実は昨日は息子も個人面談だったのですが、
息子の教室前で待っていると、
小学校からの仲良しがやってきて
「こんにちわ～！」とあいさつするんです。

ちょっと見ないうちに大きくなって！
顔にニキビも出来てたりして、すっかり見違えてしまいました。
「あら！？久しぶりね～」と、私も挨拶すると、
なんとその子から、うちの息子が教室で失神したと聞かされたのです。

え～！っと、びっくりして「なんで！？」と聞くと、
お友達がふざけてクビをしめて頸動脈を押さえたらしく、
それで息子が失神して倒れたらしいんですね。
「3秒くらい倒れて、目開けたけど～」なんて言うので、
「やだ～、全く何やってるのかしら～」なんて、
話していたら、ちょうど息子がやってきて、
3者面談になったんですね。

先生もいらしたので、息子には帰ったら聞いてみようと思い、
特にその時は話題にせずにいたんです。
つつがなく面談が終わり「それじゃ～さようなら～」と、
なったんですが、すぐにまた「田中さ～ん」と、
先生が追いかけて来られたんですね。

で、先生が「実は今日ですね～」と話しはじめたら、
息子が「別にいいです～」と話を遮ろうとし、
すると先生が「あら、だめよ～」とか何とかやってるんですね。

そのやりとりをみて「まさか、いじめだったんじゃないでしょうね！」
と一瞬嫌な予感がしたんですが、「これこれこういう訳で～」
「相手の子も反省していて」とかなんとかと言うので、
「あっ、さっきK君に聞きました。」と言ったら、
実は、その首をしめた子が、ちょうど次の面談だったようで、
「すいませ～ん」とお母さんと一緒に、本人が慌てて来られたってことだったんです。

「なんだよ！もったいぶってるから、
息子がいじめにでもあってるのかと焦ったじゃんか！」
と心の中で思いましたが、そこは我慢。
お相手のお母さんは「もう本当にすみません！」なんて感じでしたけど、
息子も相手の子も、照れくさそうにニヤニヤしながら、
特に何の問題もなさそうだったので、
「いえいえ、中学生はよくやりますよね～。どうぞお気になさらずに～」
おほほほほ～と笑って別れたんですね。

どうして失神ごっこって、
中学生は必ずと言っていいほどやるんでしょうね？
私の時代からありましたよね。
6歳下の夫の時代もあったようですし、
今も昔も、何故かブームがくるようですよね。

でも、あの遊びで意識障害になった・・・なんて話を、
次に行った娘の担任に聞き、びっくり！
そういえば、そんな話があったような・・・
息子にも「そんなことがあったらしいから、もう絶対やらないでよ！」
と家に帰ってからは、厳重注意しておきました。

すると息子が「ママ絶対、あそこでキレると思ったぁ～」と言うので、
「いや、だってあそこでキレたらけっくんが困るでしょうよ。
まぁ別に怒ってもいないけどさ。
ママだって、ちゃんとキレる時と場所を選んでるのよん！」
と言うと「ママって、すぐキレるからホントやめて欲しいよ。」
なんて言うんですね。

「そりゃ、キレる時はキレるけど、
ちゃんとけっくんが困らないような時しかキレないわよ。
ママだって、けっくんの立場を考えてるんだから～」
と言うと、「へぇ～、育児放棄されてるかと思った～」
なんて達者なことを言うんですね。

「何言ってるのよ～、うるさくとやかく言う親より良いじゃない。
ママはね、けっくんのこと信頼してるし、
けっくんに、なんの不平も不満もないから、別に言うことないの！」と言うと、
「良く言えば信頼だけど、うちってホント雑よね。育児放棄。」
なんていっちょまえなことを言うので、爆笑してしまいました。

「じゃあ、いちいち細かいことまで口出す親と、
ママみたいになんも言わない親とどっちがいいのさ～」
と聞くと「そりゃ～言わない方だけどさ～」、
「でもママ、僕はパパに似て、チキンなんだからね。
絶対、キレたりしないでよ～。もうホント迷惑なんだから～」
と言うので「大丈夫。時と場所を選んでちゃんとキレるから」
と言い返すと「ホント迷惑。ホント気まずいからやめてよね～」
と繰り返し言ってました。

なんでこんなに息子がしつこく言うかと言えば、
息子の前でブチ切れたことがあるからです。

息子は、小学校の時心臓発作で倒れ、
生まれつき心臓の欠陥があることが分かり、
急遽OPEになったんですね。
で、その後は、すっかり良くなったんですけど、
一度、再発か？と疑われたことがあったんです。

その時に、病院にすっ飛んで行ったんですけど、
まぁ～待たせるわ、対応は悪いわ、その上やっと診て貰った女医さんが
高飛車で感じ悪いいたらありゃしない！
自分の血管が、ブチっと音をたててキレたのが分かりましたね。
まさに漫画の豹変シーン。

「ふ～さ～け～ん～な～！！！！！」
ってな感じで、かつてのヤンキー魂が蘇り、その女医さんもビックリ。
急遽態度が改まった次第で、
「最初からそうしろよ！」と思ったんですけど、
その時、息子は・・・ハイ、固まってました・・・

すまん息子！
結局なんでもなかったとはいえ、
心臓発作かもしれない君に衝撃を与えてしまった・・・
と反省はしましたが、しかし可愛い息子の一大事に、
大人しくひっこんでなんかいられないっちゅうの！

・・・とまあ、この時のことがすっかりトラウマとなった息子に、
今でもこうして釘を刺されているわけです。とほほ・・・
母の武勇伝を、恥ずかしがる息子、って当り前ですね。

それに比べて、娘は全然違います。
娘はどっちかと言えば「ママ、がつ～んと言ってやってよ！」
と、私の不良魂を有効活用し、
まっ一度ですね、娘が抱えていたトラブルを解消したこともあり、
私のこのクソ度胸と、喧嘩の強さを頼もしく思ってる所があります。
本人も私に似て根性ありますしね。

息子は穏やかな夫をチキンと言いますが、
実はあの人は全然チキンなんかじゃなく、
結構言うことも言いますけど、
私の数々の武勇伝も「さすがだ！」と、
どっちかというと「もっとやれ～」と楽しんでる所があります。

息子だけが、博愛主義の、穏やか～な優しい性格。
なんせ小学校3年だか4年だかの時に、
教室に貼ってあった、今年の目標の欄に
「普段から言って良い言葉と、友達を傷つける言葉を区別する。」
と、書いてあって、私を仰天させた位ですから。

本当に、なんでこの私に、
こんなに可愛いくて穏やかで優しい息子ができたのかと、
神様に心から感謝申し上げておりますが、
うっかりふざけっこで、この子にもしもの事があったら・・・
と急に心配になり、今日も口うるさく、
「失神ごっこはやってもやられてもいけない」
「学校でみんなにも言いなさい」と、
言いまくったら、それはそれでまたうっとうしがられました。

全く、息子という生き物は、取り扱いが良く分かんないです。
でもやっぱ、手放しでなにやっても可愛いんですよね～。

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