鳥取の学会で自分の課題に気づいたんです
第34回中国四国アルコール関連問題学会 鳥取大会も無事終了。
朝一番で講演させて頂き、緊張もしましたが、
その後のギャンブル依存症のセッションも聴講させて頂くことができ、
大変勉強になり、かつ刺激を受けて帰って参りました。
そして自分の課題がものすごくよく理解できました。
なるほどなぁ~と思ったのは、
今の流れというのは、ギャンブル依存症の電話相談も、
結構どこでも受けるようになっているし、
更に一歩進んで、精神保健センターや拠点病院等の医療機関でも、
5~7回の認知行動療法が行われているんですよね。
大体SMAARPを基本にしたオリジナルプログラムとなっていて、
グループでやっておられたり、個別でやっておられたりそこは様々です。
で、ですね多分この5~7回のプログラムでも効果が上がって、
なんとなくギャンブル止められちゃう人っているんだろうなぁ~と思います。
ただこの先のことって、追跡調査がなされる訳じゃないので、
長期的なことはわからないじゃないですか。
更に本人が本当のことを言っているとも限らないわけです。
でもってですね、色んな精神保健センターさんの話を聞きますけど、
それでもセッションで繋がって来られてる方って、
ワンクール数名から20名程度なわけですよ。
ですから潜在数の方がずっと多い訳です。
つまりこういうところに繋がって来れない人達、
もしくは一度以上繋がっても止まらないとか、
スリップを繰り返している人達のご家族の相談を、
私たちみたいなところや自助グループが受けてるんだなぁ・・・
と思ったわけですね。
だから電話相談が第一段階だとすると、
こういった医療等の認知行動療法に来ている人達が第二段階。
さらにそれらに繋がれないけど、ご家族だけは向き合うことができている人達、
これが第三段階で、私たちの仲間な訳ですよね。
で、ここから本人に介入して、本人が支援に繋がる繋がらないに分かれるわけですが、
ご家族すら支援に繋がれず、家族内で悪循環を繰り返している潜在的な方々、
または一家離散など、家族すらなくなっている人達もいますよね。
こういった方々は第四段階になるわけで、そこはもうほぼ無策。
で、もちろん第五段階は「死」ですよね。
う~ん、こう考えるとですよ、第三段階で私たちがやっている「介入」を、
いかに広げ、さらに深い層まで浸透させていくか?
ってことがすごく大事じゃないの?と、
前から思ってはいましたが、まさに実感した次第です。
で、どう考えてもギャンブルでこれを積極的にやっているのって、
当会以外にあんまりないような気がするんですよね。
もちろん回復施設でやっているところはありますよ。
でもそれはあくまでも自分たちの施設に繋ぐ前提な訳ですよ。
もしくは、数百万円なんていうものすごいお金をとって、
救急搬送しちゃうような所もある訳ですが、これはもう論外ですね。
となると当会のように、介入した先を
・病院に入院
・施設に入寮
・とにかく家族分離を目標に、一人暮らしで自立して貰う
ってな具合に、ご家族の様々なパターンに応じて、
オーダーメイドで決めてます!
なんてところホントあんまりないと思うんですよね。
一部保健師さんがやってるかとは思いますが。
だから私はこれから自分のやってることに
汎用性を持たせなくちゃいけないんだ!
ってことがひらめいたんです。
いつまでも「職人技」じゃあダメなんだな!と。
それと、先生方の発表を見ていて、
とにかくシステマチックに作り上げていくんだな・・・
ってなことも思いました。
介入の流れをシステム化しちゃえばいいんですよね。
それで汎用性を持たせる。
ふむふむなるほど~!と、
すごくすっきりしました。
だからまたしても言いますけど、
来年度こそはギャンブル依存症の民間団体支援で、
助成金が欲しいです。
お金がないとやることが多すぎて「職人技」から脱却できないです。
システム化するにはアウトソーシングできる所はしていかないと、
私ももう身が持たないです~(泣)。
私がやってるインタベンションも、別に難しくなんかないです。
あれは要するに、家族への教育が大事なのと、
条件付けの作戦が抜け道なく作れればいいんですよね。
介入に汎用性を持たせることができたら、
助かるご家庭をどんどん深掘りして行けると思うんですよね。
で~す~か~ら~
来年こそは、民間団体に対する支援の予算、
宙に浮かべて「はい、さようなら~」と水に流さずに、
ちゃんととれるように制度設計をお願いします!
マニュアル作り全部自分たちではできないです。
どうか宜しくお願い致します!
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