • rico より:

      Mさん、コメントありがとうございました。
      そうですね、家族だけでは無理ですね。
      客観的に見れる人と、仲間がいないと。
      今日は、良い一日でした。

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