満員御礼!日米支援者による合同セミナーです
もう本当に今日は大感激のうちに「ギャンブル依存症支援団体日米合同セミナー」を
超満員御礼で終えることができました。
ご来場頂きました皆々様方、本当に有難うございました!
こんな難しいイベントを、こんな弱小団体がよくも実現できたものだと、
終わってみて心からホッとしています。
だってね~、同時通訳で外国にゲストに来て貰うとか、
そりゃ思いついた時は、我ながら良いアイディアだと思いましたけど、
実際やるとなると、本当にキモが潰れたというか、
「一体どうなることか?」とハラハラする日々でした。
(いや大赤字イベントなので、今もハラハラしてますが・・・)
でも終わってみたら、本当に「やってよかった~!」と、
心から思えましたね~。
自分もすごく学びが大きかったし、御来場者にも大変好評でした。
まず難問は同時通訳での難しさ。
なんせ私自身が外人さんが講師のセミナーで、通訳がつまらなくて、
気が散って全く頭に入ってこない経験を山のように積んできたので、
とにかく細切れにインタラクティブなセミナーにしようと思ったんですね。
それでも難しい、通訳セミナー。
それを今日は会場にお越し下さった、力強い助っ人の皆様に、
コメント頂き、本当に助かりました~。
まずはいつも助けて頂く、NPOアスクの今成さん。
相談に来た人を、直接自助グループメンバーに繋いじゃう!ってことを、
ネバダの皆さんもやっているんですけど、
日本では三重県で猪野先生らがSBIRTSと名付けてなさっているんですね。
診察に来た患者さんに「自助グループ行きなさい!」なんて言ったって、
行きやしないじゃないですかぁ。
それをもうその場で、先生がメンバーに電話して繋いじゃうんだそうです。
そのことを資料ともどもご提供いただき、
会場でもご説明くださいました。
また、今日もフラッとラフな感じで、
学会をばっくれて(?)駆けつけて下さった謎の易者さん・・・じゃなかった!
我らの味方の精神科医 蒲生祐司先生がお越し下さり、
「いや依存症治療って医療だけじゃ無理っすから!」ってなことを、
ふんわりと伝えて下さり、非常によかったです。
やっぱお医者さんが言ってくれると、皆さん納得してくれますよね。
蒲生先生から、「今日の人達呼んでさ~、むしろ医者に研修して貰ったら~?」
と有難いお言葉も!はい、是非やりたいです!
どうですこの私の母の様な見守る笑顔。
なんか蒲生先生見るとつい面白くて・・・あっ、こんなこといっちゃいかんですが。
そして福島の司法書士の安藤先生にもコメント頂きました。
先生は、ギャンブル依存症者と実に真摯に関わって下さっているんですが、
詳しくは次号Be!に掲載されますので、お楽しみに!
そして、グレイス・ロードの池チャンも来てくれたので、
地域一体となって依存症者を受け入れて頂いている「山梨モデル」について、
話して貰いました。
地域に突然現れた、50人を超える謎の若者たち・・・
そして過疎化、高齢化が進む山梨県の重鎮の皆様方は、
どんな風に受け入れてくれたのか?
これマジ面白く希望あふれる話しなんですよね~。
さて、肝心のネバダカウンシルのデニスさんとシドニーさんのお話しですが、
今回はお二人に加えて、なんと会の代表のジェニファーさんも来て下さったんですね。
で、これから今日の会での学びをさまざまな形にして発信していく予定ですが、
今日は、速報的に特に印象に残ったお話しを書きます。
まず何と言っても一番びっくりしたのは、
大学の中にGAがあり、学生課にはGAのパンフがあるということ。
これには本当に驚きと共に、大変羨ましく思いました。
日本で大学の無理解と格闘してきた仲間がいるので、
フロアから発言して貰ったんですが、
もう日本の大学とは意識が全然違いますね。
これだけギャンブル依存で中退している大学生が多いのですから、
日本の大学には是非変わって欲しい!と思います。
そして次に驚いたのは、ネバダカウンシルが貰っている助成金の話しですね。
ネバダでは、スロットマシン1台に付き2ドルという税金がとられるんだそうです。
でもってこのスロットマシンが多分何万台もあるんでしょうね。
その税金が分配されて、ネバダカウンシルみたいな民間団体に助成され、
ギャンブル依存症対策が行われているそうなんです。
だけどリーマンショック以来、この2ドルのうち半分の1ドルは、
公益の福祉費に回されるようになってしまったそうで、
それを依存症対策の方に返して欲しい!と働きかけているのだそうです。
やっぱどこの政府もやることは同じ。
もうね~、日本なんて最初っから分配もないですからね。
公益の福祉費なんて大ざっぱな名目にしとけば、財務官僚が好き勝手使えますからね。
財務省の官僚はギャンブル依存症者なんて自業自得としか思ってないんですよね。
本当この件では、法案を決めた内閣官房ともども心から腹が立ってますわ!
そして最後は、ギャンブル依存症の啓発に対してギャンブル産業側から、
一切文句も注文も出ず、むしろどんどんやって!と言われているとのこと。
これには会場から「へぇ~~~~~」っとため息とも驚きともわからないどよめきが起こりました。
いや~、びっくりしますよね。
当事者・家族の民間支援団体となんか死んでも連携しない!
これが日本のギャンブル産業のスタンスですからね。
相談窓口程度の極力ちいちゃな対策やって、
「ちゃんと対策やってます!」と自画自賛。
これが日本のギャンブル産業のあり方です。
それに対し、支援もするし文句も言わないって、
どんだけ恵まれてんだアメリカは!って思いますよね。
そりゃ~GAも沢山あるわけですよ。
ただ、ちょっと希望が持てたのは、あのどよめきで気がついて下さったのでしょうか?
セミナーに御来場下さった、パチンコ関係の方から、
お声をかけて頂き、連携について前向きな感じでお話し下さったんですよね。
やっぱ、どんな対策やって欲しいか?そういう話し合いが絶対必要だと、
私は、思っているので、そういうテーブルに着くきっかけになれば嬉しいですね。
とにかくギャンブル依存症対策というのは、
入場制限の話しじゃないし、
医療機関設置すりゃあいいってもんじゃないんですよ、
もっともっと幅広い話なんだってば!
ってなことが、御来場者に分かって頂けたんじゃないかな~と思ってます。
日本よ変われ~!
アメリカの仲間も頑張って道を切り開いてきたんですよね~。
我々もますます頑張ろう!と決意あらため、身が引き締まりました。
あ~!めっちゃたのしかったです。
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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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