よかった!青森セミナーです

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本日は東北地方が大雪の中、どうなることかとハラハラしましたが、
無事青森まで日帰りし、セミナーを終えてきました。

今日のセミナーはこちら!
長年、青森県で依存症を診て頂いている、
阪本章先生との初コラボとなりました。

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今年、厚生労働省さんの民間団体助成金を使って、
自助グループも家族会もない県に、とにかく種をまこう!ってことで、
東京と大阪の仲間で、青森、岡山、鳥取で家族会を開催しているのですが、
その事業の一環で基礎講座を開いたんですね。

で、青森ってのは現在、GAが1か所あるんですが、どうやらそれも月2回の開催で、
「行ったけどやってなかった・・・」という話もあり、本当にやっているか微妙・・・といった状況。
もちろんギャマノンはありません。

精神保健センターさんが、相談や2カ月に1回ずつ当事者家族を交互に集めて、
プログラムを開催して下さっていますけど、いやいやもちろんそれじゃあ全然足りない訳ですよ。
で、そのことを青森県の支援者の皆さんも分かっていらっしゃる。

そして、今回のセミナーになった訳ですが、
いや~~~~~~どうなるのかな?と思いましたが、よかったなぁ~!
ホント色んな関係各所の方々、当事者、家族がお越し下さり、
会場もほぼいっぱいになって、盛り上がりました!

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あのですね、私が思うにですよ、
「何もない」と自覚され、問題意識をお持ちの県ほどやりやすいというか、
逆に希望があるところってないよな~と思いますね。

変に一極集中になっていたり、アルコール、薬物で出来あがっちゃったものがあると、
新参者のギャンブルは、「いや、アルコール・薬物とは違うんです~~~~」
と言っても全然届かない、聞いて貰えない感じで、
アル&薬の焼き直しプログラムが、さら~っと行われておしまいになってます。

実はそこからボロボロこぼれおちてるのに、
他何の資源もありません・・・みたいになっちゃうんですね。
そして地域が一極集中に疑問なく「お任せしてま~す」ってなると、
他の支援機関が全く育ってないんです(涙)

だってギャンブルはやっぱどう考えても、身体的症状なんかないんですから、
医療がで~んと居座って、依存症対策の真ん中にいるやり方じゃあ、
絶対、絶対、絶対にうまくいかないじゃないですかぁ~。
それは今日、間違いない!と、確信となりました。
ギャンブルはもっと支援者同士が横並びなんですよ。
なんなら医療なんか一度もかからなくたって回復はできちゃう依存症なんですから。

ギャンブルは「お金」なんです。この知識がトップに来る。
そして家族支援をやることから、本人を早期介入していけるんですよ。
アルコールは内科的治療じゃないですか~、最初に繋がる糸口が。
でも、ギャンブルは入り口と出口にお金のことやんないと、
繋がらないし、回復し続けられないんです。

だけどお金の支援ったって、その入り口出口は人によって千差万別じゃないですか。
弁護士なのか?
生活困窮者なのか?
発達障害の人に対する金銭管理なのか?
生活保護なのか?
就労支援なのか?

家族だってギャンブラーとの関係が、
配偶者なのか?
子供なのか?
親なのか?
で全く違うし、お金も尻拭いの前なのか後なのか?
本人だけが困っているのか、
それとも自分のカードを使われたり、連帯保証人になっていたりするのか?
もしくは余裕のある家なのか、ギャンブラーと一蓮托生になって家族全員が困っているのか?
こういう様々な条件で、サポートの仕方やアドバイスは全部違ってくるわけですよ。
さらにそこに犯罪の有無なんかが関わってくると、もっと他機関との連携が必要になりますよね。

でも、今のギャンブル依存症対策って、アルコール、薬物が基盤にあるから、
ギャンブルで一番肝心なお金の知識の上に成り立つ対策がペラっペラなんですよ。
で、支援者の人達もお金の知識がなかったり、
逆にお金の知識はあっても依存症のこと知らなかったり、
お金と依存症のこと知ってても受け皿がなかったりしてるんです。

だからぜ~んぜん、上手くいかない。
だって病院プログラムって、お金のことやらないじゃないですか。
ギャンブルでお金のことやらないってのはですよ、
糖尿病患者さんに、食事療法を伝えないのと同じなんですよ。

家族だってそうです。
「こんな風にIメッセージで伝えましょう」なんてぬるいこと言われたってですよ、
「いよいよ我が家の生活費が一銭も入らなくなる」
「貯金全部使われた」「子供の入学金が使われてた!どうしよう~」って時にですよ、
家族はそれどころじゃないですよ。
下手すりゃ生きるか死ぬかなんですから。

で、今日の青森セミナー。
家族会で頑張ってくれてた東京のメンバーが、この半年間で青森の地域の皆様と様々な連携を作ってくれたのと、
FBフレンズの青森県立保健大学の反町吉秀先生が中心になって、めちゃくちゃ助けて下さって、
ガンガンお声かけ下さったり、パイプを通して下さって本当にいろ~んな方がお越し下さったんですね。
それこそ医療やセンターさん、弁護士さん、学校関係者、ダルクさん、
それからひきこもり支援、多重債務支援の皆様、社協さんなどなどです。

で、皆さん、なんとかこの撒いた種を、来年度も引き続き育てていこう!
って感じで、めっちゃあたたかくご支援下さって、
「みんな、やろうよ!青森のギャンブル支援体制育てよう~!」
と、とっても盛り上がったんですよね。
う~ん、こういう感じ・・・大好き!

なんか現在、ギャンブルの地域連携でぶっちぎっている新潟みたいなことが、
もしかしたらここ青森でも実現できんじゃね?
みたいなめっちゃ希望がわきました。

やっぱね、ピラミッド型じゃなく、蜘蛛の巣型に支援ははりめぐらさないとね!
なんだろうな~、たぶん雪国って、小さく行政支援を分けていくことに、
風土があっている気がしますね。
我々のお願いしている姿に、ピントがよく合うんだと思います。

だってそうですよね~。あんなに雪が沢山降ってるのにですよ、
竜飛岬の老夫婦が、青森市内の行政支援を受けに行くなんて至難の業じゃないですか。
東京だったらどうってことないですよ。
八王子の人が新宿の都庁にくるのだってそんなに大変じゃない。
東京なんか狭いし、交通機関は充実してるし、雪も積もらない。
でも、雪国は地域を小分けして行かなきゃ、サービス行き届かないですよね。
だから良く分かって貰えるし、なんとなくできそう!って思って貰えるんだと思います。

ホント今日は楽しかったし、嬉しかった!です。
東京の仲間達の活躍にも感激。
なんとか来年度は県の支援も貰って、もう一回り、
各地での相談会なども実現して、花を咲かせたいです!

青森の皆様、今日は本当にありがとうございました!
どうか、これからも宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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