行政の協力です

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昨日、関西相談会を開催したんですけど、
山口県からご相談に見えた方がいらっしゃるんですね。
で、山口県て、ギャンブルの家族の自助グループ「ギャマノン」さんがないんですよ。

依存症問題を解決していくには、
家族の対応って不可欠なんですけど、
家族だって、相談しました→アドバイス受けました→はい!対応変えます!
なんてできるわけないんですよ。

ひとつずつ、あれはどうすればいい?これはどうすればいい?
と聞きながらしか判断がつかないし、
アドバイスを受けても、そんなの不安で急には変えられない・・・
ってことも多々あるわけです。

例えば、よくあるアドバイスに
「もう大人なんだから、家を出しなさい!」
なんて言われるんですね。

でもそんなの実際首に縄つけて出すわけにもいかないし、
本人が動かないのに、どうすりゃいいの?
ってことになるじゃないですか。
親だって、それで死んだらどうしよう・・・って怖いわけですし。

でも、自助グループにはそういうことを、
乗り越えてきた人たちがいるわけで、
様々なケースに対応してきた、
経験というスキルがあるわけです。

しかも無料でアドバイスし、一緒に考え、
一緒に行動してくれる人達。
だから相談会でできることなんて本当に限られているので、
そういった自助グループへと橋渡しをするわけです。

ところが、この家族の自助グループ「ギャマノン」さんへ、
橋渡ししたいのに、そのグループがいまだにない県が6県もあるんです。

大体、地方というのは広いですからね。
県内、様々な地域に5か所くらいは自助グループがなくちゃ、
支援なんて行き届きっこないのに、
いまだ一か所だけってところも多いですが、
ゼロってどうにもならないじゃん・・・と思います。

もうこれは行政もいかに連携が少ないか、
ハッキリ言って努力不足じゃないでしょうか?

もちろん自助グループはお仕着せでできるものではないですけど、
全くない地域は、まず家族相談会から家族会を作り、
そこに近隣の県などから、自助グループの方にメッセージを運んで貰い、
家族同士で連携を作って貰って、そこから自助グループを立ち上げて貰う・・・
ってこの位の事は、やるべきじゃないでしょうか。

ギャンブルより先に法案ができたアルコールですが、
アルコールは、断酒会さんという、
全国に網羅した自助グループが受け皿としてありますし、
AA、アラノンさんといった12ステップグループも沢山あります。

それに比べたらギャンブルの「ギャマノン」さんなんて、
まだまだ全然足りていません。

受け皿がなかったら、精神保健センターさんは、
今年度から依存症担当者を1人置くそうですけど、
本当に大変ですよ。
自分たちで、何もかもできるなんて思わない方が良いです。
依存症支援は、当事者も家族もそれはそれは大変ですから。

当事者の自助グループはもちろんですけど、
家族の自助グループは絶対に必要です。

家族の自助グループがないところは、
以下の6県です。

青森県、秋田県、岡山県、鳥取県、山口県、徳島県
ご覧いただくとお分かりの通り、ない地域ってかたまってるんです。
これは状況としては益々まずいです。

もし上記6県の行政の方でこのブログご覧いただいていましたら、
是非是非、ご連絡ください。
ご一緒に、ギャンブル依存症の家族支援の方法を、
検討させて頂きたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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