韓国研修記~薬物依存症編~です
実は、半日だけですが薬物の対策センターも、
見学させて頂き、お話しを伺って来ました。
そこは日本の精神保健センターのような役割の所で、
入寮施設も併設しています。
そこのセンターの方にお話しを伺ったのですが、
やはり韓国も同じような問題があって、
アルコール、薬物、ギャンブル・・・etcの依存症を扱う管轄が、
それぞれ別々で、連携がとりにくいとのことでした。
う~ん、やはり縦割り行政って、どこも問題があるんですね。
そしてですね、その対策費が薬物は1億円しかないとのことなんです。
いやいや日本なんて、全依存症対策費あわせて1億円の予算ですからね。
1億円しかと言われても、すでにそれだけでも羨ましい限りです。
で、日本と違って、依存症対策費は、
ダントツにギャンブル依存症の分野が持っているんですね。
なんせ18億円ですから。
そこで、アルコールや薬物の方は、
予算を合算して依存症全体で分配しようと、
提案しているのだけれど、ギャンブルの官僚でしょうか?
そういった方々は
「何故ギャンブルマネーを他で使わなくてはならないのか?」
と思っていて、実現しないと嘆いておられました。
実際、施設もギャンブルと薬物では大違いで、
ギャンブルのセンターが至れり尽くせりなのに対して、
薬物のセンターは、ビルの2~3フロアを借りております、
といった具合で、我々からみてもその違いは歴然としていました。
日本だったどうなるのか?
全く分かりませんが、もし日本が、
ギャンブルの売り上げの数パーセントを
依存症対策にという流れになったとしたら、
それはアルコール、薬物、ギャンブルなどの
依存症の問題全てに役立てた方が良いのになぁと思います。
クロスアディクションの問題も多く、
お酒が止まったらギャンブル、
ギャンブルが止まったらお酒、
という場合や、薬物とギャンブルの両方の依存症などという、
話は良く聞くことです。
また、なんといっても根っこは同じですから、
アルコール、薬物、ギャンブルそれぞれの研究者の皆様が、
より多くの研究を重ねることで、研究は進む訳ですから、
そこは絶対連携をとり、どの研究者の先生方にも、
研究資金が行き渡るようにしたほうが良いのでは?
と思います。
あとやはり薬物も民間の回復施設がないそうで、
日本のダルクの方が、韓国ダルクを創設されましたが、
それ以外はどうやらないとのことでした。
なんにせよ、お隣韓国に、依存症対策費について
大きく水をあけられているなぁ・・・
というのが現状です。
いやもうアジア諸国全体からみても、
依存症対策については取り残されています。
いい加減、日本も変えていこうよ!
と強く思いました。
さて明日からはネット依存についてご報告したいと思います!
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