これまでギャンブル依存症なんて、
全く誰にも興味を持って貰えませんでしたが、
でもある意味IRのお陰で、私たちは社会から省みられる様になったのであり、
それは長い長い忍耐の歴史から考えると、
ミラクルな出来事で、感謝しています。

昨日のプライムニュースで始めて「IR　VS　ギャンブル依存症者」
などという単純な問題なんかじゃないんだ！ということが発信できて、
それが何よりも嬉しかったですね。

仲間から、沢山メッセージを頂きましたけど、
「良く言ってくれた！」というのが、一番多いメッセージでした。

これまでステレオタイプな図式でしか語られていないため、
賛成、反対議論が延々と続き、
一向に何も進まない・・・という状況でした。

日本のマスコミの皆さんも、この図式が分かりやすいからか、
この取り上げ方が大好きですよね。
そういう意味では、生の討論番組に出して頂けるのって、
私たちの真の想いが語れて、有難いですね。

でも、これだけ長い歴史の中で、
沢山のギャンブルが蔓延する日本で、
そんな単純に解決できる問題な訳がないんですよね。

どっちかがダメで、どっちかがOKとか、
どちらかが悪で、どちらかが善でもない。
世界は白黒で現わすものではなく、
グレーで現わされるものが殆どです。

しかも、過去の政策で、必要とされたものが、
時代の経過とともに、不必要になったり、変更が必要になったり、
そんなことは当たり前にあると思うんです。

それをですね、「なんで昔、あんなことやったんだ！」
と言っていても仕方ないじゃないですか。
私たちは、過去はどうあれ、今と未来しか見てないです。
現状をどう変えていくか、未来の負の遺産をどう減らしていくか？
それをどう折り合っていくかが大切だと思っています。

さらに、経済を優先させることも悪とは思いませんし、
実際お金がなかったら、福祉なんて推進できる訳がないです。
でも、経済を優先させたら、必ずその後には、
福祉を充実させて欲しいですよね。
陰と陽なんですから。

そもそもその逆なんて有り得ないじゃないですか。
だから経済優先というのは、当り前だと考えています。
お金がないのにどうやって福祉を充実させるのか？
経済優先って言葉自体も変で、じゃあその逆ってどうやるの？
と常々疑問に思ってます。

だから、私たちは、これまでのことを恨んでも嘆いてもいないし、
前見て歩いてきた、誇り高き回復者なんですよ！って
お伝えしたいんですよね。

誰にも省みられず、助け合って生きてきたけど、
その中で、愛や友情を信じ、希望を持って、
被害者意識にもとどまらずにやってきました。
辛抱と忍耐と寛容さを試されながら生きてきました。

いつか必ず、ギャンブル経済と、
そこから生まれる負に対する福祉政策の、
二本柱が生まれることを信じてきたんです。

経済優先後の、後発としてギャンブル依存症対策が、
もうそろそろこの国にも生まれて欲しい！
と願って社会に気付きを訴え続けているだけなんですよね。

被害者意識から何も生まれないのですから、
私たちを被害者のように扱って下さる必要もありません。
話し合いのテーブルにつきたかっただけですね。

国の責任だ！とおっしゃって下さる方もいますけど、
少なくとも私たちは、責任追及なんてするつもりもないです。
これからを変えて頂ければ。

IRというテーブルができて、
始めて、私たちの席が用意された気がしています。
どうか無事に席に着くことができますように。

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