映画「スポットライトSpotlight」で決意したことです
今日は、本当に感動と勇気を貰いました。
本日は、家族相談会の日だったのですが、
夫が迎えに来てくれたので、
帰りにサクッと映画を1本観て帰ることにしました。
ずっと観たかったアカデミー作品賞・脚本賞を受賞した「Spotlight」。
概要について、素晴らしい説明を、映画解説者の
町山智浩さんがこのサイトでされていますので、
まずはこちらをご一読下さい。
町山智浩スポットライトを語る
皆さんは、覚えておられるでしょうか?
2014年にローマ法王がカトリック教会聖職者による
性的虐待事件について謝罪したことを。
この性虐待事件は世界中を巻き込む大事件となり、
その賠償費だけで莫大なものとなりました。
カトリック教会の性虐待事件
長い間、その犯罪が疑われながらも、
教会の巨大な力を持って、
裁判所、弁護士、警察、そしてマスコミ・・・
様々な機関が口封じに協力し、タブーとされてきたこの問題。
世界を巻き込んだ、この最悪の隠ぺい事件、
実は端緒は、地方新聞社ボストン・グローブ社の、
5人の新聞記者たちが、地元ボストンで起きた、
性虐待事件について調べ始めたことでした。
巨大な隠ぺいの仕組みに気付いた彼らの
必死の捜査が身を結んだ訳ですが、
この映画で何よりも感動させられるのは、
自分たちの身が危うくなるやもしれないという脅しに屈せず、
真実を貫こうという姿勢です。
ジャーナリズムの本来の役割を見せられ、
その気迫に惜しみない称賛を送りたい気持ちです。
町山さんの解説にもありますが、
本来ジャーナリズムは、批評家ではなく、
調査により真相を報道するものであったはず。
そういった原点に立ち返る仕事ぶりと、
小ネタに飛び付かず、真の再発防止を目指していく姿勢、
そして犠牲になっている子供達を守ろうとする姿勢に、
心打たれ、魂が震える想いがします。
そして、この聖職者による犯罪で、
信仰を失い、依存症になったり、果ては自殺していった人たち。
マスコミに訴えても、裁判に訴えても、もみ消され疲弊し、
絶望していく被害者たち。
私も、子供の頃信仰熱く毎週日曜学校に通っていましたが、
この問題の被害者も、貧しく家庭に問題のある子供たちだったそうです。
私も、親に、休日に遊びに連れていってもらうことなど皆無でした。
クリスマスのお祝いなど、全ては教会で与えて貰いました。
かつての自分のような貧しい家庭の子供たちの姿。
そして、被害にあいトラウマを抱え、
依存症や心の闇を抱えて、生きづらい大人となっている姿。
まるで自分のようでした。
そして、パチンコという巨大産業に対するこの国の仕組み。
政治や警察、マスコミ様々なタブーがあって、
いまだに不正くぎ問題が許され、
依存症に罹患する人達が後を絶たない現状。
多くの仲間達を失ってきた悲しみ。
そういったものと、今の自分の置かれている立場が、
痛いほど突き刺さってきました。
私はこの映画に、自分を重ね合わせずにはいられませんでした。
いつまでも安全な所に身を置きながら、
自分さえよければこのままで良いのか?
次世代のことを考えず、そして今もなお苦しみの中にある人々の、
悲しみや苦しみに立ちあがらなくてもいいのか?
自分の弱さや、不甲斐なさ、臆病さを改めて振り返り、
やっぱり私は立ち上がるべきだと、想いを新たにしました。
私がやるしかない!そう思うに至りました。
この映画、考える会の仲間達には、是非見て欲しいです。
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