娘の受験物語です

公開日: 

今日、高校受験をした娘にやっと合格通知が来て、
まさに我が家にも春一番が到来致しました。

とりあえず、行く学校が決まって、
本当によかったわぁ~と、夫と胸をなでおろしました。

というのも、我が家の娘のお受験は、
以前にも書きましたが、本当に無謀なチャレンジだったのです。

とにかく我が娘というのは、私と全く違い、
心が健康的なんですよね。
で、高校を選ぶ際に、お友達とあっちゃこっちゃ、
学校見学に行き、行きたい学校を決めてきました。

娘は、将来の夢が決まっていて、
TV局の映像関係の仕事に就きたいのだそうです。
そのため大学は芸術系に行きたいとのこと。
で、行きたい大学ももう決まっているのです。
ですから大学受験でその大学が狙えるような学校に行きたい。

だ~け~ど、勉強に全然向いていなかった娘、
成績はオール3です。
相対評価の昔と違って、絶対評価の現代でオール3だったら、
偏差値は50いくか、いかないか?位じゃないでしょうか?

成績についてこれまで気にせずきたので、
偏差値が記されたテストの結果をみたことがなく、
詳しいことは良く分かりませんが。

そんな状況ですが、高校くらいはどっか入れるだろうと、
たかをくくっておりましたが、
なんでも現代というのは、推薦入学だけではなく、
単願だとか併願優遇だとか、訳の分からないお受験制度があって、
一般受験で丸腰のまま挑んだりしないのだそうです。

ところが娘の行きたい学校というのが、
親の目からも高望み校ばかりで、
そんな単願だとか、併願だとかに全く届かない訳です。

で、普通ですよ進路指導の時に、
自分の望みが、全然叶わないレベルにあるなぁと思ったら、
志望校を変えますよね。

ところが我が娘、全く変える気配なし。
先生は焦りますよね。
だって全然無理なんですから。

単願をとれだの併願優遇を受けろだの、
挙げ句何でそこに行きたいんだ?
将来映像の仕事なら、専門学校の卒業だってなれるぞ!
みたいな、もう訳の分かんない理屈で、
娘のレベルに見合った学校を進めてくるんですね。

でも娘はガンとして受付ず、
「一般入試で受けたい所を受けます」
の一点張りなんですね。

「どうして行きたくない学校を受けなければならないのかわからない」
「チャレンジすることが悪いの?良いことじゃん!」
「これから受かるように頑張るよ!」
と、娘の言ってることはしごくごもっともなんです。

そりゃあそうですよね~。
行きたくない学校を受けても仕方ないし、
チャレンジすることは悪くない。
娘の考えはひとつも間違ってないです。

でも、さすがに私は
「そんなこと言っったって勉強してこなかったんだから仕方ないでしょ!」
「それでどこも受からなかったらどうするの!知らないわよ!」
と言いたかったですよ、多少は。

だけどそれ言って傷つけて、娘のやる気と向上心を削いでですよ、
安全策とらせることで、人間が生きる上で本当に大切な
「自分を信じる心」が失われるのと、
目の前の安心をとるのとどっちが大事なのかと思ったら、
どう考えたってチャレンジ精神じゃないですか。

日頃「失敗を恐れるな!」と言ってる親がですよ、
「失敗したら困るから、安全な道を行きなさい。」
と裏腹な行動を取らせることで、
失ってしまうものはあまりにも大きいと思ったんです。

子供は親の「言ってることと、やってることが違うじゃん!」
っていう二面性を敏感に見抜きますからね。

だから私たち夫婦も「たかが高校受験じゃないか!」
と腹をくくることにして、
娘の言う通りに受験させたんです。

なんせですね、偏差値が50あるかないか?
ってな程度の娘が選んだ学校は、
偏差値68.67.57.57と、滑り止めですら高望みの状態で、
しかも上2つは可能性ゼロ、
かすりもしない学校を受けようってんですから、
大した根性です。
それでも「頑張れば受かる!」と言い続けてるんですから。

そして娘は、学校を決めてから本当に頑張ってました。
娘が勉強を一生懸命する姿を、初めて見た気がします。
夫もちょくちょく勉強を教えていたし、
学校でもしょっちゅう居残り授業をして貰っていました。

でもまぁ、無理ですよね実際は。
2校続けざまに落ちてしまって、
私もさすがに「やばいなぁ」と思いました。

スポンサーが大学の先生なので、
「やばいかも~」と相談した所、
「オール3でこのラインナップはかなりチャレンジャーだね~」
なんて会話になり
「そうなんだよ~、誰に似たんだか、自分を持っててさ~」
「そりゃ~、りこさんに似たんでしょ~」なんて笑いつつ
「二次募集東京にこだわらず、千葉、埼玉まで範囲を広げれば、
どっかはひっかかりますよ。全部だめなら二次募集を速攻で探すべし!」
とアドバイスを貰い、「なるほど!」とちょっと安心しました。

そしたら本日になって1校合格通知が届いたんです。
さすがに娘も大喜びで、
「偏差値57なんてすごいよね~」なんて言っているそうです。
頭の良いご家庭から見たら、
「どんだけレベルが低いんだ」ってな話ですけど、
私は、娘がこうやって自信をつけていくこと、
努力の結果を経験させられたことに、
私自身も満足しています。

子供のチャレンジ精神を養うことって、
実は親のチャレンジ精神も試されることじゃないでしょうか。
そして、親が子供にできることは、
余計な口出しをしない忍耐力を養うこと。
これに尽きるなぁと思います。

いや~娘の受験では、ホント忍耐しました。
私も成長させて貰いましたね。
「だまって見守り、子供の決断を応援する」
「言うは易し、行うは難し」ですねまさに。

良い結果が出て本当に安心しました。
でも、娘は1週間後の、最難関偏差値68の学校を、
全くあきらめておらず、
「あと1週間頑張る!」と燃えています。

ガッツのある娘。
私は、そのガッツを、自分の恐れで、
芽を摘んでしまわぬよう、
自分を鍛えていきたいと思います。

なにはともあれおめでとう!ももちゃん。
明日2/15は私のバースデーミーティング。
嬉しいことが続きます。
春ですね~・・・

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