メリークリスマス!です

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今日は、クリスマスイブ。
イエスキリストのお誕生日です。
それにちなんで今日は少し神概念について書きたいなぁと思います。

皆さんは、北野武氏の「新しい道徳」という本をお読みになられましたか?
2015年に発行されたので、少し古くなりますが、
安倍政権の道徳教育に切り込んだ話題の書として、
ベストセラーにもなりましたから、ご存知の方も多いはず。

たけしさんはあの本の中で、
「日本人に真の道徳教育なんてできない。
何故なら、神がいないからだ。」
というようなことをお書きになられていて、
「さすが~」と思いました。

そうなんですよね。
結局、道徳教育って言うのは、本来自分の心にあるものであって、
自分の心を傷つけない、自分が嫌いになるようなことをやらない、
ってことが大事な訳じゃないですか。

でも、人間て悪口言い合ってストレス解消したり、
足引っ張りあったり、嫉妬から誰かを攻撃したりという風に、
どうしても感情が優先しちゃう部分があるじゃないですか。
で、自分の感情の竜巻に巻き込まれて、グルグルしだすと苦しくなるし、
出口が見えなくなる。

そんな時、自分たちの次元から目先を外して、
高次の力=ハイヤーパワー=神様の意志をみようと、
目線を上に向けると、グルグルから抜け出せて楽になれるわけですよね。
道徳的にいましめるより、ずっと簡単な上に、
結果的には道徳的な振る舞いが身に付いているんですよね。

依存症のプログラムをやり続けてきて、
何が一番良かったか?って、この神様に目線をむけて、
現実社会のとらわれ、変えられないものを変えようとするんじゃなく、
常に自分の側の変えられるものを変えていく!
「神様だったら、今私をどう使いたいかな?」
この切り替えが効くようになったことなんですよね。

で、今日仲間と分かち合って気づいたんですけど、
不安な人って、人のことばっか目が行くんですよね。
で、自分の本当の感情を隠そうとする。
だからもう全身からトゲトゲがみなぎってて、
近づくと怪我するから、みんな近づきたくない。

でもって「いやいや自分を棚にあげて何言っちゃってるの?」
ってことを指摘してきたりするんですけど、
でもその下にその人の不安感とかが透けて見えたりすると、
気の毒で「まぁ、でも今は言うのやめよう・・・」となって黙っとく。
すると益々とげとげで、周りをめった刺しにする。
で、本人益々孤独になる。
これが依存症と共依存症者のどちらもがやりがちなパターンなんですけど、
こういうのって道徳概念じゃどうにもならないんですよね。

やっぱ必要なのって、神概念で、
「なんか色々厄介なことがあるけど、
まぁでも神様=ハイヤパワーが何とかしてくれるだろう」
という、信仰者の楽天さとでもいうような安心感が必要なんですよね。

クリスマスということで、ちょっと真面目に人間の心と、
信仰と道徳の関係について考えてみました。
人は理解では変われない。安心でこそ変われると思います。

誰の心の上にも平安が訪れますように。
Merry Christmas!

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