だって生きてるし・・・です
FBにも書きましたけど、今日は本当に残念だなぁと悲しみを覚えました。
パチンコ業界をはじめとするギャンブル業界は何故こうも、
「ギャンブル依存症」をないものとしたいのでしょうか?
ギャンブル依存症者、推定罹患者数536万人に対しても、
「そんなに居ない!!!」と何故声高に叫ぶのでしょうか?
推定人数に誤差があったとしても「沢山いる」ということは事実です。
それをいくらやっても、無駄だと思うんです。
だって、もう私たち声を上げ始めていますから、
昔のように、黙って世間の日蔭者のように振舞ったりしませんよ。
しかも研究だってどんどん進んで行きますし、
そうなると関わって下さる、機関や、団体や、窓口も、
それに比例して増えて行きますよね。
先日の神戸の学会でも、ヒシヒシと感じました。
「あぁギャンブル依存症の学会発表が増えたなぁ~」と。
こうして応援団が増えてくれば、益々助かる人も増えるなぁって、
すごく嬉しく思いました。
「ギャンブル依存症なんて病気はない!」とか、
「生活支援でなんとかなる」とか、
この病気の辛さや残酷さ、そして回復の難しさを、
いくら過小評価して表現しようとしても、
地獄を経験してきた私たちは知っていますから、
「そんなに甘くない!」ってことを。
先日の学会発表でも、某先生が「依存症は痛みからの回復なのだ」
と言うことをおっしゃっていて、大変納得致しました。
そう、依存症になる人は、大きなトラウマ・・・
痛みや悲しみを抱えているケースも多いのです。
親に暴力を振るわれたり、
ひどいいじめにあったり、
レイプや親の自殺にあったり、
貧困家庭であったり、
そんな過去の傷つき体験を、一時忘れさせてくれたのが、
ギャンブルだったら・・・あなたならどうですか?
ギャンブルをやり続けることで、問題がどんどん大きくなっている。
でも、止めると頭の中がまたしても過去の傷つき体験を想い出し、
激しく暴れまわる・・・だったらやり続けるしかない。
でも、やり続けると、新たな問題がどんどん増える・・・
この地獄の悪循環を、想像できるでしょうか。
こうして沢山の仲間が回復途上で力尽き死んでいったこと、
皆、心が引き裂かれる想いをしていること、
私たち何度も経験しているんです。
依存症問題は、まだ起こっていないことを、
賛成・反対を議論する、
例えばTPPや安保問題とは違います。
ですから、パチンコ業界やギャンブル業界の方が、
「ギャンブル依存症は病気じゃない!」とか、
「大したことない!」「そんなにいない!」って、
どんなに論破しようとしても、それは無駄です。
だって、問題はすでにここにあって、
そして私たちは、生きているからです。
我々、生き残ったサバイバーも、
かつてはなかなか声があげられませんでした。
私も、もちろんそうです。
でも、その生き方をやめました。
何故なら、社会の枠組みを変えて、
少しでも依存症という病気になった人の悲劇が、
減っていく社会を残そう!
子供たちが成長していくにつれ、
強く思うようになったからです。
それが、子供は愛しているけれど、
子育てが苦手な母である私が、
唯一あの子たちにやってあげられる、
母らしいことだと思っています。
私と夫、そして代々続く
「ギャンブル依存症」家系という、
遺伝子を持った子供たちを守ってやりたいんです。
そして死んでいった仲間達に、
唯一できる私なりの恩返しです。
今年、仲良しだったSさんが亡くなったことから、
その想いを益々強くしました。
だから、どんなに過小評価して、
業界側の責任を軽減しようと、
論破することを試みても、
それは無駄です。
だって、生きてるんですから、私たち。
生き延びた、サバイバーなんです。
仲間は良く知っていると思いますけど、
私ってとっても元気です。
だから、あきらめるつもりは全然ありません。
お金に負ける気もしないし、
地位や名誉がある人や、頭の良い人につぶされる気もしません。
だって、あの地獄を生き抜きましたからね~。
回復するための痛みのトンネルが、
人一倍、長く、暗く続きましたから、今が夢のような人生です。
そして、基本的に、めちゃくちゃ人を信じやすく、
徹底的な性善説で生きてます。
一度会ったら、全員友達みたいな人です、私。
だから打たれ強いですね。
だって友達なら、時々けんかして意見が違っても、
またすぐ仲良くなったりしますしね~。
なんといってもこの依存症ですから、
熱中しやすい、はまりやすい。
今は、ギャンブル依存症対策推進に熱中してるんです。
でも、最大の武器は、何にも持っていないこと。
お金も地位も名誉もな~んもないじゃないですか。
だから強いですよね。
時々、なんもないのにすごいわ~って、
自分で関心すらするくらいです。
それと、愛とハイヤーパワーの力を信じていること。
業界だって、嫌われ者は嫌ですよね?
あなたの仕事で、誰かが死んだり、
どこかの子供が不幸になるのは辛いですよね?
愛を持ってない人なんていないですよね。
業界の人たちが、
「どうせ、何をやっても叩かれますから」と、
何十回も、何十人もおっしゃってるのを伺いました。
「やってみてから言って下さい。」
私、いつもそう思ってます。
でも、最終的には伝わると信じてます。
だって、ハイヤーパワーがついてるから。
過小評価や、ないものとしたいのは、
恐れや罪悪感の現れじゃないでしょうか?
だったら簡単です。
恐れや罪悪感を取り除く行動をすればいいだけですから。
ところが人って、この恐れや罪悪感を取り除く行動が、
なかなか出来なくて、
恐れや罪悪感から他者を否定するんですよね。
沢山の人にプログラムを手渡した私ですから、
業界の皆さんが同じことやる心理はよ~く分かるつもりです。
でも、私インタベンショニストなんですよね~。
あきらめない介入で有名なんです。
だから絶対ギャンブル依存症問題で、
業界側の協力も含めた対策推進を成し遂げますよ。
どんなに論破しようとしても無駄です。
だって生き証人田中紀子は、
今日も元気に生きてるんですから。
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