家族が望む依存症支援です
本日、日本中央競馬会(JRA)がギャンブル依存症対策の一環として、
家族からの申告に基づき、インターネットでの競馬の投票券販売を停止する制度を
28日から導入すること発表になりました。
この件、つっこみどころは満載ですけれども、
ギャンブル産業側からこういった取組みが始まったことには感謝したいと思います。
本日、この件で、文化放送さんと、荻上チキさんのラジオ番組「Session-22」で、
電話取材を受けました。
荻上チキさんTBSラジオ「Session-22」
つっこみどころについてはまた明日にでもまとめて見解を申し上げますが、
何故つっこみどころが満載になるかと言えば、
家族の意見を聞いてくれないからです。
もっと言えば、お役所のお役人が机上の空論で考えるからだと思います。
ギャンブル依存症対策って不思議なんですよ。
アルコールの法案と違って、対策をつくるのに当事者・家族の話を、
一切聞いてくれないんですよ官僚のみなさんが。
こういう姿勢をみるとですよ
「どうせ我々のことなんか考えてなくて、カジノ早く解禁したいだけなんですよねぇ~」
とやさぐれた気持ちになりますね。
でもって、こうやって頑張っても頑張っても、
官僚に無視されないがしろにされ続けている我々ですが、
(注:官僚の中でも最近は厚労省さんと文科省さんは意見を聞いてくれるようになりました。)
今日は、強い味方ができた、画期的な日となりました。
というのもですね、ついに
アルコール・薬物・ギャンブルの家族の団体が連携をとり、
合同で要望書を作成し、厚生労働副大臣の高木美智代先生に手渡しさせて頂いた他、
厚労省にも提出し、お話しを聞いて頂いたんです。
私は、関西出張のため、参加できませんでしたが、
ギャンブル関連団体としては、
当会から事務局長の田所が、
NPO 全国ギャンブル依存症家族の会から代表の丸山さんが参加しました。
(中央:要望書を取りまとめて下さったアスクの今成知美さん。
向かって左端が丸山さん、その隣が田所です。)
本日の様子や、要望書の内容はアスクさんのHPからご覧になれますので、
是非、ご一読下さい。
厚生労働大臣に、アルコール・薬物・ギャンブル 家族が望む<依存症支援>に関する要望書を提出しました。(ASKさんHPより)
さっそくニュースでも放映されましたので、こちらもご覧下さい。
ギャンブル依存症対策 民間4団体が要望書
こうしていよいよ、アルコール・薬物・ギャンブルの大同団結が始まりました。
2017年12月25日という日は、依存症家族にとって、
新たなメモリアルと言いますか、記念日に認定したくらいです。
「我々の大同団結した日だから、12/25日は家族記念日」
往年の名作、サラダ記念日のパクリですが、
力も経験も少ないギャンブル依存症の家族も、
アルコール、薬物の諸先輩方という強い味方を得て、
この正念場絶対良い「ギャンブル依存症対策基本法案」になるよう、
最後の最後まであきらめずに頑張る所存です!
どうか今後とも応援宜しくお願い致します!
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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)