今日は、名門巨人軍に野球賭博疑惑というニュースが飛び込んできて、
本当に驚きましたよね。
日本は本当にどこもかしこもギャンブルだらけです。
この闇のギャンブル社会についてはいずれ書かせて頂くこととして、
今日は、お願いのブログを書きたいと思います。

実は、私がプロデュースして協力者に立ちあげて貰った、
ギャンブル依存症治療施設「グレイス・ロード」ですが、
2月に立ちあげ、わずか半年ですでに定員いっぱいになってしまいました。

これはギャンブル依存症のニュースが以前より頻繁に取り上げられたり、
当会の仲間達が積極的に啓発しはじめたことなど、
様々な要因があると思いますが、それだけ助かった人たちがいるということは、
私としても大変喜ばしいことと思っています。

ただ問題はお金です。
もちろん、この施設のコンセプトは
「家族の負担を極力抑えた施設に」と考えて作って貰ったので、
入寮費もギリギリに押さえています。
施設を設立するのに500万円かかりました。

それ以外に車両費150万円とHPやパンフレット作成費が50万円、
計200万円かかり、そのうちの150万円は、私から仲間に
献金のご協力をお願いし、支えて頂くことができました。

以前、車両費150万円の領収書をUPさせて頂きましたが、
ここにきて、やっとHPも出来あがりました。
まだプログラムの詳しい説明などはこれから付け加えて参りますが、
是非一度ご覧下さい。
http://gracelord.jp/
パンフレットももうすぐ出来あがる予定です。

こうして、仲間の皆様に支えて頂きながら、
やっと出来上がった施設ですが、もう一つ作らなければ、
到底追いつかなくなって参りました。

実は、これも神の思し召し、ハイヤーパワーなのですが、
グレイスロードのすぐ目の前、元スーパーだった物件が、
偶然空いたのです。
中身もとても綺麗な空間になっています。

何よりも大家さんが回復施設OKというのは、
貴重な物件です。
しかも現グレイスロードの目の前。
これがその物件の写真です。

どうですか？最高に施設に適した物件です。
のどから手が出るほど契約はしたいのです。
でも、またお金がかかります。
もちろん、まだ半年しか経っていない、
現グレイスロードからの、蓄えなど出るはずもありません。

でも、私も仲間に協力して頂いたばかりですし、
グレイスロードの支援者の皆さまにも、
協力して頂いたばかりです。

そこで、なんとかパチンコ業界から支援が頂けないかと、
お願いしてみることにしました。
私たちが契約を考えていた頃、折しもパチンコ業界の、
新聞全面広告が出ました。
http://www.p-world.co.jp/news2/article.cgi?No=7697
仲間からも「ここにある、のめり込み支援というのはどの程度のことだろう？」と、
問い合わせがありましたが、私も、わからないけれどもとにかく、
のめりこみ対策を全面的に押し出しているのだから、
もしかしたら？と思い、お手紙を差し上げました。

大手2誌の、新聞広告ということは、
おそらくこの広告費で数千万円のお金が支払える団体であり、
しかもこの21世紀会というのは、どうやら14団体が集まっているらしい。
ということは、施設建設費の500万円の予算なら、
1団体30数万の献金ですむし、
この位ならなんとかして頂けないかと思ったのです。

これまでお電話や面会の申し込みなど、
ことごとく拒否されて参りましたので、
今回は失礼を承知で、ダイレクトにお手紙に致しました。

でも結果は、惨敗に終わりました。
本当に業界との対話は難しいと痛感いたしております。
「つきあいもないのに失礼だ！」とご立腹されているとの話も聞こえてきております。
その後、1団体様とは面会をさせて頂き、
お話しさせて頂いたので、私の意図をご理解頂けたような気もしますが、
その後正式に、21世紀会からは、お断りのお手紙を頂きました。

業界さんのお答えは常に「リカバリーサポートを支援しているので」
の1本やりです。
でも、ギャンブル依存症問題は、
リカバリーサポートさんだけで支援しきれるものではなく、
むしろそれ以外の多くの方々が、支えて下さっているのです。

私は、決してパチンコ業界を責めているのではありません。
電話しても、面会を申し入れても、手紙を書いても、
意見交換さえ実らない現実に、
どうしたら良いのか？皆様にお知恵を貸して頂きたく思い、
思い切ってここに書いてみることにさせて頂きました。
きっと私には分からない、業界のお考えや、
大人の事情があるのだと思ったからです。

しがらみを気にして言いたいことも言わず、
呑み込んでいても、何も解決しないと思ったのです。
私たちには、そもそも失うものもありません。
事実をありのままに述べ、どうしたら良いのか？
業界に詳しい方などにお知恵を貸して頂きたく思います。

先日中日新聞さんにも紹介して頂きましたが、
例えば、工場排水で水が汚染され、病人が出たとしたら、
それは工場の責任で、廃水処理を改善し、
治療費も負担するものではないでしょうか？
病気になった人たちが「弱い奴らだ」と切り捨てられるのでしょうか？

これまで、ずっとギャンブル依存症という病気になった家族が、
病気になった人たちを経済的に支えてきました。
自助グループだけで解決し、施設に入寮する必要のなかった家族も、
多くの献金で協力してくれました。

お願いとお詫びというのは、
これからもパチンコ業界さんとの協力関係が得られるまで、
粘り強くお願いは続けて参ります。
また、法律の面からも対策が進むよう、10万人署名等で、
頑張って働きかけても参ります。

でも、そういった動きが起きるのと、
現在いる依存症者を助けて行くこととの、
スピードが全くあわないのです。

私とグレイスロードは「今」なんとかしなくてはならないのです。
ここの所グレイスロードの代表とずっとこの問題で思案しています。
そして、今日電話で決着をしました。
「折半で、お互いの支援者になんとかお願いするしかない」と。

申し訳ありません。
私は、車両費と、いくら綺麗な物件でも、
内装をしなくては使えませんので、
内装費の一部の費用として250万円を集めたく、
もう一度献金のお願いをさせて頂きたいと思います。

【口座番号】
みずほ銀行　新川支店
普通　1117686
ギャンブル依存症治療施設設立準備委員会

です。ご協力のほどどうか宜しくお願い致します。

実は今日、グレイスロードから、第2号のニュースレターのゲラが届きました。
校正をしていて、あるページで目が釘付けになりました。
それは、グレイスロードに献金頂いた皆様方の一覧です。
そこには、多くの仲間達、講演会で出会った方々、
様々に私とご縁を頂いた方の名前がありました。

グレイスロードでは、ご家族に内緒で献金して下さっている方なども多く、
お礼状を送るとご迷惑になるケースがあるため、
敢えてお礼状は割愛させて頂き、
ニューレターで一括掲載させて頂いているそうです。
ですから私も、この場を借りてブログで御礼申し上げさせて頂きます。
皆様、本当にありがとうございます。

献金一覧を見ていて、皆様の愛情に感謝の念でいっぱいになりました。
そして同時に、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
不甲斐ない旗振り役で、ごめんなさいと。

世界のどこを見ても、依存症対策は運営側が拠出することは当然だし、
さらに法律でも守られています。
私もそれを目指してきたけれど、
官民どちらとも、実現できていません。
そしてギャンブル依存症に今も多くの人が苦しんでいます。
多くのCMが打たれ、キャンペーンがはられ、
そして病気になった人は、今日もまた打ち捨てられているのです。

今日は、久しぶりにミーティングで涙が出ました。
不甲斐ない旗振り役の私に対し、
いつも寛容に優しさを持って応援してくれる仲間。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになったからです。

ギャンブラーの家族は、これまでも沢山の我慢を強いられてきました。
本来ならもっと余裕のある暮らしがいくらでも出来たのです。
それでも明るく、尚、他人を助けようと手を差し伸べてくれる、
そんな偉大なる仲間に対して、まだまだ力不足の自分が情けない限りです。

それでも仲間はそんな私をきっと支え続けてくれるでしょう。
共に、ギャンブル依存症の対策ができるまで、
明るく笑って、一緒に歩んでくれるでしょう。
私も代表として、力が追いつくようにもっともっと頑張らなくちゃと思います。

こんな不甲斐ない自分、情けない自分、
今はまだ交渉一つまとめられないけれど、
必ず皆の恩に報いて見せる！
そう自分を奮い立たせています。

今日は、夫に勇気を貰えるようなことを教えて貰いました。
市民運動で民衆を導いた、キング牧師は、
「この世には、神によって作られた法と、人によって作られた法がある。
そして人が作った法が、全て神が作った法と整合するまでは、
この世が公正になることはない」と信じていたのだそうです。

「神様は、きっとギャンブル依存症対策を作って、待っていてくれる」
私も、そう信じて邁進していきます。

仲間の皆さん、応援団の皆さん、
本当にありがとうございます。

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